厄介な天敵! カイガラムシを見つけたときの駆除・対策・注意点
LOVEGREEN編集部
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カイガラムシが発生しにくくなる対策や注意点
サボテンの場合はカイガラムシがつくと樹液を吸われてしまい、株が弱り生育も悪くなり衰え枯れてしまいます。
一度ついてしまうと駆除が大変になるので、発生しないように防除することが必要です。そのためには、どういった対策や注意点があるのかご紹介します。
1.狭くて暗い場所に置かない
カイガラムシが好きな場所は狭い隙間や、裏など暗くて風通しの悪い場所です。
葉の裏や、くぼみ、枝、茎などなど…。なんだか元気がなくなってきた株の葉の裏をみたら…カイガラムシがびっしり!なんてこともあるようです。
葉裏も見てあげましょう。置きっ放しの鉢も向きを変えたりしてあげたり、樹木の場合は混みあった枝を適時剪定することがカイガラムシ対策になりそうです。
人気のビカクシダにも付きやすいのでたまに葉の裏をチェックすることをお忘れなく。
2.アリを見かけたら要注意
カイガラムシの排泄物にはたくさんの糖類が含まれてます。
これに誘われてアリがやってきます。アリがいた場合、アリはアブラムシやコナジラミにも寄ってきますので、見かけたときにはアリの進路を確認して、虫の有無を確認しましょう。
カイガラムシの被害
クロガネモチにびっしり
ルビーロウカイガラムシがもはや樹皮のようにびっしりついています…。ルビーロウカイガラムシは、ソヨゴやクロガネモチなどモチノキ系の樹木につきやすく、気が付くと写真のようにビッシリついてしまっていることがあります。
ルビーロウカイガラムシはほとんど動きが見えない種類なので、本当にいきなり目にはいって来てある日気が付きます。
そしてものすごくびっくりします。わたしは見つけたとき「ひええええ」とひとり声が出てしまいました。ルビーロウカイガラムシは、その名の通り赤紫っぽいロウ状の物質に覆われており、体を切断すると赤やピンクいろの体液が出ます。
これもまた根気よく、割りばしなどでそぐように落とします。
銀葉アカシアにびっしり
アカシアの木にもカイガラムシはよくつきます。
アカシアにつきやすいのはイセリアカイガラムシ
写真はイセリアカイガラムシです。カイガラムシの中では珍しく、自分で歩けるタイプです。こういう場合は、割りばしでつまんで補殺したり、歯ブラシなどでこすり落とすことも有効です。その場合、払ったカイガラムシが飛び散り、他の株に付くことがあります。飛散を防止するために、ゴミ袋などで落ちてくるカイガラムシを確保しながら、作業を進めるようにしましょう。
どんどん増えていくので、根気よく手で取ることを何日かおきに続けますが、もし枝を落としてもよさそうな場合はこのように思い切って剪定してしまうのも手です。
ちなみに、カイガラムシは人体には特に害はないので、素手で触れてしまっても問題はありません。
ただ、ねばねばする糸を引いたり、ルビーカイガラムシなど種類によってはピンクの体液でまれにアレルギーを起こすことがありますので肌の弱い方は手袋などをして駆除しましょう。
退治が終了したら、すみやかに石鹸で手を洗いましょう。
症状によっては処置スプレーが効くカイガラムシもある
市販で防除のスプレーもあります。カイガラムシを取り払ったあとにスプレーして対策してもよいでしょう。
スプレーはいろいろありますので、詳しい使用法などは各商品の使用
一度カイガラムシがついたら、駆除してもしばらくは要観察!
カイガラムシは気温によっては卵がだ延々と孵化することもあります。
最初に見つけた個体は駆除できても、卵や幼虫は小さいために気がつかず、ふと見たらまた沢山ついてる!などということもあります。
その都度取り除くようにすると(気持ちも体力も)負担が少なくて済みますので、水やりの際や朝など、こまめにチェックすることを習慣にしましょう。
カイガラムシは、早期発見、早期防除!見つけて、
いかがでしたでしょうか。
もし、カイガラムシが見つかった場合は焦らず、駆除してあげましょう!駆除している最中は気が滅入るものですが、元気な姿を取り戻した植物を想像して、こつこつがんばりましょう!
はまると意外とカイガラムシを取ることが楽しくなってきますよ。
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