「ムーミン」小説のボタニカルな挿絵コレクション|MOOMIN× LOVEGREEN
更新
公開

© Moomin Characters™
「ムーミン」の小説には、作者のトーベ・ヤンソンが手がけた繊細な線画アートがたくさん登場します。ムーミンたちは自然豊かな森の中で暮らしているので、植物と一緒に描かれている挿絵も多く、見ているだけで心が癒されます。今回は「ムーミン」小説の愛すべきボタニカルな挿絵と、その挿絵が出てくる小説のシーンを紹介します!
目次
- ムーミン谷のパーティー
- 雲の上でのんびり
- ムーミンやしきがジャングルに
- 花に水やりをするムーミンパパ
- 木の株元で焼くパンケーキ
- いつでも黄色いバラは一緒
- 植物は心のよりどころ
- 夏は植物の陰で涼みたい
- 劇的な出来事からの花つみでした
- 春にムーミン谷に戻るワクワク感
ムーミン谷のパーティー

小説『たのしいムーミン一家』より
この挿絵は、八月に開かれた盛大なパーティーの様子です。行方不明になっていたムーミンママのハンドバッグをトフスランとビフスランが見つけてくれたので、そのお礼に開催されました。テーブルにはムーミンママが作ったパンケーキなどのごちそうが並び、ムーミン谷の生きものたちがみんな集まってお祝いしています。ムーミンママは、パンケーキのたねをバスタブいっぱいに用意したんですって。いったい何枚焼いたのでしょう。
雲の上でのんびり

小説『たのしいムーミン一家』より
ムーミントロールが、拾った魔法のぼうしに「たまごのから」を投げ入れたら、ふわふわの雲にすがたを変えました。ムーミントロールとスノークのおじょうさんは、雲をあやつって木のてっぺんまで行き、太陽の光をあびて風にゆられてのんびりしています。よく見ると、雲が飛んで行ってしまわないように、雲と木を紐でつないでいたり、錨もついています。
ムーミンやしきがジャングルに

小説『たのしいムーミン一家』より
ムーミンママが、シダの葉をまるめて魔法のぼうしの中に投げ入れてしまったら、シダの葉がどんどん大きくなり、ばけものじみた速さで花が咲き、実がなり、熟しはじめました。家中、つるがするするとのびていく音であふれ、ときたま、大きな花がポンと咲く音や、熟した実がじゅうたんの上にドサッと落ちる音も……。
すやすやとお昼寝をしていたムーミンママが目を覚ますと、天井からあふれた花々が、デコレーションのように下がっていました!

小説『たのしいムーミン一家』より
その後、ムーミンやしきはすっかりジャングルになり、みんなでジャングルごっこをして遊んでいる様子が描かれています。
ムーミンパパもムーミンママも、家がジャングルになってしまっても特に慌てることなく、おおらかに楽しんでいるのには驚きです(笑)
花に水やりをするムーミンパパ

小説『たのしいムーミン一家』より
「MOOMIN×LOVEGREEN」のガーデニングバッグを作る際、デザインに使った挿絵です。ジョウロを持ったムーミンパパが水やりしている表情がなんとも可愛い!
ハンモックに寝転がっているのは「じゃこうねずみ」という哲学者。気難しいけどドジなところもある、憎めないキャラクターです。ハンモックで読書をしようと寝転がったとたん、古くなっていたハンモックの紐が切れて、土の上に落ちてしまいました。自分が遭遇した事態を受け入れられない気持ちと、ムーミンパパに見られた恥ずかしさから「ゆるしがたいことじゃ」と、憤慨しているシーンです。
木の株元で焼くパンケーキ

小説『ムーミン谷の彗星』より
ムーミントロールとスニフが、彗星について調べるために「おさびし山」の天文台に向かう途中、初めてスナフキンに出会いました。出会ったばかりの3人が、大きな木の下で焚火をして一緒にパンケーキを焼いているシーンです。
パンケーキはムーミンたちのソウルフード。ムーミンママは、いつも温かいパンケーキを焼いてみんなの心を癒してくれます。彗星が衝突するかもしれない緊迫した状態でも、パンケーキを焼いて小さな幸せを楽しむムーミンたちが愛おしいです。
いつでも黄色いバラは一緒

小説『ムーミン谷の彗星』より
彗星から逃げるために、洞窟に荷物を運んでいるシーンです。
ムーミンママが、黄色いバラだけはかならず持って行きたいと言い、バラの鉢植えも運んでいます。こんな大ピンチの時にも、大好きなバラを持って行きたいと思うムーミンママの植物愛とマイペースさがとても素敵です。
植物は心のよりどころ

小説『ムーミンパパ海へいく』より
ムーミン一家が灯台のある島に移住したとき、ムーミンママは慣れない環境から元気がなくなってしまい、灯台の部屋の壁いっぱいに花を描きました。バラ、キンセンカ、パンジー、しゃくやくなど……。

小説『ムーミンパパ海へいく』より
そして、ついにムーミンママは、その絵の中に入って安らぎを感じるようになります。
灯台のある島の暮らしは、植物が育たない過酷な環境で、ホームシックにかかってしまったので、壁に描いた絵の中に入って心を休めていたのですね。
いつもは温かい料理を作ってみんなを優しくもてなしてくれるムーミンママが、せつないほどに意気消沈してしまう悲しいシーンですが、ムーミン谷を思い浮かべて描いたりんごの木によりかかって、ぐっすり眠っている姿はとても心地良さそうに見えます。
夏は植物の陰で涼みたい

小説『ムーミン谷の夏まつり』より
『ムーミン谷の夏まつり』の冒頭シーン。暑い中、ムーミントロールが池のほとりのコケの上にまるまって、しっぽを体の下へそっとさしこんでくつろいでいます。そこには大きな葉が茂っていて、カラーのような美しい花も咲いています。水辺のしっとりとした日陰でとてもリラックスして涼んでいるように見えます。暑いときは、植物に寄り添うと瑞々しくて涼しいのでほっとしますよね。
劇的な出来事からの花つみでした

小説『ムーミン谷の夏まつり』より
スノークのおじょうさんと一緒にいる「フィリフヨンカ」というキャラクターは、いつもルールや世間体を気にしてビクビクしています。でも、ムーミントロールとスノークのおじょうさんのアドバイスを受けて、自分を縛り付けている「義務感」や「ルール」から解放され、心から夏まつりを楽しむことを決意。「今夜はわたし、なんだってやってみせるわ!」と言って花占い用の花をつんでいる、すがすがしいシーンです。
春にムーミン谷に戻るワクワク感

小説『ムーミン谷の冬』より
スナフキンはいつも、秋が深まってムーミンたちが冬眠に入る頃にムーミン谷を離れ、春の訪れとともに戻ってきます。
この挿絵は、雪解けの季節にスナフキンがムーミン谷に帰ってくる途中の情景です。背の高い花が咲き、スナフキンの帽子にも花が挿してあり、まだ雪が残っているけれど確実に春がそこまで来ている様子が感じられます。
自由と孤独を愛しているスナフキンですが、親友との再会を楽しみにして足早にムーミン谷に向かっているように見えて親しみを感じます。
——————————————————————————————————————
「ムーミン」小説のボタニカルな挿絵コレクションはお楽しみいただけましたでしょうか?
まだまだ紹介しきれなかった素敵な挿絵がいっぱいあるので、ぜひ皆さんも探してみてくださいね。
※記事中の画像/引用文出典元:
『ムーミン全集[新版]1 ムーミン谷の彗星』著:トーベ・ヤンソン 訳:下村隆一 講談社
『ムーミン全集[新版]2 たのしいムーミン一家』著:トーベ・ヤンソン 訳:山室 静 講談社
『ムーミン全集[新版]4 ムーミン谷の夏まつり』著:トーベ・ヤンソン 訳:下村 隆一 講談社
『ムーミン全集[新版]5 ムーミン谷の冬』著:トーベ・ヤンソン 訳:山室 静 講談社
『ムーミン全集[新版]7 ムーミンパパ海へいく』著:トーベ・ヤンソン 訳:小野寺百合子 講談社































