華やかで長持ち! 冬の切り花のランの扱い方
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年末から年始は、いつもより華やかで豪華な切り花が花屋さんに並びます。今回は華やかな花のひとつ、ランの切り花の扱い方をご紹介します。
目次
ランの形状

左から アランダ、モカラ、デンファレ
ランは、種類がとても豊富。1本の茎に複数の花がつき、線の要素が強いことが特徴です。

モカラ
ランの中では丸めの形

左より モカラ、デンファレ
全体としてみると、デンファレはすっとした雰囲気、モカラは花が丸くて集約しているのでかわいらしい雰囲気があります。
切り花のランの特徴
鉢ものと切り花のランの違いは?

胡蝶蘭の鉢植え
例外はありますが、鉢ものと切り花のランの大きな違いは、切り花は葉がない茎だけの状態で出荷されることです。
ランの花の咲き方

アランダ
ランの花は一本の茎に複数の花がつき、花は下から開きます。適切な扱い方をしていれば、下から上のつぼみまで咲き上がり、冬だと1か月以上も日持ちすることも!
いっぺんに花が咲かないということは?

下の花から咲くため、最初に咲いた下の方の花は次第に枯れていきます。終わった花は、こまめに取り去ると、美しい見た目を保ちます。
切り花のランの生け方

花瓶の水は、浅めで構いません。葉がないため、一輪で生けるなら茎が安定しやすい口の狭い花瓶がおすすめです。

花瓶に浸かる部分の花は取り去りましょう。

取り去った花を水を張ったお皿に
日々のお手入れ
・エアコンの風が当たる乾燥しやすい場所、直射日光の当たる場所に飾るのは避けましょう。置き場所によって日持ちがかなり違います。
・水を吸う断面積を広くするために、茎は斜めに切りましょう。
・花瓶の水はまめに交換するか、切り花延命剤を使って清潔に保つと長持ちします。
・生けなおすときは、新たに茎を0.5mm~1cm程度切り戻し、切り口を新鮮にすると花の給水性が上がります。
冬のランの注意点

熱帯雨林に自生するランは、耐寒性のある植物ではありません。
切り花は、気温の低い部屋に飾ったほうが長持ちするのが一般的ですが、ランを始めとした南国が自生地の花は、冬の外と同じような気温の場所に飾ると、花が開かずに終わってしまうことがあります。(寒い玄関など)
冬は、適度に暖かく、暖房の風が当たらない場所に飾るのが最適です。また、一年を通して直射日光の当たる場所は避けましょう。
冬に新鮮なのにしおれてしまったときは、エアコンの風に当たってしまったか、気温が低すぎる場所に飾ってしまったことが原因であることが多いです。茶色くなる、しおれる、茎から花がバラバラ落ちてしまう……このような状況になったら、寒さにやられてしまったのかもしれません。
ランに合わせたい葉もの素材
一輪でも豪華なラン。最低限の花材で素敵にしたいなら、ランには葉がついていないので、ほかの葉もの類と合わせてみてはいかがでしょうか。
クリスマス
クリスマスに豊富に流通する針葉樹との組み合わせ。グリーンの色みによって、同じ花色でも見え方が違います。

ヒムロスギ

コニファー・ブルーアイス
お正月

南天
難を転ずるという言葉に通じること、赤い実が正月のころ実ることから、正月の生け花としてよく使われる縁起物、南天。これに赤い実などを入れると、一気にお正月らしくなります。
ナチュラル

ユーカリ
少しカジュアルな雰囲気にしたいなら、ハーブ系の枝物とあわせても素敵です。
南国風

南国の植物同志なら、相性も日持ちも抜群です。

アランダ4本、グリーン3種の花あしらい
アランダはスプレー咲きのため、少ない本数でも豪華に見えるランです。
一年の中で一番、華やか系、大輪系の花の流通が活発になるのが年末年始。たくさんのランが花屋さんに並ぶので、いろいろなランを見比べてみてくださいね。
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