窓がないトイレでも、「トイレリウム」を作って植物を楽しもう!

土屋 悟

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マンションやアパートなどトイレに窓がないことが少なくありません。「トイレにも、植物を置けたらいいのに…」そんなことを思ったことがある人もいるのでは?

そんな方におすすめしたいのが、我が家でつくっている「トイレリウム」。あなたのお宅のトイレでも、植物を楽しむきっかけになれば嬉しいです。

目次

トイレで植物を楽しむ。だから「トイレリウム」

最近人気のテラリウムやパルダリウム。  これらは、ガラスの器やパルダリウムケージなどの容れ物の中に植物を入れて、室内の光やLEDの光のみで植物を育てることが多いものです。  ということは、そうした弱い光だけで育つものを選べば、窓がない場所でも植物を楽しめるということになります。  マンションやアパートなどは、間取り的に外壁に接していない場所にトイレを配置することも多いため、窓がないトイレも少なくなく、我が家も窓無しトイレです。  そこで、LEDで育つものを選べば、トイレに植物を置けるのでは?と思ってまず最初につくったトイレリウム1号がこちらの苔テラリウム。

最近人気のテラリウムやパルダリウム。

これらは、ガラスの器やパルダリウムケージなどの容れ物の中に植物を入れて、室内の光やLEDの光のみで植物を育てることが多いものです。

ということは、そうした弱い光だけで育つものを選べば、窓がない場所でも植物を楽しめるということになります。

マンションやアパートなどは、間取り的に外壁に接していない場所にトイレを配置することも多いため、窓がないトイレも少なくなく、我が家も窓無しトイレです。

そこで、LEDで育つものを選べば、トイレに植物を置けるのでは?と思ってまず最初につくったトイレリウム1号がこちらの苔テラリウム。

 

2017年11月の時点ではこんな感じで苔のみ。  窓がない場所でグリーンを楽しむのに一番手軽な苔がおすすめ。ガラス器に入れて、LEDで照らせばそれほど手入れもいらずに育てることができます。  容器への土の入れ方  苔を植えつける際には、以下のようにして土を入れるとよいと思います。  底に直径1cm程度の軽石を敷き詰める その上に、軽石が隠れる程度に小粒赤玉土を敷き詰める 更にその上に、厚さ1cmほどになるように、赤玉土の細粒か、苔用土を敷き詰め、その上に苔を貼る 底に大きめの粒の軽石を入れることで、苔が水浸しにならないようにします。  容器内は湿り気が多い状態になるので、カビが生える原因となる腐葉土などの有機質は入れない方がよいでしょう。

2017年11月の時点ではこんな感じで苔のみ。

窓がない場所でグリーンを楽しむのに一番手軽な苔がおすすめ。ガラス器に入れて、LEDで照らせばそれほど手入れもいらずに育てることができます。

容器への土の入れ方

苔を植えつける際には、以下のようにして土を入れるとよいと思います。

  1. 底に直径1cm程度の軽石を敷き詰める
  2. その上に、軽石が隠れる程度に小粒赤玉土を敷き詰める
  3. 更にその上に、厚さ1cmほどになるように、赤玉土の細粒か、苔用土を敷き詰め、その上に苔を貼る

底に大きめの粒の軽石を入れることで、苔が水浸しにならないようにします。

容器内は湿り気が多い状態になるので、カビが生える原因となる腐葉土などの有機質は入れない方がよいでしょう。

 

その後、アクアショップで見つけたウィローモスを着生させた流木を入れたり、ジュエルオーキッドを追加。  最初から全体のプランを立てて作るのもいいですが、ちょっとずつメンテナンスしながら発展させていくというのもトイレリウムの魅力かもしれません。

その後、アクアショップで見つけたウィローモスを着生させた流木を入れたり、ジュエルオーキッドを追加。

最初から全体のプランを立てて作るのもいいですが、ちょっとずつメンテナンスしながら発展させていくというのもトイレリウムの魅力かもしれません。

 

そして現在の状態がこちら。  今(2019年4月)、植えてあるのは  苔(複数) つる性ベゴニア ジュエルオーキッド(マコデス・ペトラ) コンテリクラマゴケ(レインボーファーン) ラン(プレウロタリス・アレニイ) など。  土に植えたコンテリクラマゴケやつる性ベゴニアは勝手に流木を這い上って育ち、ジュエルオーキッドも小株が増えたりしています。

そして現在の状態がこちら。

今(2019年4月)、植えてあるのは

  • 苔(複数)
  • つる性ベゴニア
  • ジュエルオーキッド(マコデス・ペトラ)
  • コンテリクラマゴケ(レインボーファーン)
  • ラン(プレウロタリス・アレニイ)

など。

土に植えたコンテリクラマゴケやつる性ベゴニアは勝手に流木を這い上って育ち、ジュエルオーキッドも小株が増えたりしています。

 

同じガラス器でずっと維持しているので、中には傷むものもあります。  矢印の先にあるのは、先日少し照明を変えたときに落ちてしまった、つる性ベゴニアの葉。  枯れ葉はカビの原因になるので、葉が落ちたら取り除いた方がよいです。しかし、この葉を取ってみると…。

同じガラス器でずっと維持しているので、中には傷むものもあります。

矢印の先にあるのは、先日少し照明を変えたときに落ちてしまった、つる性ベゴニアの葉。

枯れ葉はカビの原因になるので、葉が落ちたら取り除いた方がよいです。しかし、この葉を取ってみると…。

 

なんと、葉柄から根が出ていました!  ベゴニアは湿り気のある環境に切った茎や葉を置いておくと根を出し、増やすことができるものが多くあります。  根が出たこの葉から、うまく新しい芽が出るかどうかわかりませんが、今回のところは元あった場所に戻して、今後の推移を見守りたいと思います。

なんと、葉柄から根が出ていました!

ベゴニアは湿り気のある環境に切った茎や葉を置いておくと根を出し、増やすことができるものが多くあります。

根が出たこの葉から、うまく新しい芽が出るかどうかわかりませんが、今回のところは元あった場所に戻して、今後の推移を見守りたいと思います。

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花を咲かせる!?トイレリウム2号(パルダリウム)が登場

トイレリウム1号は、苔テラリウムから始め、様々な植物を増やしていってつくりました。  幸い我が家のトイレにはまだスペースがあるので、今度は最初から計画的にパルダリウムとして作ってみることにしました。  それがこちらのトイレリウム2号です。  トイレリウム2号のテーマの1つが、「トイレで植物を育てて、花を咲かせること」。  窓がないトイレで人口の光だけで花が咲くとしたら、なかなか夢のある話だと思いませんか?  トイレリウム1号同様にそこに土を入れて苔や、小型のシダなどを張り、流木で高さと動きをつけてみました。  また、2号では1号とはまた違った植物を入れてみています。

トイレリウム1号は、苔テラリウムから始め、様々な植物を増やしていってつくりました。

幸い我が家のトイレにはまだスペースがあるので、今度は最初から計画的にパルダリウムとして作ってみることにしました。

それがこちらのトイレリウム2号です。

トイレリウム2号のテーマの1つが、「トイレで植物を育てて、花を咲かせること」。

窓がないトイレで人工の光だけで花が咲くとしたら、なかなか夢のある話だと思いませんか?

トイレリウム1号同様に底に土を入れて苔や、小型のシダなどを張り、流木で高さと動きをつけてみました。

また、2号では1号とはまた違った植物を入れてみています。

 

流木の中ほどに着生させ、全体のメインに使ったのはランのプレウロタリス・ミスタクス(Pleurothallis mystax)。  丸くてやや厚みのある直径1cm程度の葉がかわいい、小型のランです。

流木の中ほどに着生させ、全体のメインに使ったのはランのプレウロタリス・ミスタクス(Pleurothallis mystax)。

丸くてやや厚みのある直径1cm程度の葉がかわいい、小型のランです。

 

こちらも小型のラン、プレウロタリス・アレニイ(Pleurothallis allenii)。  先ほどのミスタクスの仲間ですが、葉の形が細長いタイプです。近くに植える植物は葉の形が異なるもの同士を組みあわせると変化がつきます。

こちらも小型のラン、プレウロタリス・アレニイ(Pleurothallis allenii)

先ほどのミスタクスの仲間ですが、葉の形が細長いタイプです。近くに植える植物は葉の形が異なるもの同士を組みあわせると変化がつきます。

 

トイレリウム1号ではつる性のベゴニアを使いましたが、今回は流木に絡ませるのにトリコサルピンクス・カマエレパンテス(Trichosalpinx chamaelepanthes)というランを使ってみました。  1cm程度の小さな葉という点ではプレウロタリス・ミスタクスと似ていますが、株が横ではなく、縦につるのように伸びていくのと、葉に細かな模様があるタイプです。

トイレリウム1号ではつる性のベゴニアを使いましたが、今回は流木に絡ませるのにトリコサルピンクス・カマエレパンテス(Trichosalpinx chamaelepanthes)というランを使ってみました。

1cm程度の小さな葉という点ではプレウロタリス・ミスタクスと似ていますが、株が横ではなく、縦につるのように伸びていくのと、葉に細かな模様があるタイプです。

 

ラン以外の植物も入っています。  たとえばこちらはベゴニア・プリズマトカルパBegonia prismatocarpa 。  直径1.5cm足らずの小さな葉ですが、ツタを思わせる雰囲気のギザギザとした葉がかわいい小型のベゴニアです。ビビッドな色合いの黄色い花を咲かせます。

ラン以外の植物も入っています。

たとえばこちらはベゴニア・プリズマトカルパ(Begonia prismatocarpa )。

直径1.5cm足らずの小さな葉ですが、ツタを思わせる雰囲気のギザギザとした葉がかわいい小型のベゴニアです。ビビッドな色合いの黄色い花を咲かせます。

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\トイレリウムで植物を育てるポイント!/

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土屋 悟

長野県松本市生まれ。早稲田大学第二文学部在学中より雑誌編集部でのアルバイトの延長でライター活動を始め、卒業後もフリーライターとして活動。 その後、編集プロダクションをいくつか経て、2009年より約9年間NHK出版「趣味の園芸」テキストの編集兼ライターに従事。 最近は湿度を好む植物、特に着生ランをいろいろ育ててます。 また、ガラスケースとLEDを使った屋内での植物栽培、窓がないトイレで育てるパルダリウム「トイレリウム」などもやってます。ときどき実家の庭の手入れもしており、庭仕事では剪定が好きです。【twitter】 @tutti0514 【Instagram】 @satorutsuchiya_

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