ルコウソウ(縷紅草)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ルコウソウ(縷紅草)
- 学名
Ipomoea quamoclit
- 英名
- Cypress Vine
- 和名
- 縷紅草
- 科名
- ヒルガオ科
- 属名
- サツマイモ属
- 原産地
- 熱帯アメリカ
ルコウソウ(縷紅草)の特徴
ルコウソウは、ヒルガオ科サツマイモ属のつる性一年草。熱帯アメリカ原産の暑い季節が好きな植物です。原産地では多年草ですが、日本では越冬が難しいので一年草として扱われています。
花色は主に赤、白やピンク、長さ3cm程度の漏斗状で上から見ると星型の花を咲かせます。深い切れ込みのある羽状の葉を持ち、暑い夏の盛りに風が抜けるような涼しげな様子をしています。
ルコウソウの花は、早朝開花し夕方には萎れてしまう一日花です。
ルコウソウ(縷紅草)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 3~4m |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 赤、白、ピンク |
開花時期 | 7月~10月 |
ルコウソウ(縷紅草)の種類
マルバルコウ
学名:Ipomoea coccinea
マルバルコウは、花は赤味が強いオレンジ色で、葉は切れ込みのないハート型をしているのが特徴です。
各地で野生化しています。
ハゴロモルコウ
学名:Ipomoea × multifida
ハゴロモルコウは、ルコウソウとマルバルコウの交雑種。モミジバルコウとも呼ばれます。
葉に大きく切れ込みが入り、花色は赤、ルコウソウよりも大きいのが特徴です。
ルコウソウ(縷紅草)の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所で管理します。鉢植えでも地植えでも栽培することができます。
用土
ルコウソウは水はけと通気性が良く、肥沃な土壌を好みます。
鉢植えは、草花用の培養土で問題なく育ちます。
ルコウソウ(縷紅草)の育て方のポイント
日常の管理
つるを伸ばして生長していくので適宜誘引をしましょう。
水やり
生育旺盛で水切れを起こしやすい夏は毎日、それ以外の季節は表土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。
肥料
植え付け時に元肥、その後は様子を見ながら、月に1回程度速効性のある肥料を与えます。過肥にならないようにしましょう。
病害虫
乾燥が続くとハダニが発生することがあります。葉の裏まで葉水をするなどして予防してください。
ルコウソウ(縷紅草)の詳しい育て方
選び方
葉がきれいで、つぼみがたくさんついた苗を選びましょう。
種まき
ルコウソウの発芽適温は、20~25℃と高めです。八重桜が咲くころを目安にするとよいでしょう。一晩水に浸して吸水させるようにすると発芽しやすくなります。ポットに数粒ずつまいて良い芽を残して育苗する方法だと移植の手間が省けるので手軽です。
植え付け
ルコウソウは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。つるを伸ばして周囲に絡みついていくので、誘引できるフェンスやトレリスの近くに植え付けるとよいでしょう。
複数の株を植え付ける際は、生長を見越して株間を30cm以上取るようにします。
仕立て方
つるが伸びてきたら、適宜フェンスやトレリスに誘引します。
剪定・切り戻し
次々と花が咲きよく結実するので、こまめに花がらを摘み取ると長く楽しめます。
植え替え・鉢替え
一年草なので、植え替えの必要はありません。
花
ルコウソウの花は、横から見ると漏斗状、上から見ると星型というかわいらしい形をしています。花は朝開花して夕方には萎れてしまう一日花です。
収穫
果実が熟したら収穫して、来年の種まきまで冷蔵庫で保管します。
夏越し
生育旺盛な時期です。鉢植えは、水を切らさないように水やりをしてください。
冬越し
本来は多年草の植物ですが、日本の冬の気温には耐えられないため、10月くらいまでの一年草扱いです。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種で増やすことができます。