チーゼルとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
チーゼル
学名

Dipsacus fullonum

英名
Wild teasel
和名
羅紗掻草、鬼なべな
別名・流通名
フラーズチーゼル
科名
マツムシソウ科
属名
ナベナ属
原産地
ヨーロッパ

チーゼルの特徴

チーゼルは、7月~9月に薄紫色の花を咲かせるマツムシソウ科の背丈の高い大型の二年草。花の後の実に見える開花前は、鋭いトゲ状の総苞に囲まれた楕円形の形をしています。その苞の隙間から薄紫の花が無数に開花します。チーゼルの花の咲き方は独特で、伸びた花柄の先端に花穂をつけ、花の周囲を輪で取り囲むように薄紫色の花が上から開花し、徐々に下に咲き進みます。花は二年草なので開花後に寿命を終えますが、立ち枯れた姿も美しく見ごたえがあります。花後の果実はそのまま乾燥させるとドライフラワーとしても楽しめます。

チーゼルは、化学薬品のなかった時代には薬草(ハーブ)として利用されていましたが、現在は主に園芸や果実をクラフトの材料として利用されています。別名の羅紗掻草(ラシャカキグサ)は、花後の果実を乾燥したものを羅紗(毛織物)を毛羽立てるのに使われていることからです。

チーゼルは二年草で、1年目はロゼット状の葉を形成し、2年目に花茎が立ち上がり、分枝して茎先にたくさんの花が開花します。最終的には背丈が2m前後になる大型の草花で、庭に植えると存在感のあるアクセント的な存在です。

チーゼルは、切り花やドライフラワーとしても流通しています。背丈が高い草花のため、大きなフラワーアレンジの花材に利用されています。花の周囲や花の下、茎には無数の鋭いトゲがあります。素手での取り扱いには注意しましょう。

チーゼルの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 1~2m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 薄紫色
開花時期 7月~9月

チーゼルの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
開花

チーゼルの栽培環境

日当たり・置き場所

チーゼルは、日当たりが良い場所が適しています。背丈が2m前後になる花なので、どちらかというと地植え向きです。生長後の高さを意識した場所に植え付けましょう。

用土

さほど気難しい草花ではありませんが、肥沃で水はけが良い土が適しています。地植え向きですが、鉢植えで育てる場合は、草花用の培養土で問題なく育ちます。

チーゼルの育て方のポイント

水やり

地植えのチーゼルは、根付いてからは水やりの必要はありません。

鉢植えの場合は、鉢の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。

肥料

肥沃な土に地植えをするなら、特に施肥の必要はありません。必要に応じて、春と秋の2回程度の施肥でよいでしょう。

病害虫

特別な病害虫の害はありません。

チーゼルの詳しい育て方

選び方

苗は秋と初夏に流通しています。チーゼルは二年草なので、秋に植え付けた方が花数が多くなります。葉に痛みのない苗を選びます。

種まき

春まきと秋まきができます。秋にまいて越冬させた方がたくさんの花が楽しめます。環境に合うと、こぼれ種でも増えます。

植え付け

春から初夏、もしくは霜が降りる前の秋に植え付けます。冬の間はロゼット状の葉のみとなりますが、開花時には背丈が高くなることを考慮した場所に植え付けましょう。

チーゼルの花は7月ごろから開花します。花は切り花としても流通しています。花周辺と花の下の茎には無数の鋭いトゲがあります。切り花として楽しむ場合は、取り扱いに注意してください。

収穫

チーゼルは切り花、ドライフラワーとして楽しむこともできます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種で増やすことができます。環境に合うと、こぼれ種でも増えます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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