カレープラントとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
カレープラント
学名

Helichrysum italicum

英名
curry plant
和名
カレープラント
別名・流通名
エバーラスティング、イモーテル
科名
キク科
属名
ムギワラギク属
原産地
地中海沿岸

カレープラントの特徴

カレープラントはその名のとおりカレーの香りがするハーブです。葉と茎からカレー粉のような香りが漂いますが、カレー粉の原料としてではなく、料理の風味付けやポプリとして使われたり、イモーテルやヘリクリサムという名の精油として流通しています。

カレープラントの綿毛の生えたシルバーの葉はカラーリーフとしても利用され、グランドカバーや花壇の縁取り、寄せ植えの素材として重宝されています。夏に黄色い小さな花が咲き、ドライフラワーとしても使われます。カレープラントは、ドライフラワーにしても長い間色あせず、形も崩れないことから、「永遠の」という意味をもつ「エバーラスティング」と呼ばれたり、「不滅の」という意味をもつ「イモーテル」と呼ばれることがあります。

カレープラントは、本来乾燥した岩場や崖などに自生している低木であるため、過湿が苦手です。日本の梅雨や夏の蒸れる季節に上手に管理できると周年その美しさを楽しめます。

カレープラントの詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 40~50㎝
耐寒性 強い
耐暑性 普通
花色 黄色
開花時期 7月~9月

カレープラントの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け・植え替え
開花
切り戻し
挿し木

カレープラントの栽培環境

日当たり・置き場所

カレープラントは、日なたで水はけと風通しの良い場所を好みます。

用土

カレープラントは、乾燥気味の用土を好み、多湿を嫌います。草花用やハーブ用の培養土で問題なく育ちます。

カレープラントの育て方のポイント

水やり

カレープラントは多湿状態が苦手なので、土が湿っているときは水やりを行いません。土が乾いてからたっぷり水やりしましょう。

肥料

カレープラントは庭植えの場合は、ほとんど肥料を必要としません。鉢植えの場合は、春と秋に緩効性の置き肥をします。高温多湿の夏場は株が弱りやすいので肥料は与えずに育てましょう。

病害虫

カレープラントはあまり虫の発生はありませんが、過湿による根腐れ病にかかりそのまま枯れてしまうことがあります。

カレープラントの詳しい育て方

選び方

カレープラントのポット苗を購入するときは、株元がぐらついていない、株元からふんわりと茂っているものを選びましょう。

植え付け

カレープラントの植え付け適期は春か秋です。庭植えの場合は、植える場所に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作ってから植えます。

剪定・切り戻し

カレープラントは蒸れに弱いので、枝葉が密生した状態が続くと風通しが悪くなり、蒸れて葉が枯れてしまいます。混み合っている枝をすくように切り、風が通るようにしましょう。丈を半分くらいに刈り込み、新しい枝を更新しても良いです。梅雨~夏の高温多湿で株が弱りやすいので、梅雨前に剪定・切り戻しを行うことが大切です。さらに、花後にも切り戻しを行うと周年美しい葉を楽しめます。

植え替え・鉢替え

カレープラントは庭植えの場合は特に植え替えの必要はありません。鉢植えが根詰まりしてきたら、春か秋に新しい土に植え替えしましょう。

カレープラントは夏に小さな黄色い花を咲かせます。収穫してポプリやドライフラワーにすることもできます。

夏越し

カレープラントは多湿に弱い性質があります。特に梅雨や夏には蒸れに注意して風通し良く管理しましょう。梅雨前に刈り込んでおくと蒸れを防ぐことができます。

冬越し

カレープラントは耐寒性があり、東京以西では屋外で常緑のまま冬越しできます。寒冷地では強い霜に当たると株が凍って枯れてしまうので霜よけの対策が必要です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

カレープラントは挿し木で増やせます。挿し木の適期は春か秋。木質化した部分で切るとなかなか根が出ないので、枝の先端を10㎝くらい切って挿し穂に使いましょう。挿し穂の下の方の葉を取り除き、水揚げをしてから差し芽用の土などの清潔な土に挿します。根づくまでは明るい日陰で水を切らさないように管理します。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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