ただいまバラのシーズン!軽井沢レイクガーデンへ行ってきました。
小野寺葉月
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避暑地、軽井沢。そう聞いてイメージすることは何ですか?ゴルフ?高原?アウトレットモールなどでしょうか?最近だと冬に放送された音楽家たちのドラマの舞台にもなりましたね。
今回ご紹介するのはガーデンです。それも、ここでしか見ることのできない特別なガーデン。このLOVEGREENを見ている人全員に全力でおすすめしたいのです。
目次
軽井沢レイクガーデンについて
軽井沢レイクガーデンは、軽井沢トップクラスの管理面積を誇る別荘地域レイクニュータウンの中にあるガーデンです。
創業者の石井新人さんが「人間と自然の創造的調和=クリエイティブハーモニー」(人間にとっても自然にとっても快適な空間を創ること)を提案され、軽井沢に理想のリゾートを求め、未来を見据えた街づくりをされてきました。11年前からガーデンとして開園し、日々変わり続けるガーデンです。
キヅタに覆われた眼鏡橋
軽井沢に植えられている樹木はその時に植栽されたもので、樹種も豊富です。今では樹高ものび、まるでずっとこの場所にあったような雰囲気です。中心にあるレイクガーデンの「レイク」という名の通り、湖を中心に、イングリッシュローズガーデン、ウッドランド、ラビリンスローズガーデン、フレグランスローズパス、フレンチローズガーデンなど8つのエリアに渡る多様なガーデン構成となっています。
ガーデナーの息遣いを感じることのできる庭
庭は「人の手で管理しています」ということがわかる計算された庭と「人の手を入れた気配を限りなく消して自然に近づけようとする」自然の景観美を活かした庭がありますが、今回のガーデンはその二つのバランスをとてもうまくとってるガーデンなんじゃないかと思うのです。
ガーデナーの方々は庭で起こることを予測して誰より早く気が付いているけれど、あくまでも植物の伸びるままを見守り、植物の意志に任せている。だけど実際にはその伸びる方向すら計算しているのではないか?と思ってしまう。そんな庭だと思いました。
ガーデンをそんな風に作りあげるためには、植物がどのように、どれぐらい伸びるか?株の大きさはどれぐらいで留めるか?ここは枝を伸ばすけれど、このスペースは間違って人が入っては困るから少し伸ばしておこうかな?そんなガーデナーの息遣いが感じられました。
6月から7月にかけてバラのシーズン!
軽井沢レイクガーデンのバラは自然樹形が美しい
関東にあるバラ園のトップシーズンは5月中旬から下旬ですが、軽井沢という立地上、軽井沢レイクガーデンでは6月から7月にかけてがバラのトップシーズンです。
軽井沢レイクガーデンにはバラのガーデンが3つあります。軽井沢レイクガーデンのバラは自然樹形を基本としていて、誘引や仕立てはほとんどされていません。バラは種類が多く、枝ぶりや樹形がよくわかり、バラそのもの美しさを楽しむことができます。
イングリッシュローズガーデン
エントランスから入って左手に進み、橋を渡るとイングリッシュローズを中心とした160種、600株のバラが植えられているイングリッシュローズガーデンがあります。
中央にはプールが配置され、色とりどりのバラが、均一に刈り込まれた背の低い生け垣で囲われています。取材当日もガーデナーの方たちが一つ一つ丁寧にメンテナンスをされていました。
取材前日から当日の朝にかけて雨だったこともあり、花びらが落ちた花もありましたが、プールに浮かぶ花びらはとても幻想的でした。
パーゴラのバラもつぼみをたくさんつけ、これから徐々に開花していく様子がうかがえました。
ラビリンスローズガーデン
サンクンガーデンという形式で作られたガーデン。宿根草とバラを組み合わせたボーダーガーデンです。パープルの色味がポイントで入っているのでプールをはさんで左右対称のように見えます。
※サンクンガーデンとは、サンクン(Sunken =地下道)という意味とガーデンをあわせた言葉で、直訳すると「沈んだ庭」となります。半地下や、地下にある吹き抜けの庭を指すことが多いです。このラビリンスローズガーデンはガーデンは入口から石段で下がるようになっています。
ボーダーガーデンでは気候が良いので締まった大株の宿根草、ゲラニウムやキャットミントなどが植わっています。
パーゴラとベンチがあるスペース。足元の石畳にはカラフルなクローバーが。四つ葉種のクローバーもあるので足元もよく見てくださいね。
メアリー・ローズ
イングリッシュローズの代表品種です。咲き始めはカップ咲き、開花が進むとロゼット咲きに変化していきます。
ラプソディー・イン・ブルー
フロリパンダ系で黄金色のしべが目立つ濃い紫色のバラです。
フレグランスローズパス
背の低いツゲの生垣に囲われてて香りのよいバラたちが植えられていました。香りの系統ごとにわけられて植えてあるスペースもあります。
パーゴラの下を通ると薔薇の良い香りがふわりとしてきて歩いているとうっとりしてしまいます。
バラは株元がすっきりしてしまいがちですが、グランドカバーとして勿忘草を配しています。まるで星空のようにきれいな勿忘草の青みのある紫に、バラがきれいに咲いていました。
モリニュー
イングリッシュローズです。黄色の花びらがたくさんあってフリルみたいで可愛らしいです。
グラミス・キャッスル
イングリッシュローズでミルラ系の香りがあります。
フレンチローズガーデン
フレンチローズを中心とした、クレマチスとローズのガーデンになっています。
隣接するホテルのガーデンにある石膏像が見えました。バラとクレマチスなどがフレームのようでした。
イル・ルージュ
葉に斑が入っているタイプのバラです。パーゴラに絡んでいて、まだつぼみでしたがとても目を引きます。エレガンスな印象が増しますね。
クロード・モネ
絵画のイメージみたいな花びらに絞りがはいっているバラ。蕾も丸みがあり、ロゼット咲きのとても可愛らしいバラです。
軽井沢レイクガーデンへのアクセス
車で来るとき
碓氷軽井沢ICから車で約15分
カーナビゲーションに入力するときは
「レイクニュータウン」もしくは電話番号「0267-48-1611」で設定
電車で来るとき
北陸新幹線はくたかで東京から約1時間。
軽井沢駅南口からタクシーで約10分、約2500円。
バスでは軽井沢駅から乗り、ニュータウン入口で下車。約10分、片道200円です。
所在地
軽井沢レイクガーデン
住所 | 〒389-0113 長野県北佐久郡軽井沢町レイクニュータウン |
電話番号 | 0267-48-1608 |
開園期間 |
4/20~11/4 |
営業時間 |
通常期 9:00〜17:00 トップローズシーズン6/16~7/1 8:00~17:00 オータムシーズン10/13~11/4 9:00~16:00 ※最終入園時間は、閉演30分前となります。 |
公式サイト | http://www.karuizawa-lakegarden.jp/ |
ガーデンを案内していただいたとき、通路のわきで少しだけ芽を出していた植物を指さし、「これも植え付けたものなのです。すべての植物に意味があります」とおっしゃていたのが印象的でした。手入れがきちんと行き届いているのにそれが自然に見えることのすごさに、その時間のかけ方、気持ちのかけ方に思わず涙が出てきたほどです。
バラのシーズンだけでなく、四季を通していくたびに新しい発見があるガーデンだと思います。ぜひ一度足を運んでみてください!
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