ニガヨモギ(苦蓬)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • canva画像 ニガヨモギ
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植物名
ニガヨモギ(苦蓬)
学名

Artemisia absinthium

英名
Worm wood
和名
苦蓬
別名・流通名
苦艾(クガイ)
科名
キク科
属名
ヨモギ属
原産地
ヨーロッパ、北アメリカ、中央アジア~東アジア、北アフリカ

ニガヨモギ(苦蓬)の特徴

ニガヨモギ(苦蓬)はヨーロッパ原産の耐寒性多年草で、夏に黄色い小さな花を下向きに咲かせます。花などから独特な香りがすることから、ヨーロッパでは防虫剤や薬草系のリキュールのひとつであるアブサン酒というお酒の原料としても使われています。ニガヨモギ(苦蓬)は、ハーブとして活用される草の中で最も苦味を持ち、他の植物のそばに植えたり、刈り取った茎葉をすき込むと害虫を忌避する効果があると言われています。

ニガヨモギ(苦蓬)の葉がヨモギの葉に似ていて、ハーブの中で最も苦いので「ニガヨモギ(苦蓬)」という名前が付けられました。英名の「worm wood(虫の木)」は、エデンの園から追放された蛇の這った後にニガヨモギ(苦蓬)が生えたという伝説に由来しているという説と、ニガヨモギ(苦蓬)が防虫剤に使われたことから呼ばれるようになったという説があります。

ニガヨモギ(苦蓬)は薬草として用いられていた植物ですが、その一方、特に茎や葉に毒があり一度にたくさん摂取すると嘔吐、神経麻痺などの症状が起こると言われています。

ニガヨモギ(苦蓬)の詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 40~100cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 黄色
開花時期 7月~9月

ニガヨモギ(苦蓬)の種類

ヨモギ(蓬)

ヨモギ(蓬)は、ニガヨモギ(苦蓬)と同じキク科ヨモギ属の植物。

本州〜沖縄の山野に自生しています。草丈は50cm〜100cmほど。地下茎を伸ばして増えます。葉のふちはギザギザしていて、葉の表面は緑色で、裏面は産毛が履いていて灰白色です。餅に混ぜて食することから、別名モチグサ(餅草)とも呼ばれます。お灸のもぐさ、漢方薬の原料にも使われます。

ニガヨモギ(苦蓬)の花言葉

ニガヨモギ(苦蓬)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け・植え替え
剪定
種まき

ニガヨモギ(苦蓬)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所を好みます。

用土

排水性の良い土を好みます。市販の草花用培養土や、ハーブ用の土を使っても問題なく育ちます。

ニガヨモギ(苦蓬)の育て方のポイント

水やり

多湿に弱く、乾燥気味を好みます。

地植えの場合は、根付いてからは水やりの必要はありません。夏に雨が降らず日照りが続くときは水やりしましょう。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。

肥料

ニガヨモギ(苦蓬)はそれほど肥料を必要としません。

病害虫

アブラムシがつくことがあります。見つけたらすぐに対処しましょう。

ニガヨモギ(苦蓬)の詳しい育て方

選び方

葉色がきれいで、株元からしっかりしているものを選びましょう。

種まき

種まきの適期は3月~5月です。

植え付け

植え付けの適期は4月~5月です。

地植えの場合は、事前に植え付ける場所を耕して腐葉土などを混ぜ込んでおきましょう。

剪定・切り戻し

高温多湿の蒸れに弱いため、梅雨前に軽く切り戻しをして風通しを良くしておきます。

植え替え・鉢替え

地植えの場合は、特に植え替えの必要はありません。

鉢植えの場合は、根が回って窮屈になったら一回り大きな鉢に植え替えましょう。大きく育てたくないときは、株分けしてコンパクトに管理します。

夏に黄色い小さな花が下向きに咲きます。

収穫

開花したら枝ごと収穫します。

ドライフラワーにしたり、衣類の防虫用に使うサシェの材料などに利用できます。

夏越し

高温多湿に弱いため、夏の過湿に注意します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種まきと株分けで増やすことができます。株分けの適期は春です。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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