グァバとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- グァバ
- 学名
Psidium guajava
- 英名
- Guava
- 和名
- 蕃石榴(バンジロウ)
- 科名
- フトモモ科
- 属名
- バンジロウ属
- 原産地
- 熱帯アメリカ
グァバの特徴
グァバは春から初夏に白やピンクのきれいな花を咲かせ、花後に淡い緑色の洋ナシに似た形の果実をつけ、その実は晩夏から秋に黄緑色に熟して香ります。果肉は赤やピンク、白、クリーム色などがあります。パパイヤ・マンゴーと並ぶ代表的なトロピカルフルーツのひとつです。熱帯地域で広く栽培されている常緑の低木で、日本では沖縄県や鹿児島県で多く育てられています。
グァバの実はビタミン、食物繊維、ポリフェノールなどの栄養を豊富に含み、タネごと生食することもでき、ジュースやジャムなどの加工食品の材料としても用いられます。また、グァバの葉にはタンニンが含まれることから漢方などの健康茶にも使われています。
グァバは、スペイン人がブラジルの原住民の言葉からつけたguayabaから転じてその名になったそうです。また、グァバの和名「蕃石榴」(バンジロウ)は、蕃(外国)と石榴(ザクロ)を表わす漢名の蕃石榴(バンシルー)が、沖縄でバンジロウに転じたことに由来すると言われています。
グァバの詳細情報
園芸分類 | 果樹 |
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草丈・樹高 | 1~3m |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白、ピンク |
開花時期 | 5月~6月 |
グァバの種類
テリハバンジロウ(ストロベリーグアバ)
果実が小さく、熟すと果皮が赤くなりイチゴのような香りがします。
キミノバンジロウ(イエローストロベリーグアバ)
果皮が黄色く熟すストロベリーグァバです。テリハバンジロウ(ストロベリーグアバ)より若干寒さに強く、温暖地では屋外で越冬している姿を見かけることがあります。
グァバの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
肥料 |
グァバの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しが良い環境を好みます。日当たりが悪い環境では間延びしたり花が咲かなくなってしまうので、日の当たり具合が特に大切です。
温度
グァバは寒さにそれほど強くない性質で、耐寒温度は5℃くらいです。種類によっては若干寒さに強いタイプもあります。
用土
水はけの良い用土を好みます。市販の果樹栽培用の土で問題なく育ちます。
グァバの育て方のポイント
水やり
地植えの場合は、根付いてからの水やりは雨にまかせて問題ありません。真夏の高温期に乾燥が続くときは水やりしましょう。
鉢植えの場合は、表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水やりします。冬は乾かし気味に水やりを続けましょう。
肥料
春から秋の生育期に、適宜肥料を与えます。
グァバの詳しい育て方
選び方
葉にしっかりと光沢があり、安定感のあるものを選びましょう。
植え付け
植え付けの適期は4月~6月です。
地植えの場合は、根鉢のサイズの倍の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。植え付けたらたっぷりと水やりをします。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見ましょう。支柱を添えるのもよいです。
鉢植えの場合は、苗鉢よりも1~2回り大きな鉢に植えます。
剪定・切り戻し
収穫が終わった10月~11月頃に、不要な枝を剪定します。
植え替え・鉢替え
鉢植えの場合、2~3年に1回、一回り大きい鉢に新しい土を使って植え替えましょう。鉢を大きくしたくない場合は、根を整理して同じ鉢に植え直します。
花
グァバは、5月~6月に白やピンク色の花を咲かせます。
収穫
花後に淡い緑色の果実をつけ、晩夏から秋に熟したものを収穫します。
冬越し
グァバは基本的に寒さに弱く、暖地では屋外で冬越しできますが、それ以外の地域では冬場は室内に取り込むなど冬越し対策が必要です。若干寒さに強い品種は温暖地では屋外で越冬できます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
グァバは挿し木で増やせます。挿し木の最適期は6月頃。枝を7cmほどの長さで切って下の方の葉を取り、水揚げしてから挿し木用の清潔な土に挿します。発根するまで明るい日陰で管理して水やりを続けます。