オレガノ・ケントビューティーとは？育て方・栽培方法｜植物図鑑
- 植物名
- オレガノ・ケントビューティー
- 学名
Origanum ‘Kent Beauty’
- 別名・流通名
- 花オレガノ
- 科名
- シソ科
- 属名
- ハナハッカ属
- 原産地
- ヨーロッパ
オレガノ・ケントビューティーの特徴
オレガノ・ケントビューティーは、本来のハーブのオレガノとは違い、「花オレガノ」と呼ばれる観賞用のオレガノの一種です。
ホップに似た部分は苞（ホウ）で、本来の花は苞の合間からピンクの小花が開花します。苞の色合いは、気温によって美しく変化するのも魅力のひとつです。
オレガノ・ケントビューティーは四季咲きで、最初の開花は初夏です。その後、定期的に切り戻すと何度も花を楽しめます。垂れるように生長するため、寄せ植えやハンギングバスケットの材料としても利用されています。
オレガノ・ケントビューティーの詳細情報
| 園芸分類 | 草花 |
|---|---|
| 草丈・樹高 | 20～30cm |
| 耐寒性 | 強い |
| 耐暑性 | 普通 |
| 花色 | ピンク |
| 開花時期 | 5月～7月、9月～11月（四季咲き） |
オレガノ・ケントビューティーの栽培環境
日当たり・置き場所
オレガノ・ケントビューティーは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。寒さには強いですが高温多湿に弱いので、真夏は風通しが良く、半日陰程度の場所に置いた方が夏越ししやすくなります。
苗を購入した直後、いきなり強い光にあうと葉焼けを起こすことがあります。夏に苗を購入した場合は、環境に徐々に慣らすようにしましょう。
用土
水はけと通気性の良い土が適しています。花用の培養土の他、ハーブ用の土などでも栽培可能です。
オレガノ・ケントビューティーの育て方のポイント
水やり
鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと与えるようにします。オレガノ・ケントビューティーは蒸れると傷みやすいので、水は土に与えるようにし、株が常に濡れている状態にならないよう心がけましょう。
肥料
春と秋の剪定後に、必要に応じて与えます。多肥は禁物なので、使っている肥料の規定量より少なめに与えるようにしましょう。
病害虫
アブラムシ
アブラムシは、おもに植物の新芽やつぼみに群生して、植物の汁を吸い、生育を阻害します。さらに、ウィルス病を媒介するため植物にダメージを与え、大量のアブラムシに侵された植物はやがて枯れてしまいます。見つけたら駆除しましょう。
オレガノ・ケントビューティーの詳しい育て方
選び方
徒長していない株元まできれいな葉が密に生えている苗を選びましょう。
植え付け
春と秋が植え付け適時です。水はけが良い場所なら地植えにすることもできます。こんもりと垂れるように生長する性質を利用し、寄せ植えやハンギングの材料にもなります。
剪定・切り戻し
オレガノ・ケントビューティーは四季咲きの性質があります。
終った花がらを取り去りつつ、ひと通り花が終わったら株元から1～2節残して切り戻しましょう。これを繰り返すと、1年に何度も花を楽しむことができます。
植え替え・鉢替え
鉢植えのオレガノ・ケントビューティーは、鉢が根でいっぱいになったら植え替えをしましょう。
花
四季咲き性なので、春の一番花以降は定期的に切り戻すと長期間花を楽しむことができます。
収穫
オレガノ・ケントビューティーは、観賞用のオレガノです。収穫した花は、切り花やドライフラワーとして楽しむことができます。
夏越し
オレガノ・ケントビューティーは、夏の高温多湿が苦手です。夏前に切り戻して、スッキリとした株で夏を越すようにしましょう。
冬越し
冬前に地上部分をバッサリと切り詰めておきます。地下の根は生きているので、水は土が乾いたら与えるようにします。
増やし方（株分け、挿し木、葉挿しなど）
オレガノ・ケントビューティーは、挿し芽または株分けで増やすことができます。
挿し芽のやり方
春と秋の陽気の良い時期に茎の先端を10cmほど切ります。挿し木用の土に挿し、土が乾燥しないように水やりを続けると、しばらくすると発根します。発根するまでは、直射日光の当たらない風通しの良い所で管理しましょう。
