カトレアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
カトレア
学名

Cattleya

英名
Cattleya
別名・流通名
カトレア、カトレヤ
科名
ラン科
属名
カトレア属
原産地
南米から中南米

カトレアの特徴

カトレアは、「ランの女王」とも呼ばれるラン科カトレア属の総称。カトレヤと呼ばれることもあります。

原産地は南米から中南米で、ジャングルの中で大きな樹木に着生している植物です。肉厚で大きな葉とバルブと呼ばれる膨らんだ茎が特徴です。華やかに広がった花びらと中心の唇弁(しんべん)が美しく、切り花でも鉢植えでも人気があります。花は見た目が美しいだけでなく、芳香のある品種もたくさんあります。

カトレアは園芸品種が多く、大輪の花を咲かせる大型種から小輪小型種、その中間のサイズまであります。さらにカトレアと呼ばれて流通しているものはカトレア属だけではありません。カトレア属とレリア属、ブラサボラ属、ソフティリニス属との交配種も出回っています。育て方はカトレアと同様の管理を行います。品種が気になるようであればプランツタグを確認するようにしましょう。また、品種によって耐寒温度にも差があります。

カトレアの詳細情報

園芸分類 ラン
草丈・樹高 20~70cm
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 淡ピンク、濃ピンク、紫、淡紫、赤、白、緑、黄色、複色
開花時期 春咲き3月~4月、初夏咲き5月~7月、秋咲き9月~11月、冬咲き12月~2月

カトレアの花言葉

 

カトレアの名前の由来

カトレア(Cattleya)という名前の由来は、最初にカトレア属を発見した、19世紀イギリスの園芸家カトリー(W.Cattley)にちなんでいます。園芸家カトリーは、ブラジルのプラントハンターから送られてきた資料を手にし、資料よりもそれが包まれていた肉厚の葉に興味を持ちました。その植物を育てたところ、見たこともない華麗な花を咲かせたのが、現在のカトレアです。

カトレアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え替え
肥料
開花
株分け

カトレアの栽培環境

日当たり・置き場所

1年を通して日当たりの良い場所で管理しましょう。初夏から秋までは直射日光を避けた屋外でも管理できます。それ以外の季節は日当たりの良い室内で育てます。

温度

カトレアは温暖な気候を好む為、10℃くらいに保ちましょう。気温が15℃以上になってくると根や新芽の生長が活発になってきます。

用土

園芸用培養土は使用しません。ヤシ殻、ウッドチップ、バーク、水苔が適しています。

カトレアの育て方のポイント

日常の管理

カトレアは日当たりが良く、風通しの良い窓辺に置きましょう。冬場などの乾燥する季節は株全体に霧吹きなどで水を吹きかけます。

水やり

冬は水やりを控えめにします。冬の間でも温室のような気温が高い室内に置く場合は、鉢の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。

夏は生長期なので、苔やバーグの表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。

水分過多は株や根が蒸れて傷んでしまう原因になるので、しっかりと乾燥してから行いましょう。

肥料

気温が18℃を超え、生長期に入ったら、施肥を始めます。あまり早い時期から与えると根を傷めたり株を弱らせてしまいます。まずは置き肥から始めます。置き肥と同時に液体肥料を10日に一度程与えます。液肥を与え始めの時期は規定の量よりもやや薄めの液肥を作って与えると根を傷めません。生長に勢いが出てきたら、規定量の液肥を与えます。

病害虫

アブラムシに注意しましょう。春から夏にかけてはうどんこ病の発生に気をつけましょう。

カトレアの詳しい育て方

選び方

葉が濃い緑色をしていて艶があり、バルブにシワのないものが良い株です。

カトレアは品種により耐寒温度や管理方法に違いがあります。購入時にプランツタグを確認するようにしましょう。

植え付け

水苔やウッドチップ、バーグに植え付けを行います。水苔に水を含ませて、根を巻き付けるように包みます、ぐらぐらするようであれば、支柱や留め具を使い、その状態のまま固定させます。ぐらつかなくなり着生したら自立をさせ、鉢の中へバーグやウッドチップ等を入れて植え付けます。

剪定・切り戻し

花が咲き終わったら、花がらをバルブの上の花茎の付け根から摘み取りましょう。

植え替え・鉢替え

植え替えは2年に一度くらい、4月~5月、9月に行います。鉢から取り出した株をピンセットでつかんで古くなった根と茎をハサミで切り落とします。新しい根と茎だけ残して、十分に吸水させた水苔等で隙間が無い様に巻き、鉢に植えるか、バーグやウッドチップ等に固定します。

カトレアの花が咲く季節は品種によってことなります。春咲き種は3月~4月、初夏咲き種は5月~7月、秋咲き種は9月~11月、冬咲き種は12月~2月です。

夏越し

真夏の直射日光は苦手なため、遮光等をして風通しの良い場所で管理しましょう。

冬越し

冬は水やりを控えめにし、最低気温10℃以上を保った場所で管理します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

カトレアは株分けで増やせます。株分けを行う時期は4月~5月。株を丁寧に取り出し、根を痛めないように清潔なナイフまたはハサミで株を切り取ります。この時、ピンセットやハサミ、ナイフ、鉢を消毒をしておくと雑菌が入ることが無いため、ウイルスでカトレアが痛むことがありません。株を切り分けたら、それぞれの根に水苔を巻き付け、鉢に入れます。株分けした直後は直射日光に当てず、気温が安定している場所で管理してください。およそ1か月後程度で根が安定します。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。
監修している植物一覧を見る
植物の悩みならLOVEGREEN(ラブグリーン)のQ&A

人気の植物ランキング