バラなどの花植物が!悪名名高いアザミウマを駆除・防除しよう!
LOVEGREEN編集部
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きれいに咲いたな~と思ってバラなどのお花を見ていると、ちょろちょろと動く小さな虫、虫、虫。。。
アブラムシよりはスリムで、でもアブラムシのようにたくさんいる。。。!これがアザミウマです。大量発生してしまうと花や葉が褐色になったり、色が褪せたようになってしまったりと著しく見た目がよくなくなってしまいます。防除する方法は!?
アザミウマとは
アザミウマ目の昆虫の総称がアザミウマです。スリップスとも呼ばれます。その種類は現在世界中で約5000種が記録されています。日本国内で野菜や花などの被害が良く出るのは約350種類で、さらによく発生するのはミナミキイロアザミウマ・ネギアザミウマ・ミカンキイロアザミウマ・クロゲハナアザミウマです。体長2mmほどとごく小さく、パッと見たところアブラムシによく似ていますが、アブラムシよりも細身で、羽があり、風に乗って飛びます。成虫は5mほど飛ぶことも出来ますので、アザミウマがついている葉を庭の端に捨てておいても、またすぐ元の植物についてしまいます。
どこから発生?
発生時期は5~11月
単為生殖と有性生殖どちらも可能な種類がおり、雑草や花の枯れ落ちたものがあると発生しやすくなります。葉裏や植物組織の内部に卵を産み付け、孵化したあとは植物の上で活動します。やがて幼虫は葉から落ち土の中で蛹化します。成虫は幼虫よりも行動範囲が広がり、葉や蕾、花、果実など多岐にわたって被害にあってしまいます。2~3週間で卵から成虫になり、年間10回ほど繰り返します。暖かい環境を好むため最近はビニールハウスでの大量発生被害や、屋内での発生もあります。
アザミウマが好む植物
野菜:ネギ・ニラ・タマネギ・トマト・ナス・キュウリ・ピーマン・ジャガイモ・バジル
花:バラ・ツバキ・サザンカ・カーネーション・ナデシコ・ガーベラ・キクなど
アザミウマの被害
花が被害を受けると、花色が褐色になる・しみができる・かすれ状の色抜けなどがおこります。蕾が被害を受けることもあり、その場合は花が咲かなくなってしまいます。
葉を食害する場合も同じように色の変化があるのと、葉の端がくるくると丸まってしまうことも。次第に植物の生育は悪くなり、観賞価値の低下から実の不結実、野菜であれば収穫量の低下や価値の低下がおこります。また、一部のアザミウマはウイルスを媒介することがわかっています。ウイルスにかかってしまった植物を治す薬はありませんので、予防が重要になってきます。
アザミウマの被害に遭わない為の予防と対策は?
・成虫は太陽の反射光を嫌うため、全面で反射するようなシートを土に敷きつめる
・飛来を防止するため、網目が1mm以下(0.4mm以下だと更に効果的)の防虫ネットをトンネル掛けする。
・雑草や枯れた花柄などは都度処分する
・黄色と青色に寄せ付けられる種類がいるので鉢に粘着テープを仕掛けるなどして捕殺する
・被害が小さいうちに見つけられるようこまめにチェックし、見つけたら即捕殺する
農薬(薬剤)を使わずにアザミウマを駆除するには?
アザミウマは農薬に対する耐性がつよく、逆にアザミウマの天敵であるカメムシ類を殺してしまい、アザミウマが大発生してしまうこともあります。できるだけ農薬を使用しない方法での捕殺がお勧めです。もし見つけたら手で地道に捕殺します。アブラムシと同様、粘着テープなどを使用してもよいです。植物に粘着部分がくっつかないように注意しましょう。
バンカープランツを利用しよう
アザミウマの天敵が好む植物を近くに植えて、アザミウマを食べてもらう方法も有効です。
マリーゴールド・・・ヒメハナカメムシが好みます。センチュウ対策にも。
バジル、ランタナ・・・ヒメハナカメムシ、クロヒョウタンカスミカメが好みます。
ゴマ・・・タバコカスミカメが好みます。
大切な野菜やお花を守って美味しくて素敵なボタニカルライフを!
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