まるで絵本の中の世界!代官山に佇むクレープと花のお店『TAJIMAJI』
渡邊ありさ
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代官山の閑静な街中の一角に、この春誕生した『TAJIMAJI(タジマジ)』。クレープと花の両方が楽しめる新しいお店です。店長の大竹貴明さんにお話をお伺いしました。
お店の成り立ち
クレープと花という新しい形が生まれた経緯についてお伺いしました。
人気ビストロシェフが立ち上げたお店
代官山の人気ビストロ『Ata』のシェフであるオーナーの掛川さんが、同ビルの1階に立ち上げた『TAJIMAJI』。そのはじまりは、掛川さんが元々植物を好きだったこと。また、クレープとブーケの姿が似ているところから発想を得たことが、きっかけになったといいます。
気になる『TAJIMAJI』の店名の由来
まるでおまじないのような不思議な店名の由来について「中世ヨーロッパのブーケからきているのですが、当時のブーケは花言葉などのメッセージを込めて、人に贈る文化があったようです。魔除けの意味があったりもしたみたいで。例えば日本ですと、特に男性は花を贈ることに恥ずかしさを感じる方も多いですが、もっと気軽に花を贈り合ったり、花を持って街を歩いたりしてほしいという想いもあり、花を始めました。」と、花への想いも込めて教えてくれました。
クレープの甘い香りと、色鮮やかな花々、そして長い月日を経たアンティーク家具に囲まれた店内は、絵本の中の世界のような不思議な空間。
『TAJIMAJI』の花
淡い色味の可憐な花が並ぶ店内
『TAJIMAJI』では、花の専門スタッフを抱えてはいません。大竹さん等が花の仕入れから手入れまで全てを行っています。その理由については「その方が楽しいじゃないですか。やりたいことを叶えやすい。我々は花の専門ではないので、日々学びながらですが、クレープとともに花を取り扱ってみて本当によかったなと思います。自分自身も、ふと花が目に入ると心が癒されますし、花の魅力にどんどん気付かされています。」と、教えてくれました。
季節の花を中心に、新鮮な花が仕入れられる店内。ショップのイメージにあう可憐なイメージの淡い色味の花を仕入れることが多いようです。
仕入れた花はドライフラワーにも
店内には、生花のみならず、より幅広く花を楽しんでいただくために『TAJIMAJI』自家製のドライフラワーも数多く並びます。
「ほんの少しの花でも、こうして生けて楽しむことができるって知ってもらいたいです。花瓶がなくても、例えば何かの空き瓶を使っても良いですし。ファッション的に髪に飾ったり、ポケットに入れてみたり。そんな様々な花とのかかわりを、より多くの方に楽しんでもらえたら嬉しいですね。」と、大竹さんは語ります。
プロがつくる本格的派クレープ
花をモチーフにしたメニュー
『TAJIMAJI』のクレープは、どれも花をモチーフにしたもの。プロフェッショナルの職人がひとつひとつ手作りする本格的なクレープは、うっとりするような美味しさ。季節により、旬の素材を使った新たなメニューが誕生するので見逃すことが出来ません。
特に人気のクレープは〈Primula Pistachio(プリムラピスタチオ)〉。マカロン、ピスタチオとともに、エディブルフラワーの砂糖漬けがあしらわれたその姿は、まさにブーケのよう。
おすすめは、花とクレープのセットメニュー
〈花とクレープ〉のセットメニューをチョイスすると、好きなクレープにプラス500円で、店内から好きな花を選んでミニブーケを作ってもらうことができます。クレープと同じようにラッピングされたミニブーケはとても可愛らしいです。
よく見ると、ブーケには手提げチェーンが付けられています。「気軽に花を持って街を歩いてほしい」というオーナーの想いが込められた『TAJIMAJI』ならではの素敵なアイディア。
さいごに
オープンして間もないですが、これからの『TAJIMAJI』についてを伺うと「花も、食品も、生きているものなので、季節によって入れ替わりがある。これからも、そうした旬のものをその時々にお客様に楽しんでいただけたら嬉しいです。また、小さくて良いので、同じような形のお店が増えたら嬉しいとも思います。そうしてより気軽に花を楽しんでいただけたら。」と、大竹さんは嬉しそうに話してくれました。
皆さんが美味しいクレープを食べたときに、或いはキレイな花と出会ったときに、思い出す人は誰でしょうか。ふと頭に思い浮かんだあの人へ、今日は花を贈ってみようかな。『TAJIMAJI』は、そんなことを考えるきっかけをくれる素敵なお店でした。
是非、訪れてみてください。
ショップ情報は、こちらから!
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