調子が悪いときは要チェック!「コガネムシ」の幼虫被害ファイル
小野寺葉月
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秋がやってきましたね。夏の虫、コガネムシなど甲虫たちが活動を終え、蝶や蛾、芋虫が活発に活動する季節です。そう、コガネムシの幼虫たちも越冬の準備中です。お庭や鉢物の中で、水もあげているし風通しも悪くない、なのに急に枯れだした!どんどん枯れていく。。。栄養剤も効果がない!
それは・・・もしかしたらコガネムシの仕業かもしれません。
目次
どんどん枯れてゆくユーフォルビア
庭にあるユーフォルビアはいつもきれいな葉で株も順調に大きくなっていきました。ですが、何か所かのユーフォルビアはどんどん枯れてゆくのです。もしかしてこれは、虫がついているのかも?と、根元を掘り返してみることに。
葉色が美しいユーフォルビア
掘り返してみると・・・
根が全くなくなってしまったユーフォルビア。茎と葉は枯れてしまったので、切り戻してあった。
すると・・・いた!!!根の真下で土にくるまれてすやすやと(イメージ)くつろいでいる幼虫の姿・・・
スコップですくったら起きた。
結果、1株にだいたい3~5匹がいた。ほとんど根を食べ終えた後だったようで、もう少し早くきづけていたら…と悔やまれました。そしていたはずの幼虫たちは今どこにいるのでしょうか・・・。
ニンジンボクの枯れの原因も・・・?
10月いっぱい花を咲かせてくれるニンジンボク。剪定してもどんどん伸びるしあまり虫もつかないという丈夫な木なのですが、8月ごろからなんだか葉先が黄色く、丸まってきました。どうやら葉枯が。。。水が足りていないのかも?と多めにあげていましたが、もしやコガネムシなのでは?ということでチェックすることにしました。ユーフォルビアのように株を掘り起こして確認するのが難しいため、根を傷つけないように周辺を掘っていくことに。
ニンジンボクは枝ぶりも滑らかで美しく、花も白や紫があり美しい。
葉が黄色くなってしまったニンジンボク
スコップが使えないので地道に指で土を掻きだす。根は細めだが長く、横に広がっている。
あ!いた!あの背中は・・・!!!
体長4cmくらいだった。
ここでは1株に対して2匹ほどしかみつかりませんでした。割と密集して植えてあるため、周辺全て掘り起こすのが難しく、まだ地中に残っていそうな気がします。
カレックスがカツラみたいにとれる場合
さらに調査を進めていたところ、一部のカレックスがカツラみたいに取れてしまう箇所がありました・・・!どうやらその根にもいるようなので、調べてみました。カレックスは最近人気のオーナメンタルグラス。根がしっかり張る植物なので、こんな状態になってしまうのは異常事態です。
ほんとうにスポッと抜けてしまった。土の上に置いてある状態だった。
やはり、いた。掘りはじめてすぐ、せいぜい地上から10cmの所にコガネムシの幼虫。幼虫。幼虫。。。
カレックスの下には、1株当たり1.5cmくらいの幼虫が2匹、3cmほどの幼虫が1匹いました。
このままにしておくと彼らは越冬し、春先に蛹になります。
冬に植え替えは一般に避けた方が良いのですが、コガネムシの幼虫が鉢の中や土の中にいると結局枯れてしまいます。
もしおかしいな?と思ったら掘り返して確認するのも一つ方法としてはありだと思います。一鉢の中に10匹くらいいる場合もありますし、その場合はあっという間に植物が枯れることになってしまいます。また、お庭の中で移植する際などにも、気を付けてみてみましょう。
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