チガヤ(茅萱)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- チガヤ(茅萱)
- 学名
Imperata cylindrica
- 英名
- Cogongrass
- 和名
- 茅萱
- 科名
- イネ科
- 属名
- チガヤ属
- 原産地
- ヨーロッパ、アフリカなど
チガヤ(茅萱)の特徴
チガヤは、イネ科チガヤ属の多年草。日本を始め、北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ、南半球まで広範囲に分布している帰化植物です。日本には、万葉集に詠まれているほど古くから自生していたようです。今では、畑の畔や河川敷、草原などに繁茂する雑草のような扱いですが、かつては茅葺屋根の材料や家畜の飼料などに利用される有用植物でした。また、地中に根を張って生長していくので、河川敷の土留めの役割も果たしていたようで、川の近くで見かけることの多い植物です。
チガヤは、細く節のある茎と、縁に赤みのある先の尖った細い葉を持ち、4月~8月になると白くふわふわとした花穂を咲かせます。地下茎で増え、群生するので厄介な雑草とされていますが、満開の白い花穂が一斉に風にそよぐ姿は、とても美しい光景です。
チガヤ(茅萱)の詳細情報
園芸分類 | 芝・グラス |
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草丈・樹高 | 30~100cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 普通 |
花色 | 白 |
開花時期 | 4月~8月 |
チガヤのドライフラワーの作り方
チガヤの花穂は乾燥させてドライフラワーにもできるので、庭に生えてきたら、刈り取るついでにドライフラワーにしてみてはいかがでしょうか。乾燥すると花穂が飛んでいきますが、スプレーなどで固めれば長く飾って楽しむことができます。
作り方
1. チガヤの余計な葉を取り除き、茎の根元を麻紐などできつく結ぶ
2. 風通しの良い場所に吊るす
3. 1週間ほどして乾燥したら出来上がり
茎は水分が抜けると痩せて、結び目から抜け落ちてしまうので、きつく結ぶようにしましょう。花穂は乾燥すると風で飛びやすくなるので、ヘアスプレーなどをかけて、固めるようにすると防げます。
チガヤ(茅萱)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 |
チガヤ(茅萱)の栽培環境
日当たり・置き場所
風通しと日当たりの良い環境を好みます。
用土
チガヤは、痩せ地で育つ強健な植物です。土壌はあまり選びません。
チガヤ(茅萱)の育て方のポイント
水やり
降雨に任せます。
肥料
過肥を嫌うので、施肥の必要はありません。
病害虫
イネ科を好む蛾の幼虫などが発生することがあります。見つけ次第駆除してください。
チガヤ(茅萱)の詳しい育て方
選び方
勢いがあり、葉が茶色くなっていない株を選びましょう。
植え付け
春か秋の暖かい日に行います。植え付け後はたっぷりと水やりしましょう。
植え替え・鉢替え
春か秋の暖かい日に行います。鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
4月~8月に白い花穂を咲かせます。
収穫
花穂はドライフラワーにして飾ることができます。
冬越し
地上部が枯れたようになって越冬します。特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けで増やすことができます。