ハート形の可愛い葉っぱ「カタバミ」の家紋や名前、クローバーとの違いについて
LOVEGREEN編集部
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ハートの形の葉が可愛らしい植物の名前は「カタバミ」。
なんだかクローバーと似てるけどクローバーじゃない、渋い名前の持ち主「カタバミ」についてご紹介します。
目次
■多年草
カタバミとは
葉がハート形をしているなんとも可愛らしいこの植物の名前は「カタバミ」。
漢字で書くと「酢漿草」「片喰」。
ハートのイメージとは異なり、なんだかイカつい名前ですね。
カタバミ科カタバミ属学の多年草。
学名は「Oxalis corniculata」、英名は「Sorrel」。
別名「黄金草」や「鏡草」、「スイモグサ」、「銭みがき」など他にもその地方によって様々な名前で呼ばれています。
「スイモグサ」は、葉や茎に酸味があることから名付けられ、「黄金草」や「鏡草」、「銭みがき」はカタバミに含まれているシュウ酸を活用して、カタバミの葉で古い十円玉を磨くと黒ずみがとれ綺麗になることから名付けられました。
この名前の多さは、カタバミが日本全国に分布している背景にあります。
一番ポピュラーな名前「カタバミ」の名前の由来は、夜になると葉が折れたように閉じられる生態から「葉が半分食べられてように見える」ため「片喰」と名がついたようです。
カタバミとよく間違えられるのが、幸せのシンボルでもあるクローバー。
しかし、マメ科のクローバーをよく見ると葉の形状が丸くて内側に白い線があることから、カタバミとは全く異なる植物であることがわかりますが、なんだか雰囲気が似てるんですよね。
多年草
可愛らしいハートの形の葉に騙されてしまいそうになりますが、カタバミは意外にしぶとさのある多年草です。
カタバミの根は深く地中に張り巡らされ繁殖力に優れているため、一度根付くと駆除が難しい雑草です。
草丈は10〜30cmと小型ですが、茎は地上を這うように繁殖し、地面に接した節からさらに根を出していきます。
花の色は黄色で、春から秋にかけて咲きます。
花が終わり種が熟すとはじけ飛んでさらに繁殖していきます。
また、カタバミの種には粘着物質がついているため、種に触れた人や動物などにより遠くに運ばれていく性質も持ち合わせています。
カタバミの花言葉
晴れた日の午前中に花が開き、夕方には眠るように花びらを折りたたむカタバミの花言葉は、「輝く心」、「喜び」。
緑色の葉の中で黄色い花が一際輝いて見えるカタバミの花を象徴するような花言葉ですね。
カタバミと家紋
家紋:丸に片喰
カタバミの葉の形をよく見ると、ハート形の葉が3枚バランスのとれた綺麗なフォルムをしています。
武家の間では強い繁殖力のあるカタバミのように、家がいつまでも絶えず続いていくという願いを込めて家紋によく使われ、日本の五大家紋の一つとなっています。
どれほど子孫繁栄を願っていたのかが分かる、カタバミの繁殖力を良く観察した家紋ですね。
※日本の五大家紋…鷹の羽紋・片喰紋・木瓜紋(もっこうもん)・藤紋・桐紋
カタバミを探しに
カタバミが生息している場所は、道端や畑です。きっと皆さんの通勤路やお出かけの途中でカタバミは咲いています。もっとサバイバルな環境で、例えば都会のコンクリートの間からもカタバミが顔をのぞかせますよ。
繁殖力がとても旺盛なので、必ず皆さんのすぐそばにカタバミの花は咲いています。
ハートの形の可愛い葉っぱが目印なので、たまには下を向きながらカタバミを探してみてくださいね。
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