前田有紀の一“花”言vol.66 〜「アルストロメリアの生産で有名な片桐花卉園さんを訪問！」

フラワーアーティストの前田有紀さんが、一家言ならぬ一“花”言と称して、その時期に気になる旬のお花や魅力、そして前田さんならではのアレンジ術などをお届けするこちらの企画。今回は、長野県でアルストロメリアを中心に草花を生産している片桐花卉園さんの農園を訪れた時のことをご紹介します。

アルストロメリアの生産で有名な片桐花卉園さんを訪問！

先日出張があり、長野の上伊那郡にある片桐花卉園さんを訪れました。

たびたび私のフラワーブランドguiでもコラボレーションをさせていただいている、片桐花卉園。アルストロメリアを中心に様々な草花を作っている農家さんです。代表の片桐鏡仁さんが丁寧に6箇所のハウスや畑を案内してくれました。

10月の中旬は、ちょうど露地栽培のお花の終盤で、秋真っ盛りの中で様々な草花が育っていました。

ここから気温が下がり、霜がおりはじめると露地栽培の花が終わりになります。ハウスの中では、たくさんのアルストロメリアが準備しています。パッと目を引く鮮やかな品種、少しユニークな咲き方の品種。どれも可愛い♡

「育てやすいものをたくさん作るだけでなく、常に新しいものにチャレンジしています。その方が作ってても楽しいから。」と説明してくださいました。

いつも市場では、私たち花屋は最高の状態のお花を手にしていますが、農園を見学して回ると、植えてみたけど土地に合わなかったものや、思ったほど長さが出なくて出荷に向いてなかったことも多くあるそう。

モグラなどの野生動物の被害にあうこともあり、天候も含めて本当に色々なことがある中で、トライアンドエラーを続けた中で、選ばれたお花達だと学びました。いつも、新しい花作りに挑戦している片桐さんのポジティブなマインドに刺激をうけ、花を育てる面白さも難しさも知ることができました。

それぞれの畑でカットさせてもらったお花で、ブーケを作らせてもらいました。農園のお花だけでこれだけ多種多様な草花を揃えられるのは、片桐花卉園ならでは。

私もこの夏は、出産と育児に追われていて、ゆっくりお花に触れる機会は久しぶりだったので、たまらなく嬉しい時間となりました。どの花も可愛すぎて、ぎゅっぎゅっとしすぎてしまいました。改めて、花の魅力をもっと伝えていける取り組みをしていきたいと思いました。

新しくスタートした片桐花卉園のフラワーブランド「添える」（＠sowel_by_katagirikakien）のフローリストさんともお会いできて、色々なお話をさせていただきました。農園から、収穫したばかりの新鮮な状態のお花を届けてもらえるのって嬉しいですよね。ぜひウェブサイト（https://sowel.shop-pro.jp/）をのぞいてみてくださいね。

PROFILE
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フラワーアーティスト 前田有紀さん

10年間テレビ局に勤務した後、2013年イギリスに留学。コッツウォルズ・グロセスター州の古城で見習いガーデナーとして働いた後、都内のフラワーショップで3年の修業を積む。「人の暮らしの中で、花と緑をもっと身近にしたい」という思いからイベントやウェディングの装花や作品制作など、様々な空間での花のあり方を提案する。2018年秋に自身のフラワーブランドguiを立ち上げる。

Facebook/前田有紀『一日一花』
instagram/前田有紀 『一日一花』
Instagram/“guiflower”

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