フランネルフラワーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- フランネルフラワー
- 学名
Actinotus helianthi
- 英名
- Flannel flower
- 和名
- フランネルフラワー
- 科名
- セリ科
- 属名
- アクチノータス属
- 原産地
- オーストラリア
フランネルフラワーの特徴
フランネルフラワーは、花や葉が柔らかい毛織物のようにふわふわした感触の多年草。花や葉、茎に細かい毛がびっしりと生えていて、まるでネルシャツの素材であるフランネルを触った時の感触に似ていることから、フランネルフラワーの名がつきました。
フランネルフラワーは、オーストラリアの山岳地帯の森林や、沿岸部の砂地に自生しています。ユニークな花と草姿から長年に渡り、世界で栽培されてきました。
フランネルフラワーは、日本ではもともと輸入の切り花の流通があり、その白い花の清楚なイメージで花嫁さんのブーケなどにも使われてきたのですが、近年日本で品種改良が進み、鉢植えのフランネルフラワーも出回るようになりました。
フランネルフラワーの花の色は白や複色。葉の色はシルバーグリーンです。フランネルフラワーと同じように毛織物のフランネルに似た手ざわりの葉をしているフランネルソウがありよく間違われますが、フランネルソウはナデシコ科の全く別の植物です。
フランネルフラワーは、暑さ、寒さにやや弱い性質で、高温多湿の環境が苦手。酸性の土を好むので、植え付ける用土にも少し注意するとよく育ちます。
フランネルフラワーの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 30~100cm |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 白、複色 |
開花時期 | 4月~6月、9月~11月 |
フランネルフラワーの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
肥料(鉢植えのみ) | ||||||||||||
種まき |
フランネルフラワーの栽培環境
日当たり・置き場所
フランネルフラワーは日当たりの良い場所を好み、高温多湿が苦手です。長雨に当たると花や葉がいたむので、地植えの場合は軒下など雨の当たらない場所に植え、鉢植えの場合は雨のかからない日なたに置いて管理します。
用土
フランネルフラワーは、水はけが良い酸性の土を好みます。酸度無調整のピートモスと鹿沼土を同量ほどで混ぜた用土に植えるのがおすすめです。酸性にブレンドされた市販のブルーベリー用の土などを使ってもよいでしょう。
フランネルフラワーの育て方のポイント
水やり
フランネルフラワーは乾燥ぎみの用土を好みますが、完全に乾燥してしまうと枯れてしまいます。
鉢植えは土の表面が乾いてきたらすぐに水をやり、極端に乾燥させないようにしましょう。
地植えの場合は、根付いたらほとんど水やりの必要はありません。雨が当たらなかったり、乾燥しやすい場所に植えているときは様子を見て水やりします。
肥料
フランネルフラワーは、根が繊細なので高濃度の肥料を施すと肥料焼けしてしまい状態が悪くなります。地植えの場合肥料は必要ありません。
鉢植えの場合は、春と秋に緩効性肥料を置き肥します。少な目の肥料が持続的に効いている状態が好ましいです。
病害虫
フランネルフラワーは、風通しが悪い状態が続くとハダニ” target=”_blank” rel=”noopener”>ハダニが発生します。悪化すると株ごと枯れてしまうことがあります。枯れた葉や花がらをこまめに取り除いて風通し良く清潔に育てるよう気をつけましょう。ハダニは葉の裏に発生するので、水やりのときに葉裏にも水をかけるとハダニ発生の予防になります。
フランネルフラワーの詳しい育て方
選び方
フランネルフラワーの苗を選ぶときは、株元がぐらついていないしっかりした苗を選びましょう。徒長していたり、株元の葉が黒く枯れているような苗は良い苗ではありません。
種まき
フランネルフラワーの種まきの適期は5月。前年に開花した花をそのままにしておくと種ができるので、その種をとっておいてまくこともできます。
市販の種まき用の用土か、赤玉土や鹿沼土を使います。5㎜ほど土をかぶせ、発芽するまでは毎日水やりしましょう。
植え付け
フランネルフラワーは根がとても繊細なので、根鉢をくずさずに植え付けるように注意しましょう。
剪定・切り戻し
フランネルフラワーは、適宜軽く切り戻しをすると風通しが良くなり、病害虫の発生を防ぐだけでなく、生長も促進できます。
植え替え・鉢替え
フランネルフラワーは、株が育って鉢が窮屈になってきたらひとまわり大きめの鉢に植え替えます。根をいためないように株を崩さないで植え替えましょう。
花
フランネルフラワーは、開花中に花がらをそのまま残しておくと灰色かび病が発生しやすくなります。花が終わったらこまめに摘み取っておきましょう。
収穫
フランネルフラワーは、ドライフラワーにして楽しむこともできます。美しく咲いたときに刈り取って、風通しが良い場所に逆さにして吊るして乾燥させます。
夏越し
フランネルフラワーは真夏の高温多湿が苦手です。鉢植えの場合は、雨の当たらない風通しの良い明るい半日陰に置いて管理すると、状態良く夏越しできます。
冬越し
フランネルフラワーは、霜に当たると枯れてしまうので冬は室内に取り込んで管理することをおすすめします。
フランネルフラワーの寄せ植え
フランネルフラワーは、高温多湿に弱く乾燥気味を好みますが、完全に乾くと枯れてしまう少しデリケートな植物です。鉢植えで育てる場合、少し大きめの鉢に他の草花と一緒に寄せ植えしておくと鉢の中の土の量が多くなる分乾燥しにくくなったり、水やりもいっぺんで済むのでおすすめです。