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【夏から秋にかけて咲く花のかわいい雑草】ハゼラン

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金子三保子

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ハゼラン

トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「ハゼラン」

ハゼランは夏から秋にかけてピンクの小さな花を無数に咲かせる多年草。明治時代に鑑賞用として日本に導入されましたが、繁殖力が強いため現在は野生化しています。花の後の小さな粒々の実がはじけて種が飛び出すことから爆蘭(ハゼラン)という名前がついています。

三時草(サンジソウ)、三時花(サンジカ)、三時の天使、三時の貴公子、花火草(ハナビグサ)、星月草、米花蘭……ハゼランはたくさんの名前を持つ植物です。

三時という名前をたくさん持つ理由は、花が午後の三時頃から開花するため。実際に咲いている様子を見ると、きっかり三時という訳ではなく、午後二時頃から夕方くらいまで開花するようです。

 

ハゼラン

ハゼランの葉は多肉質で、夏になると下葉から花茎が立ち上がり枝分かれして線香花火の雰囲気で無数の花が開花します。背丈は1m近くになることもあります。

多肉質と言っても、実際に葉を触ってみるとやや厚みがある程度。本来は多年草ですが、越冬できないため日本では一年草として扱われることがほとんどです。繁殖力がとても強く、種があちこちに飛んで写真のように道端のコンクリートの割れ目からも発芽して開花している様子をよく見かけます。

 

ハゼラン

濃いピンク色の小さなつぼみから5~6ミリ程度のかわいい花が開花します。濃いピンクのつぼみ、ピンクの花、花の後の赤い実の色合いが華やかで、小花ながら目を引きます。

 

ハゼラン種

花の後の赤い実が黒っぽくなると、はじけて小さな黒い種が飛び出します。ご覧のように種はとても細かいです。こんな細かい種が1m近くの草花になるなんて、野生のたくましさを感じます。

道端や空き地など、いたるところで咲いているので、機会があれば近寄ってかわいい花や実を見てみてください。

 

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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