ヒソップとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ヒソップ
- 学名
Hyssopus officinalis
- 英名
- Hyssop
- 和名
- ヤナギハッカ
- 科名
- シソ科
- 属名
- ヤナギハッカ属
- 原産地
- 南ヨーロッパ
ヒソップの特徴
ヒソップはシソ科の半常緑低木のハーブ。ミントに似たさわやかな香りを持ち、葉には苦みも感じられ、アロマオイル、お茶、料理の臭み消しなど、様々な用途で利用されています。
初夏から夏の間、穂状の花が開花し、色は紫、白、ピンクがあります。花がとても美しいことから園芸素材としても利用され、庭や花壇に植えると穂状の美しい花が引き立ちます。
苗で流通する時点では草花の趣ですが、低木に分類されるため、株元の古い枝は次第に木化します。
ヒソップの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 40~60cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 紫、ピンク、白 |
開花時期 | 6月~9月 |
ヒソップの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
開花 |
ヒソップの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
水はけの良い土を好みます。一般的な草花が育っているような場所ならば問題なく育ちます。
鉢植えは、草花やハーブ用培養土で栽培可能です。
ヒソップの育て方のポイント
日常の管理
蒸れには弱いので、過湿にならないように注意し、風通し良くするのがポイントです。葉が蒸れると株元の葉が黄色くなったり、葉を落とすなどのサインを出します。
水やり
地植えは、根付いてからの水やりは必要ありません。真夏に日照りで土が割れてしまうほど雨が降らない場合は、朝か晩に水やりをします。
鉢植えは、土の表面が乾きはじめたらたっぷりと水を与えましょう。
肥料
過肥を好みません。春と秋に控えめに緩効性肥料を与える程度で十分です。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
ヒソップの詳しい育て方
選び方
葉が生き生きとした緑の葉で、株元まで葉がしっかりとついている苗を選びましょう。
ヒソップは花が美しいことから、園芸の苗としても流通しています。使用している薬剤が違うことがあるため、食用にする場合は販売店で確認してから購入しましょう。
種まき
ヒソップは、種から育てることができます。種まき適期は春か秋、ポットなどに種をまき、間引きながら良い芽を残して育苗するのが簡単な方法です。
植え付け
春から初夏と秋が植え付け適期です。植え付けたらたっぷりと水を与え、周囲の土となじませます。
剪定・切り戻し
初夏に咲く花が一通り終わったら、風通しの良い株にするために株の半分~三分の一程度切り戻します。
植え替え・鉢替え
鉢植えは、1~2年に一度、根が回ったら一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
ヒソップの花は、初夏の6月ごろから開花します。花が咲く頃が香りが一番感じられる時期です。紫、白、ピンクの穂状の花は美しく、園芸素材としても利用されています。
収穫
花を楽しむために収穫する場合は、花の開花直前に刈り取りましょう。
夏越し
耐暑性はありますが、過湿や蒸れに弱いハーブです。梅雨から真夏は、切り戻しをしてすっきりと風通しの良い株で夏越しをします。
冬越し
晩秋に株を10~20cm程度の部分で剪定して冬を越します。耐寒性がありますが、寒冷地などの霜が降りる地域は、株元にマルチングをして防寒をすると安全です。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。適期は初夏、花のついていない新しい枝を10cmほど剪定し、1時間程水あげしてから、赤玉土または鹿沼土に挿します。土を乾燥させないように風通しの良い半日陰で管理すると、数週間で発根します。発根したらポットに上げて育苗しましょう。