【チューリップの咲き方図鑑】枝咲き(スプレー咲き)
金子三保子
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チューリップは、咲き方や色にバリエーションがあって、たくさんの品種がある花。今回は「枝咲き」のチューリップをご紹介します。
目次
枝咲き(スプレー咲き)チューリップとは?
ほとんどのチューリップは「一茎一花」。一茎一花とは、1本の茎にひとつの花が咲く咲き方のことを言います。それに対して「枝咲き」とは、1本から複数の花が咲く咲き方のこと。別名「スプレー咲き」とも呼ばれます。スプレー咲きと言えば、バラ、カーネーション、マム(菊)など、他の花にもたくさんあって、花の名前にスプレーがついている時は、1本の花に複数の花がついている形状のことを表します。(例:スプレーバラ)
チューリップのスプレー咲きの場合は、「枝咲き」と言う表現で球根が売られていることが多いようです。
枝咲きのチューリップの特徴は、1本から複数の花が咲くため、見た目が豪華に見えること。写真のチューリップは、ざっと見ただけでも7~8輪はついていますね。すごいボリューム感です。それぞれの品種によって、ついている花数は違います。
まだまだ品種数は少ないですが、赤、白、黄色、オレンジ、紫など、ほとんどの色があり、他の咲き方と同様、複色で微妙な色合いのものも。流通は切り花より球根としての方が多いようです。
原種チューリップ
原種チューリップの中にも、枝咲きのものがたくさんあります。
枝咲きチューリップは、それぞれの花がいっぺんに開花しません。終わった花は、その都度、花茎の根元からカットすると美しい見た目を保ちます。これはスプレー咲きの花全般に言えることです。
チューリップの生け方
チューリップをはじめとした春の球根花は、みずみずしくて茎が柔らかいものが多いので、水が浸かっている部分が多いと、茎が腐って折れてしまうことがあります。
これを避けるために、花瓶には少なめの水を入れて、茎が水に浸かる部分を少なくします。ただしチューリップは、切り花になってからもとても水をよく吸う花です。水が少なくなりすぎないようにしてください。
花瓶の水を清潔に保つためには、こまめに水を変えるか、切り花延命剤を利用しましょう。切り花のチューリップは、新鮮なうちは茎を大幅に切り詰めない方が長持ちします。切り口が新鮮であればよいので、数ミリくらい切れば十分です。
チューリップは根から切られてからも、動くし伸びる花です!また、昼間は太陽に向かって元気に開き、夜になると閉じるを繰り返します。
品種によって、垂れるものもあれば、立ち上がるものもあります。生けた翌日、まったく思いもよらない向きに動いていたり……。
自由に伸びやかに動く性質のチューリップを楽しんでみてください。
チューリップ 長持ちさせるコツ:最初から茎をたくさん切らないで 置き場所:暖房が直接当たらない気温が低めの場所 花瓶の水の量:少なめ(ただし水の量は日々チェック) |
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