エーデルワイスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- エーデルワイス
- 学名
Leontopodium alpinum
- 英名
- Edelweiss
- 和名
- セイヨウウスユキソウ
- 科名
- キク科
- 属名
- ウスユキソウ属
- 原産地
- ヨーロッパ
エーデルワイスの特徴
エーデルワイスは、キク科ウスユキソウ属の高山植物です。株全体が白い綿毛に覆われていて、真直ぐに伸びた茎の先に白い星のような花を咲かせます。フェルトのような白い花びらは実は総苞片で、花は中心の丸いつぶつぶとした部分です。中心の方が雄花、外側が雌花という作りをしています。
ヨーロッパのアルプスに自生している高山植物で、寒冷地を好み、暖地では夏越しが難しい植物です。日本にもハヤチネウスユキソウやミヤマウスユキソウなど、近縁種のウスユキソウの仲間が10種ほど自生しています。
現在は花の美しさが愛されていますが、その昔は薬草として重宝されていました。さらに高山に咲く清らかな花として、ロマン主義の間でも人気があったと言われています。薬草として、また愛や献身の象徴として人気が出た結果、乱獲されるようになり、急速にその数を減らしていきました。今では絶滅が危惧される植物として、アルプスでは摘み取り禁止になっています。自生している姿に出会えることは非常に難しく、一般旅行者が見ることができるのは、人為的に栽培されたものがほとんどです。それでも保護活動も行われ、少しずつ数を増やしているようです。
エーデルワイスという名前は、貴重な薬草だったころの名残から、貴重という意味の「edel」と、白という意味の「weiss」を合わて名付けられたことが由来です。また、学名の Leontopodium は、ギリシャ語でライオンという意味の leon と、足という意味の podion を合わせて名付けられました。
エーデルワイスの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 5~25cm程度 |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 白 |
開花時期 | 4月~6月 |
エーデルワイスの種類
ハヤチネウスユキソウ
- 学名:Leontopodium hayachinense
ハヤチネウスユキソウは、岩手県の早池峰山に自生する蛇紋岩植物です。エーデルワイスを思わせるような美しさから人気があります。
ミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ)
- 学名:Leontopodium fauriei
ミヤマウスユキソウは、日本の東北地方の日本海側の高山に自生する種類です。
オオヒラウスユキソウ
- 学名:Leontopodium miyabeanum
オオヒラウスユキソウは、北海道の大平山など高山に自生する石灰岩植物です。
エーデルワイスの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え |
エーデルワイスの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たり、風通しの良い場所を好みます。長雨や夏の強い直射日光を避けられるよう、鉢植えで育てることをおすすめします。
用土
粗めの山野草培養土を使用しましょう。水はけ良く管理することが大切です。
エーデルワイスの育て方のポイント
水やり
表土がしっかりと乾いてから、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水やりします。過湿を嫌うので、水やり過多に注意してください。
肥料
過肥を嫌うので、花つきや株の生育具合が悪いようであれば、4月と10月頃に置き肥を施します。
病害虫
乾燥が続くとハダニの被害にあうことがあります。見つけ次第水で洗い流すようにしましょう。
エーデルワイスの詳しい育て方
選び方
葉が黄色くなっていないもの、花芽が上がっているものを選ぶようにしましょう。
植え付け
植え付け適期は9月~10月です。
剪定・切り戻し
花が終わったら花茎を摘み取ります。
植え替え・鉢替え
植え替え適期は9月~10月です。鉢が窮屈になってきたと感じたら、一回り大きな鉢に植え替えます。
花
エーデルワイスの花は4月~6月に開花します。
夏越し
強い直射日光と多湿を嫌います。風通しが良く、雨を避けられる、明るい半日陰に移動させましょう。
冬越し
冬は、地上部が枯れたようになって休眠します。特に冬の過湿を苦手とするので、水やりは控えめにしてください。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
エーデルワイスは株分けで増やすことができます。株分けは、植え替えのタイミングで行いましょう。