ヤマブキソウとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ヤマブキソウ
学名

Hylomecon japonica

和名
山吹草
別名・流通名
クサヤマブキ
科名
ケシ科
属名
ヤマブキソウ属(クサノオウ属)
原産地
日本

ヤマブキソウの特徴

ヤマブキソウは、落葉樹の株元などの明るめの森や林に自生する日本原産の宿根草です。本州をはじめ、四国、九州に分布しています。少し湿った土を好み、環境に合えば、こぼれ種で増えていきます。

ヤマブキソウの名前の由来は、落葉低木のヤマブキの花の色や形に似ていることからつきましたが、ヤマブキはバラ科の木、ヤマブキソウはケシ科の草なので、分類的には違う植物です。

4月~6月の開花時になると株元から花茎を立ち上げ、茎先に花が1~3輪開花します。草丈30cm前後で、4枚の花弁の明るい黄色の花が落葉樹の足元で開花し、開花時は華やかな風景となります。

ヤマブキソウ

葉は羽状複葉の鋸葉で、3〜7枚の小葉で形成され、春に地面から芽吹き、冬の間は地上部が枯れて休眠し、越冬します。

ヤマブキソウの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 20~30cm
耐寒性 強い
耐暑性 普通
花色 黄色
開花時期 4月~6月

ヤマブキソウの種類

ホソバヤマブキソウ

花は黄色、葉が細めの品種

セリバヤマブキソウ

花は黄色、葉に切れ込みがある品種

四季咲きヤマブキソウ

四季咲き性のある品種。

ヤマブキソウの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花

ヤマブキソウの栽培環境

日当たり・置き場所

風通しの良い、明るめの日陰が適しています。少し湿った土を好み、落葉樹の株元などが最適です。春や秋の柔らかい日差しなら、一日中、日が当たっても問題ありませんが、真夏の強い日差しが一日中当たるような場所に地植えにするのは避けましょう。鉢植えの場合は、季節によって置き場を変えて日差しを調節しましょう。

用土

鉢植えで育てる場合は、草花用の培養土でも問題なく育ちます。水はけが良く、かつ少し湿った環境を好むため、水保ちもする土が適しています。

ヤマブキソウの育て方のポイント

水やり

地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。

肥料

春と秋に緩効性肥料を与える程度で十分です。四季咲きヤマブキソウは、真夏を除く開花期間中、使用している肥料の頻度を守って追肥しましょう。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

ヤマブキソウの詳しい育て方

選び方

冬は地上部分がなくなるため、苗が流通するのは主に早春以降です。葉に傷みがないものを選びましょう。

種まき

花のあとに種が飛び散り、こぼれ種でも増えていきます。

種を採ったらすぐにまくと簡単に発芽します。発芽後、花が咲くまでには2年ほどかかります。

植え付け

2月~3月上旬が植え付け適時ですが、それ以外でも真夏や真冬を除いて根を極端にいじらないように注意すれば植え付け可能です。

植え替え・鉢替え

鉢植えで育てている場合は、1年に一度、2月~3月上旬に一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行いましょう。

4月~6月に開花します。

夏越し

ヤマブキソウの葉は柔らかいため、耐えられない日差しだと葉焼けを起こします。地植えは真夏の日差しを考慮した場所に植え付け、鉢植えは真夏は木陰などに移動して光の量を調節しましょう。

冬越し

ヤマブキソウは、秋から冬は地上部が枯れて休眠して越冬します。

地植えは、特別な冬越し対策は必要ありません。

鉢植えは、冬の間も土が乾燥しすぎないよう適度に水やりをします。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種まきと株分けで増やすことができます。環境に合えば、こぼれ種でも増えていきます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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