アスパラ菜(オータムポエム)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
アスパラ菜(オータムポエム)
別名・流通名
ツケナ、マナミナ
科名
アブラナ科
属名
アブラナ属

アスパラ菜(オータムポエム)の特徴

アスパラ菜は、とう立ちした花芽と茎葉を食べる菜花の一種。中国野菜の寒さに強い紅菜苔(コウサイタイ)と暑さに強い菜心(サイシン)をもとに育成された新しい野菜です。茎はアスパラの風味に似ていることが名前の由来で、オータムポエムはサカタのタネが販売している品種名です。

秋まきだと、種まき後50~60日で主茎が収穫できます。その後は、次々と伸びてくる脇の茎を、蕾のうちか花が1~2つ咲いたタイミングで収穫します。小松菜やほうれん草は株ごと収穫するのが一般的ですが、アスパラ菜は生育旺盛で栽培も簡単、少量ずつ長期間収穫できるので家庭菜園向きの野菜です。

アスパラ菜(オータムポエム)の詳細情報

園芸分類 野菜
花色 黄色

アスパラ菜(オータムポエム)の食べ方

葉茎とつぼみのついた菜花を食べます。明るい緑と花の黄色が料理の彩りになり、茹でたり、炒めたり、漬けたりと、利用範囲が広い野菜です。

甘みがありアスパラに似た食感と風味で、スープやみそ汁の具材、パスタ、お浸し、煮物、てんぷらなど、和洋どちらの料理にもマッチします。柔らかな野菜なので、火にかける時間は短時間にした方が、彩りが美しく、歯ごたえなどの食感も良くなります。

アスパラ菜(オータムポエム)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
収穫

アスパラ菜(オータムポエム)の栽培環境

日当たり・置き場所

アスパラ菜は、日当たりと風通しの良い場所での栽培が適しています。プランターで栽培することも可能です。

用土

プランター栽培は、野菜用の培養土で育てましょう。

畑栽培は、植え付け前に土を耕す準備が必要です。まず植え付けの2週間前位には石灰を入れ、耕しましょう。その1週間後に堆肥と元肥を入れ土になじませます。

窒素分を含む肥料は、石灰と合わさることで窒素分がアンモニアガスとなって消失してしまうため、同時に使用してはいけません。そのため、石灰と肥料を合わせて使用する際は最低でも1~2週間ほど日数をあけて投入しましょう。

なお、この場合の石灰とは「消石灰」や「苦土石灰」をさします。牡蠣殻などの「有機石灰」ではそのような化学反応は起きないので、どうしても堆肥と石灰を使用するために必要な日数がない場合は「有機石灰」の使用をおすすめします。

アスパラ菜(オータムポエム)の育て方のポイント

肥料

追肥
最初の茎を収穫したら、油粕または緩効性肥料を施します。その後は、使用している肥料の頻度に従って、収穫終了まで与えます。

病害虫

害虫
アブラムシ、アブラナ科の葉を食害するコナガ、ヨトウムシ、アオムシが発生します。葉の様子をこまめにチェックしましょう。

アスパラ菜(オータムポエム)の詳しい育て方

選び方

アスパラ菜、オータムポエム、愛味菜(マナミナ)などの名前で流通しています。種から育てるのが一般的ですが、少量、苗として流通しています。

種まき

発芽適温は、20~25℃程度です。

温暖地では8月~9月、寒冷地では4月~5月が種まきの時期です。ポット苗に数粒ずつまき、育苗してから植え付けることもできます。

直まきの場合は、深さ1cmほどのすじを作り、1cm間隔で種をまきます。種をまき終わったら薄く土をかぶせ、たっぷりと水やりをし、発芽まで土が乾かないよう管理します。

種まきの時期は、地域(温暖地と寒冷地)、栽培方法(露地、ハウス、トンネル栽培)などによって異なります。種を購入したら、種の裏のまき時を確認し、地域と栽培方法に合った時期にまきましょう。

植え付け

発芽後、本葉5~6枚程度で間引き、間引いたあとは土寄せをしましょう。最終的に20~30cm程度の株間になるようにします。

花が咲いてしまうと味が落ち、茎が固くなります。蕾の段階で収穫するのが一般的ですが、咲きすぎてしまった花はエディブルフラワーとして利用できます。

収穫

主の茎に花芽ができたら最初の収穫時です。その後、脇芽が次々と出てきます。花が咲きすぎると味が落ち株も弱るため、蕾のうち、もしくは花が1~2つ咲いたタイミングで収穫していきます。

夏越し

温暖地では夏が種まきの時期なので水切れに注意しましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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