ティランジア・フィリフォリアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ティランジア・フィリフォリア
- 学名
Tillandsia filifolia
- 科名
- ブロメリア科
- 属名
- ティランジア属
- 原産地
- メキシコ~コスタリカ
ティランジア・フィリフォリアの特徴
フィリフォリアはメキシコ~コスタリカの標高100~1000mに分布しているティランジアです。種小名は糸のような葉という意味で、とても細い葉が特徴です。
フックシーなどに似ていますが、フィリフォリアの方は緑葉で葉がさらに細く長いです。分枝する花序は充分な日光が当たると濃い紫色に染まり、淡い紫色の花を咲かせます。
全体的に繊細さがあるため、パルダリウムなどに使用してもよいでしょう。乾燥すると葉先が枯れこみやすいので、空中湿度を保つことがきれいに育てるポイントです。
ティランジア・フィリフォリアの詳細情報
園芸分類 | ティランジア(エアプランツ) |
---|---|
草丈・樹高 | 5~10cm |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 普通 |
花色 | 紫 |
開花時期 | 初夏 |
ティランジア・フィリフォリアの栽培環境
日当たり・置き場所
レースのカーテン越し程度の柔らかい光を当ててください。屋外の場合は30~50%ほど遮光して直射日光が当たらないようにします。
温度
最低10℃以上を目安に栽培します。暑さには比較的強いですが、寒さには弱いので冬越しに注意しましょう。
用土
水苔やバークチップでの栽培がおすすめです。コルクに着生させる場合も、株元に薄く水苔を置くとよいでしょう。
ティランジア・フィリフォリアの育て方のポイント
水やり
2~3日に1回のペースで水やりをするとよいでしょう。葉先が枯れこむ場合は湿度を高くして水やりの回数を多くして調整します。
フィリフォリア全体が濡れるように霧吹きか水道でしっかり濡らします。夏など気温が高い時期は涼しい夕方以降、冬など気温が低い時期は午前中~お昼過ぎ頃に水やりをします。冷暖房が効いている室内であれば、夕方以降がおすすめです。
肥料
ハイポネックスなどの液体肥料を週1回~隔週のペースで施します。希釈倍率は使用する肥料の観葉植物の説明に従ってください。
病害虫
カイガラムシが付着することがあります。ピンセットなどで取り除き、強めのシャワーでしっかりと洗い流してください。潰してしまうと卵が残ってしまうことがあるので、できるだけ潰さないようにします。
カイガラムシを洗い流した後はダントツ水溶剤などカイガラムシに効果のある薬剤を散布しましょう。
ティランジア・フィリフォリアの詳しい育て方
選び方
フィリフォリアは葉先が枯れておらず、張りがあるものを選ぶとよいでしょう。
植え付け
水苔やバークチップを素焼き鉢等に入れ、その上に置いておくと発根します。コルクやインテリアバークに着生させる場合は、株元に水苔を薄く敷いておくとよいでしょう。
花
濃い紫色の花序から小さな紫色の花を咲かせます。香りはありませんが、繊細で美しいです。
夏越し
フィリフォリアは葉が繊細のため直射日光を当てないように注意しましょう。
冬越し
フィリフォリアは寒さに弱いため、最低10℃以上を保つようにして冬越しさせます。冬は乾燥し、葉先が枯れやすいので湿度を保つようにしましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
花が咲いた後に子株を出して増えます。大体親株の半分程の大きさになれば株分けができますが、フィリフォリアは慣れていないと難しいので、そのまま群生させて育てるのがおすすめです。