イエソト空間の達人たち④|一人暮らしで植物とインテリアを楽しむ、毎日帰りたくなる家
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住まいの形にとらわれずに、室内やインナーバルコニー・ベランダなどで自分なりの「庭」空間の楽しみ方を紹介する取材連載「イエソト空間の達人たち」。
今回は、東京の賃貸住宅で一人暮らしをしながら植物のある暮らしを楽しむ、みっこさんのご自宅を訪ねました。
帰ってきてほっとひと息つきたくなる、お気に入りのインテリアに囲まれた心地良いイエソト空間とは?
植物のために選んだ家

一人暮らしを始めて6年、現在の家に住み始めて4年というみっこさん。
玄関を開けて部屋の中に足を踏み入れると、瑞々しい緑に囲まれた、遊び心あふれるインテリアと、木の温かみを感じる癒やしの空間が広がります。

ーー観葉植物を育て始めたのは、一人暮らしをするようになってからだったとか。
初めての一人暮らしに選んだ部屋は、コンクリート打ちっぱなしのデザイナーズマンションでした。無機質な空間をおしゃれに見せるには植物を置くのが良いだろうという安易な気持ちで育て始めたのがきっかけです。
あとは、素敵だなと思う家には観葉植物が置いてあることが多く、自分の家でも挑戦しようと考えました。
ーー現在自宅で育てている植物はどれぐらいありますか?
現在は室内で約40鉢、ベランダで約10鉢の植物を育てています。
最初はインテリア感覚でしたが、育てていくうちに愛着が湧き、まさかこんなにハマるとは。自分でも驚いています。

ーーインテリア感覚で始めた植物が、今では暮らしに欠かせない存在に。観葉植物のどんなところに魅了されたのでしょうか?
自分がただお水をあげているだけなのに、新芽を出したり大きく生長してくれることにすごく癒されるなと思って、気づけばどんどん増えていました。
前の家は7畳くらいのスペースしかなく、株が増えたことでとんでもないジャングルのようになってしまい、4年前にこの家へ引っ越しました。
ーー今の家を選んだ決め手を教えてください。
前の家は窓が1つしかなくて、西向きで少し暗めの部屋でした。
植物が多くなるうちに「もっと元気に育つ環境で暮らしたい」と思って、日当たりの良い部屋を探すようになりました。
この家は南向きの角部屋なので、窓の数も多くて採光が充分に取れるなと思ったことが大きな決め手です。

ーー引っ越してみて、植物の生長に変化は感じますか?
感じますね。前の家でも育ってはいたのですが、ここに来てから葉の色が濃くなったなと思っています。引っ越してよかったです。
賃貸住宅で楽しむ暮らしの工夫
ーー今の住まいは賃貸住宅とのこと、工夫しながらインテリアを楽しんでいる様子が素敵だなと思いました。
原状回復できるようにということを一番に意識しています。築古物件なので、扉やふすまの上部に鴨居があるのですが、100均で売っている突っ張り棒と留め具を使って、鴨居に固定する形でハンギングできる場所を作ったり。リビングと居室を緩やかに仕切る格子も、1×4材を自分で切って塗装して、襖の隙間に差し込んでいます。インスタグラムを見て、良いなと思った方法を採用しました。

DIYして作ったという、原状回復可能な格子とハンギングレール
ーー格子とハンギングがあることで、空間に立体感が生まれてとても素敵です。
ハンギングは高さを少しずつ変えて配置して、鉢カバーも同素材のものは隣り合わせにならないように工夫しています。
ーーハンギングにおすすめの植物があればぜひ教えていただきたいです。
リプサリスがおすすめです。垂れ下がる姿がかわいいですし、何よりとても育てやすいです。あとは、ココヤシに着生させたビカクシダもお気に入りです。植物にハマってすぐに買ったのですが、存在感があるのに丈夫で育てやすく、長く楽しめています。

(左)リプサリス、(右)ビカクシダ
ーー模様替えや家具の配置換えも頻繁にされるとか。最近はベッドの位置を変えたそうですね。
植物が増えたり、季節の変わり目になると衝動的に物の位置を変えたくなります。
ベッドは、もともと今ダイニングテーブルがある植物いっぱいの窓辺に置いていたのですが、夏が近づいたことで、明け方にまぶしいなと感じて目が覚めてしまうことが増えたので場所を移しました。

模様替え前、植物に囲まれていたベッド
ーー模様替えをすると心機一転、新鮮な気持ちでインテリアを楽しめそうですね。
「模様替え=大変」というイメージもあるかと思いますが、私は結構好きで。夜にビールを飲みながらやるのが楽しいんです。もちろん音を立てないように気を付けながらですけど(笑)。思いつきで、「今だ!」と思ったタイミングで始めます。
ーーより快適な住環境を整えるために意識していることはありますか?
家で過ごす時間が好きなので、帰ってきてほっとできる空間づくりと、植物も自分も心地良く過ごせる部屋を目指しています。
グリーンとの調和を意識した、インテリアへのこだわり

ーーみっこさんのお部屋は、ポップなアイテムを適所に取り入れるインテリアがとても印象的で、グリーンとの調和も素敵だなと拝見しました。差し色を上手に取り入れるコツや、植物を美しく魅せるためのポイントを教えてください。
差し色は、全体の雰囲気を壊さないように、好きな色や素材をポイントで取り入れることを意識しています。我が家ではブラウン系の家具をベースに、赤が入ったヴィンテージラグをアクセントにして、温かみのある空間を楽しんでいます。
ーーたしかに、赤やテラコッタ、オレンジ系のアイテムが多いですね。
インテリアで「使うのは3色まで」とよく言われるじゃないですか。一軒目のときはそのセオリーに忠実だったのですが、意外と合うじゃんみたいな。植物の緑がカラフルな色を調和してくれる役割もあるなと思いますし、キャラクターものが好きなのですが、意外と植物と相性が良いなと感じています。

流木やエアプランツとの相性も良い、ガチャガチャで集めたアイテムたち
ーー植物の配置や鉢選びの際に意識していることがあればお伺いしたいです。
配置は日当たりも考えますが、「ここに植物があったらいいな」と感じる場所や、自然と目に入る場所を意識しています。あとは最近はユニークな形や色味の鉢を取り入れることが多いですね。
ーーたしかに、飾ってある鉢にもポップな遊び心を感じます。
新橋のおでん屋さんのおみやを鉢カバーとして使ったり、ディズニーの缶やトマトスナックの容器も、植物を入れるとかわいいなと思って活用しています。シンプルなデザインの鉢と並べることで、鉢のデザインがより映えるなと思っています。

おでんの容器がインテリアのアクセントに
ーーコレクションの中で一番のお気に入りを教えてください。
韓国旅行で買った鉢がお気に入りです。クラフト作家さんが作っているもので、日本では見ないデザインに惚れました。一緒に行った友達にお店までついてきてもらって買った思い出の品でもあります。

サンスベリアを植えている鉢は韓国で買ったお気に入り
植物のお世話をするひとときが週末の楽しみ

ーーみっこさんが、自宅に取り入れる植物を選ぶときの基準を教えてください。
部屋の雰囲気に合うこと、流行りではなく自分が「かわいい」と思えることを大切にしています。あとは育てやすさも意識していて、長く一緒に暮らせそうだと思った植物を迎えています。
育てるのが苦手な植物もあって、枯らした経験もたくさんありますが……。ちょっとダメになっても手入れをすればまた生き返ったり、株分けのために思い切って剪定しても再び葉をたくさんつけるようになったりと、生命力の強さを日々感じています。

ーー植物を瑞々しく育てるために心がけていることはありますか?
あまり手をかけすぎないことです。毎日気にしすぎるのではなく、土や葉っぱの様子を見て今だなと思ったタイミングでたっぷり水をあげています。意外とスパルタの方が丈夫に育つ気がしますね。
ーー水やりにはどれくらいの時間をかけているのでしょうか?
仕事休みの週末にまとめてお水をあげています。すべての植物に水やりをすると1時間くらいかかりますね。
ただ、水道と鉢の往復もめんどくさいですし、自分のずぼらにどう応えるかという感じで。大きな園芸トレーに家中の鉢をたくさん入れて、浴室やベランダでまとめて水やりするようにしています。

ーー園芸トレーに入れる案、すごく良いですね。
その場でお水をあげるとこぼれてしまいますし、チョロチョロやるのではなく、もう鉢の空気を全部入れ替えるくらいに水をあげたくて。
よく行く園芸店が無料で「ご自由にどうぞ」と置いてくれている園芸トレーを見て、これを使えばまとめて一気に水やりできるじゃん!と閃きました。
ーー大規模な水やりは毎週末に行っているのでしょうか?
今の季節は週一ペースです。冬場だと2週間に1回とか。あとはこまめに葉水したり、明らかにお水が欲しそうだなという状態の植物には追加であげることもあります。
休日の朝、音楽を聴いてコーヒーを飲みながら、ゆっくり植物のお世話をする時間は私の楽しみのひとつでもあります。

ーー平日は忙しく過ごしているからこそ、お休みの日にひと息つける時間はとても大切ですし、リフレッシュにもなりますね。ずばり、みっこさんにとって植物のある暮らしとは?
植物は私にとって、家で過ごす時間がもっと好きになる存在です。
家はもともと好きだったのですが、一人暮らしを始めて、植物と好きなものが調和する自分らしい部屋で暮らすようになってからは、より帰るのが楽しいというか。「帰りたくなる家」になったと思っています。
みっこさん プロフィール

東京都在住。植物を育て始めて6年、現在は2Kの賃貸住宅で一人暮らしをしながら、植物とインテリアが調和する部屋づくりの様子をインスタグラムで発信している。フォロワー数は3.9万人。







































