夏に欲しい!繊細な線画アートを楽しむ「ムーミン」アイテム
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世界中のみんなから愛されている「ムーミン」。小説に出てくる挿絵には、自然や植物が美しく描かれいて、見ているだけでも心が癒されます。
今回は、「ムーミン」の小説に出てくる挿絵アートに注目して、夏に欲しい! フェリシモの「ムーミン」アイテムを2つ、小説版とは少しタッチの違うコミックス版の線画を楽しめるアイテムを3つご紹介します♪ プランナーさんに教えてもらった制作にまつわるエピソードも盛りだくさん。心躍るアイテムを取り入れて、夏を楽しく快適に過ごしましょう~。
取材協力/株式会社フェリシモ
”ムーミン谷”のバカンスを夢見てリゾート気分を満喫しよう
1.挿し絵が印象的な プリントチュニックTシャツ
小説「ムーミンパパ海へいく」からセレクトした挿し絵を大胆にプリントしたインパクトのあるデザイン。くすみカラーとカラフルな差し色でムーミンを大人っぽく着こなせるところが魅力です。
Tシャツを制作したプランナーさんが、Tシャツに使った挿絵が登場する小説についてや、こだわりのポイントについて詳しくお話してくれました。
プランナーさん:
「ムーミンパパ海へいく」というお話は、ムーミン小説の中でも長編の物語です。ムーミンシリーズの8作で、最後から2番目になる作品です。
舞台は、ムーミン谷ではなくて荒れ果てた島。毎日が平和すぎる生活をものたりなく思ったムーミンパパが、ムーミンママ、ムーミントロール、そしてリトルミイをつれて海をわたり、島の灯台守になるというストーリー。海や四季、自然に対する深い敬意や自然の脅威、そして登場人物の中におこる葛藤、成長など、見る角度を変えることによっていろんな気づきがある素敵な作品です。
挿し絵もとても美しいのですが、そのなかでも暗闇や光などが印象的に描かれているシーンを選び、明るい光の部分を差し色にしてポイントにしてみました。
丈に前後差があり、気になるヒップラインも隠せるので、パンツにもスカートにもお似合いです。サイドスリットの視覚効果でほっそり見えるのもうれしいポイントです。
3つの挿絵が登場する場面も教えてもらいました!
挿絵の原画とTシャツのプリントを比べてみると、暗闇の中の光の部分を美しく差し色として表現されているプランナーさんのこだわりポイントが伝わってきます。
〈グレー〉は灯台の島で、ムーミントロールが2頭の美しいうみうまと出会った場面。
※うみうまは、美しい花模様を身にまとった、馬に似たムーミン谷の生き物
〈ネイビー〉は夜中に目覚めたムーミントロールが誰かに呼ばれた気がして、勇気をふるい起こして夜の回り階段へ向かうところ。
〈ミントグレー〉は漁師(実は灯台守)の誕生日を祝っているシーン。
2.ムーミン谷の物語を楽しむ ダブルガーゼの着るバスタオルドレス
小説「ムーミン谷の彗星」からセレクトした挿絵が可愛い!
温泉や海、プールの着替えの際に間違いなく重宝しますね。お風呂から上がったら、汗がひくまで着るバスタオルでひと休みもいいですね。
バスタオルドレスを制作したプランナーさんに、セレクトした挿絵の場面やこだわりポイントをお聞きしました。
プランナーさん:
〈ブルー〉は帰ってくるムーミンを待ちながらケーキを飾り付け、ジンジャークッキーを焼くムーミンママの挿絵を使っています。ムーミンママの愛情を感じる、おいしそうなお菓子の香りがしてきそうな場面が好きなので選びました。
〈グリーン〉は前夜にムーミンパパが渡した橋でたたずむムーミンの、物語の始まりに添えられている挿絵と、川を渡るニョロニョロ達と鳥たちをプリントしました。川や海など、ムーミン谷の自然を柄に落とし込みました。
〈ピンク〉はみんなで彗星のことなんて忘れて踊っている場面が、にぎやかでほほえましく楽しそうだったので選びました。
お風呂上がりに着てくつろげそうで、かつ大人っぽいくすみカラーにムーミン小説の物語を感じる絵柄をあしらいました。汗が引くまで着ておけるので、やわらかいダブルガーゼ素材に包まれてリラックスした時間に浸れそうなアイテムです。
3.マルチに使える ふんわりガーゼの大判クロス
ムーミン谷の風景をテーマにしたガーゼクロスは、90×90cmのたっぷり大判サイズ。お部屋の棚の目隠しやカゴのカバーにしたり、旅行の荷物を包む風呂敷にしたり、いろんな用途に使える優れものです。
大判クロスを制作したプランナーさんに、こだわりのポイントをお聞きしました。
プランナーさん:
ムーミンが好きで、かつ、日常に使える実用的なものをつくりたいなと思い企画しました。ムーミンのアートの世界観はインテリアにもファッションにも映えるので、インテリアのアクセントとしても、ファッションのアクセントとしても使える、アートを大胆にデザインしたマルチクロスはどうだろう?? と、考えました。
生地にはガーゼ仕立てで優しい肌触りの、綿100%素材を選びました。ほんのりした透け感がナチュラルで、やさしいタッチのムーミン谷のキャラクターたちのデザインと好相性です。
贅沢な大判サイズに、ムーミン谷の風景の中でのんびり気ままに過ごすムーミンたちを大胆に描いています。
ふわりと羽織ればショールとしても活躍。日差しが気になる時や、少し肌寒いと感じる時にも便利です。
マニアックなムーミン好きさんも楽しめるアイテム
4.300種類のデザインを楽しむ ブロックメモ
300枚の、なんとすべてデザインが違うブロックメモ。サイズは5×5cm、ちょっと一言書くのにちょうどいいサイズです。全3種類を集めれば、900デザインになります!
ムーミン好きさんがワクワクする3つのテーマ
①CHARACTER ARTS ⇒キュートなムーミンたちの選りすぐりのアートをパターン柄や総柄で楽しめる、ポップなデザイン。
②COMIC SCENE ⇒コミックのコマをそのままメモに! 1コマ1コマの臨場感をそのまま楽しめます。知る人ぞ知る、あのシーンにも出会えるかも。
③COMIC CLIPS ⇒「トーベ・ヤンソン」の手描きタッチのイラストを使った、キャラクターの生き生きとした表情が楽しめるデザイン。
ブロックメモを制作したプランナーさんに、制作秘話や想い、こだわりについてお話してもらいました。
プランナーさん:
このすべてデザインが異なるメモの仕様は、長年カレンダーを生産してきた会社の日めくりカレンダーの技術を応用したものです。透け感のある薄紙が、一般的なメモとはちょっと違ったおしゃれなニュアンスです。
300デザイン×3種類、計900デザインもの絵柄を選ぶのは果てしない作業でしたが、トーベ・ヤンソンの描くコミックスのムーミンたちは本当に表情豊かで、感情のままに笑ったり怒ったり泣いたりやきもちを妬いていたり、もちろん仲間や家族思いで勇敢な一面もあったり……
なんて愛らしいのだろうと、商品開発を通してムーミンたちがもっと好きになりました。
めくるたびに新しいムーミンたちに出会えるワクワクを詰め込んでいます。マニアックなムーミン好きさんもついついニヤリとしてしまう、レアなアートやクスッと笑えるワンシーンも隠れているかも……? ムーミン好きさんへのプレゼントにもぴったりです。
5.ミルキーカラーがかわいい 跡がつきにくい前髪クリップ
前髪にちょこんとかわいい相棒として、大人も楽しめるデザインのヘアクリップです。メイクや洗顔、食事をする時のちょこっと留めにも便利で気分が上がりますね!
前髪クリップを制作したプランナーさんに、お勧めポイントを聞きました。
プランナーさん:
ユニークなポーズのムーミンたちが可愛らしく、上品なミルキーカラーのマーブル風素材に、ゴールドとシルバーの差し色が大人っぽい雰囲気です。
クリップの裏側がフラットになっているので髪に跡がつきにくく、リラックスタイムに前髪をちょこっと留めるはもちろん、ペーパークリップとしても使える便利さも魅力です。
「ムーミン」が世界中で愛される理由を考えてみた
フェリシモのプランナーの皆さまありがとうございました。
今回は、ムーミンの小説に登場する挿絵アートを取り入れたアイテムを中心に、編集部が欲しい! と思ったムーミングッズを紹介しました。プランナーさんから、カタログやWebには載せきれないムーミン愛や制作への想いを聞く前と後では、ムーミンアイテムの見え方が違いませんか? 個人的にTシャツと大判クロスとブロックメモを購入済みですが、アイテムへの愛着がぐっと深まって嬉しくなりました。
ムーミンが愛される理由
世界のみんなから愛されているムーミン。ムーミンの丸くて可愛らしい姿や、森の中で個性豊かな仲間たちと楽しく暮らす物語は親しみ深く、私個人としても幼いころからずっと好きなキャラクターです。
でも、そんなムーミンの物語は、実は戦争中に描かれ、作者のトーベ・ヤンソンが、戦時下の悲しい現実から逃れるために”ムーミン谷”という居心地の良い心安らぐ想像の世界を創り出したということを知り、愛と勇気、冒険心、寛容性や多様性、平等や自由、自然との共生などのたくさんの普遍的なテーマが物語の中に込められていることを心底感じることで、可愛いにとどまらないムーミンの世界観の魅力にはまっているこの頃です。
次回は、秋冬のムーミンアイテムをご紹介する企画をしています。お楽しみに!
※記事中の画像出典元
『ムーミン全集[新版]7 ムーミンパパ海へいく』著:トーベ・ヤンソン 訳:小野寺百合子 講談社
『ムーミン全集[新版]1 ムーミン谷の彗星』著:トーベ・ヤンソン 訳:下村隆一 講談社
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