春の花35選|花壇におすすめの宿根草(多年草)と一年草

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金子三保子

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春のガーデニングシーズンに向けて、春の花選びの参考に、花壇におすすめの宿根草(多年草)と一年草をご紹介します。

様々な春の花を上手に植えこんで、いつでも見た目が美しい花壇を目指して、好みの花を植えてみましょう。

目次

春の花壇に上手に取り入れよう!宿根草(多年草)と一年草

花壇の形や奥行きにあわせた草花を選ぶ

花壇をひとつの器に見立てて、それぞれの草花の丈、花の形、株の広がり方に合った場所に植栽すると、草花がうまく組み合わさり、一つの大きなフラワーアレンジのような花壇にすることができます。それにはまずは、それぞれの草花の植生を知ることが大切です。

花壇をひとつの器に見立てて、それぞれの草花の丈、花の形、株の広がり方に合った場所に植栽すると、草花がうまく組み合わさり、一つの大きなフラワーアレンジのような花壇にすることができます。それにはまずは、それぞれの草花の植生を知ることが大切です。

宿根草(多年草)と一年草の違い

一年草は、種をまいたその年のうちに発芽し、花が咲き、種をつけ枯れていくのに対して、宿根草(多年草)は、環境にさえ適応すれば、植えっぱなしで毎年同じ時期に花が開花する植物のことを言います。

一年草は、種をまいたその年のうちに発芽し、花が咲き、種をつけ枯れていくのに対して、宿根草(多年草)は、環境にさえ適応すれば、植えっぱなしで毎年同じ時期に花が開花する植物のことを言います。

まず毎年開花する宿根草を選ぶと、花壇の季節の色合いが決まります。その色合いに合わせて毎年少しずつ違う一年草を組み合わせていくと、その年によって雰囲気の違う花壇の色合わせを演出することができます。毎年の花壇の色合いを写真におさめておくのもよいですね!

▼花壇について詳しくご紹介!

 

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春の花35選|花壇におすすめ宿根草と一年草

それでは春の花壇におすすめの宿根草と一年草を草丈別にご紹介します。

花壇の手前向き:背丈が低い宿根草と一年草

クリスマスローズ

春の花壇におすすめの宿根草(多年草)クリスマスローズ

  • 常緑多年草
  • 開花期12月~4月

クリスマスローズは、12月から4月が花の時期の常緑多年草。とにかく品種が豊富なクリスマスローズ。品種として流通しているものから実生のものまで、様々な色あいや咲き方があってマニアも多い植物です。クリスマスローズは、系統によって花が咲き始める時期が違います。開花時期の違う複数の品種を組み合わせると、とても長い期間、花壇の彩りとして活躍してくれます。

クリスマスローズについて詳しくご紹介!

 

ベロニカ・オックスフォードブルー

春の花壇におすすめの宿根草(多年草)・ベロニカオックスフォードブルー

  • 宿根草
  • 開花期4月~5月

ベロニカ・オックスフォードブルーは、這性のベロニカ。春から初夏にかけて、小さな青い花を地面一面に咲かせる花のかわいい宿根草です。ベロニカ・オックスフォードブルーは、性質がとても強く植えっぱなしで大丈夫。植えておくと自然に増えて雑草防止にもなります。這うように生長する性質なので、花壇の縁取りにおすすめ。

▼ベロニカ・オックスフォードブルーについて詳しくご紹介!

 

ゲウム

ゲウムマイタイ

ゲウム・マイタイ

  • 宿根草
  • 開花時期4月~6月

ゲウムは、葉っぱがダイコンの葉に似ているので別名ダイコンソウと呼ばれるバラ科の宿根草。最近、次々と新品種が出てきてました。花色も豊富、花丈も矮性から高性まで様々。咲き方も一重咲きから八重咲まであります。花の形はイチゴの花をもう少し大きくしたようなかわいらしい花ですが、うつむいて咲く釣鐘型の品種もあります。今回は背丈が低いグループに入れましたが、品種によっては高性のものもあります。品種によって丈が違うので、プランツタグに書かれている丈を確かめてから花壇に植える位置を決めましょう。

▼ゲウム・マイタイの育て方

ゲウム・マイタイ

  • ゲウム・マイタイは、ゲウムの中でも矮性の半八重咲き品種です。 咲き進むにしたがって、アプリコット~ピンク色に変化する花の色合いが美しく、多種類の草花の中に植栽してもとても調和します。 ゲウム・マイタイは、花上がりもとても良い品種で、大株になるとワンシーズンでたくさんの花を楽しむことができます。

 

ネモフィラ

ネモフィラの品種はいくつかありますが、一番出回り量が多いのは、ブルーの品種です。ネモフィラはほふく性(這い性)なので、横に這うように広がって生長していきます。花壇の前面に植えるのに向いています。

  • 一年草
  • 開花時期3月~5月

ネモフィラの品種はいくつかありますが、一番出回り量が多いのはブルーの品種です。ネモフィラはほふく性(這い性)なので、横に這うように広がって生長していきます。花壇の前側に植えるのに向いています。

▼ネモフィラについて詳しくご紹介!

 

ゲラニウム

ゲラニウムは、別名フウロソウとも呼ばれるフウロソウ科の宿根草。春から初夏に開花します。今回は背丈が低いグループに入れましたが、品種によっては高性のものもあります。品種によって丈が違うので、プランツタグに書かれている丈を確かめてから、花壇に植える位置を決めましょう。  年々株が見事になり、たくさんの花が開花している様子は見事です。ナチュラルな雰囲気が好きな方に人気です。

  • 宿根草
  • 開花時期5月~7月(新品種は晩秋まで咲く種もあり)

ゲラニウムは、別名フウロソウとも呼ばれるフウロソウ科の宿根草。春から初夏に開花します。今回は背丈が低いグループに入れましたが、品種によっては高性のものもあります。品種によって丈が違うので、プランツタグに書かれている丈を確かめてから、花壇の植える位置を決めましょう。

年々株が見事になり、たくさんの花が開花している様子は見事です。ナチュラルな雰囲気が好きな方に人気です。

 

ポテンティラ

春の花壇におすすめの宿根草(多年草) ポテンティラ

▼ポテンティラの育て方

ポテンティラ

  • ポテンティラは、バラ科の宿根草(常緑多年草)です。春から初夏に、ワイルドストロベリーに似た花が開花します。ポテンティラの花色は、オレンジ、アプリコット、黄色、白、赤、ピンク系濃淡などとても豊富です。花丈は、矮性でグランドカバーとして使えるものから、60cm以上の花丈まで様々です。丈の高いものは、株元付近に咲くというよりは花茎を長くあちこちに伸ばして自由な雰囲気に散らばって咲きます。 ポテンティラの花は春から初夏に次々と可憐な小花が開花します。最近は次々と園芸品種が増えて、八重咲きのもの、葉がシルバーグリーンの種類などが登場しています。
  • 宿根草
  • 開花時期4月~8月(品種による)

ポテンティラは、ゲウムと同じくバラ科の宿根草。ゲウムと花が似ていますが、両者の違いは葉っぱで見分けることできます。花色は、オレンジ、アプリコット、黄色、白、赤、ピンク系濃淡などとても豊富です。

 

春の花壇におすすめの宿根草(多年草)

ポテンティラの花丈は、矮性でグランドカバーとして使えるものから、60cm以上の花丈まで様々です。丈の高いものは、株元付近に咲くというよりは花茎を長くあちこちに伸ばして自由な雰囲気に散らばって咲きます。花壇に植えるとナチュラルな雰囲気になります。

 

宿根フロックス

宿根フロックス 春の花壇におすすめの宿根草(多年草)

  • 宿根草
  • 開花時期 品種による

宿根フロックスは、品種によって春に咲くものと夏に咲くものがあります。写真は、ホワイトパヒュームという品種です。冬の間は地上部分が完全になくなりますが、春になると茎が急に伸びてきて花が開花します。その他、這うように生長するタイプもあります。どちらも花壇の前側に植えると素敵です。

 

フロックス

一年草のフロックス 春の花壇におすすめの宿根草(多年草)

  • 一年草
  • 開花時期4月~6月

一年草のフロックスは、品種がとても豊富。色合いも様々なので、花壇の他の花との色合わせを楽しんでみては。

 

アジュガ

アジュガ グランドカバー

  • 多年草
  • 開花時期4月~6月

アジュガはシソ科の多年草で、子株のついたランナーを旺盛に伸ばし、日当たりのよくない場所でもよく増えます。アジュガは地面を覆うように生長する「匍匐(ほふく)性」なのでグランドカバーにうってつけです。花壇の前側に植えるのにも適しています。耐陰性もあるので、日当たりの悪い花壇にも植えることができます。花の色、葉の色など多品種があるので、花の咲く時期と花がない葉っぱのみの時期の色を考えて植え付けると、見栄えのする植栽となります。

アジュガの育て方

アジュガ

  • アジュガはシソ科の植物で、寒さに強く、子株のついたランナーを旺盛に伸ばし、日当たりのよくない場所でもよく増えます。アジュガは地面を覆うように生長する「匍匐(ほふく)性」なのでグランドカバーにうってつけです。春になると低く茂った葉の間から花茎を直立させ、紫やピンクの小花をいっせいに咲かせます。日本では「ジュウニヒトエ(十二単)」が自生しています。丈夫な反面、意図しないところまでアジュガで覆われてしまった…ということも。庭植えの場合、どこまでアジュガを使うのかイメージし、伸びてくるランナーを適宜誘導しながら調整していくと美しく仕上がります。 アジュガは耐陰性のある常緑多年草なので、シェードガーデン(日陰の庭)のグランドカバーに利用できます。花の色、葉の色など多品種があるので、花の咲く時期と花がない葉っぱのみの時期の色を考えた場所に植え付けると、見栄えのする植栽となります。

 

イベリス・センペルヴィレンス

春の花壇におすすめの宿根草(多年草) イベリス・センペルヴィレンス

  • 宿根草
  • 開花時期4~6月

イベリス・センペルヴィレンスは、春に株一面に白い小花をびっしりと咲かせます。耐寒性、耐暑性もあり、花後に切り戻しをすればあとは放任で育つ丈夫な宿根草(多年草)です。

▼イベリス・センペルヴィレンスについて詳しくご紹介!

 

ワスレナグサ

春の花壇におすすめの一年草 ワスレナグサ

  • 一年草
  • 花の時期3月~5月

ワスレナグサは、一度植えるとこぼれ種でも育つほど性質は強健です。最近は品種も色々あり、一般的な水色の他、白やピンクもあります。米粒サイズの小さな青い花が無数に咲いている姿は見事です。環境に合うと、翌年から花壇のあちこちから小さな青い花が咲くかもしれません。

▼ワスレナグサについて詳しくご紹介!

 

オダマキ・フウリンオダマキ

オダマキやフウリンオダマキ 

  • 宿根草
  • 開花時期5月~7月

オダマキやフウリンオダマキは、春から初夏にかけて咲く宿根草です。(写真はフウリンオダマキ

ユニークな花の形でうつむくような姿で咲く姿がかわいらしい草花で、花壇に植えると小さな花ながら存在感のある存在になります。品種によって花丈が矮性から高性まで様々です。

オダマキとフウリンオダマキについて詳しくご紹介!

 

カモミール

カモミール 春の花壇におすすめの一年草 

カモミールは、キク科のハーブ。白い花のカモミールは一年草と多年草がありますが、花を楽しむためなら一年草のジャーマンカモミールの方がたくさんの花を楽しめます。ほんのりとりんごのような香りのする優しい雰囲気のするハーブです。草丈は30cm~40cm以上くらいです。

カモミールについて詳しくご紹介!

 

カレンジュラ

カレンジュラ 春の花壇におすすめの一年草 

  • 一年草
  • 開花時期12月~5月

花びらがキラキラと艶のある黄色やオレンジ色の草花、カレンジュラ。性質が強いので育てやすく、開花期間も長いので、冬から春の花壇によく使われています。

カレンジュラの育て方

キンセンカ(カレンデュラ)

  • キンセンカ(カレンデュラ)は、花びらに光沢のあるオレンジや黄色で、お日様とともに開花する性質のキク科の一年草です。 丈夫で育てやすく、冬の花壇や寄せ植えに使われます。最近は冬のうちから花苗が出回るため、冬から春まで長く楽しめる花となっていますが、たくさんの花が楽しめるのは春になってからです。 年々種類が豊富になり、オレンジ黄色系、シックな色あいなど色幅が豊富です。また、一重咲きのほか八重咲き種も流通しています。草丈も50cm以上になるものもあれば矮性種もあり、花壇、鉢植え、寄せ植えなどさまざまな用途に利用できる草花です。

 

ルピナス

ルピナス・ピクシーデライト

  • 一年草、二年草、多年草(品種による)
  • 開花時期4月~6月

ルピナスは花もかわいいのですが、葉っぱの色もきれいな若緑色で、フォルムも素敵な草花です。葉っぱの色が軽やかな色なので、花壇に植栽するとさわやかな雰囲気に。丈も矮性から高性まで様々。品種によって、花壇に植える位置を変えましょう。

▼ルピナスの育て方

 

プリムラ

プリムラ(カウスリップ)

  • 多年草
  • 開花時期11月~4月

プリムラは寒さに強く、花の種類も豊富で、冬から春の花壇の定番の草花です。特にここ最近、色合いが絶妙なニュアンスカラーのプリムラが春の園芸店で目を引きます。プリムラは、植えてから株が広がるタイプの草花ではありません。隣の植物との間隔はあけずに植えるのがおすすめ。

▼プリムラについて詳しくご紹介!

 

アネモネ

春の花壇におすすめの宿根草・球根 アネモネ

  • 多年草(球根)
  • 開花時期3~5月

球根の花の中には、花が開き始めてからの開化期間が短い花もありますが、アネモネとラナンキュラスの球根苗の良いところは、開花期間が長いところ。春まで次々と花が出てくるので、春の花壇におすすめです。本格的に花が咲くのは3月ごろからですが、最近では正月明けくらいから苗が流通しています。

▼アネモネの育て方

アネモネ

  • アネモネは分枝性の塊茎をもち、草丈25~40cmになるキンポウゲ科の多年草で、直立して直径10cm前後の花を咲かせます。アネモネの花びらに見える部分は、がく片です。 和名はボタンイチゲ(牡丹一華)やハナイチゲ(花一華)といいます。 アネモネはまだ花の少ない2月下旬ごろから5月頃までと開花期が長く、赤、白、ピンク、紫や青など豊富な花色や一重だけでなく半八重や八重など花形の異なる多くの品種があり、切り花や花壇で広く栽培されています。性質は日当たりを好み、寒さに当てないとつぼみができない性質があるのでの冬も屋外で育てましょう。 アネモネの品種は、100品種以上あり、毎年のように新しい品種ができています。以前は、発色のよい色が中心でしたが、最近はパステル系の複色系の品種もあり、花のサイズも大輪のものから小輪のものまで豊富に揃います。園芸用以外に、切り花としても春を代表する球根花です。

 

スイセン

スイセン 春の花壇におすすめの球根

  • 多年草(球根)
  • 開花時期 種類よる

スイセンは品種によって秋咲き、冬咲き、春咲きと開花時期がかなり違います。3~4年は植えっぱなしでも大丈夫な球根の花です。

▼スイセンの育て方

水仙(スイセン)

  • 水仙(スイセン)は、早春に花を咲かせる春を告げる球根植物のひとつです。白と黄色以外にピンクや緑、オレンジなど、色とりどりの花が咲きます。水仙(スイセン)の園芸品種の数は数万品種もあり、とても種類が豊富です。品種によって一本の茎から一本の花が咲く種もあれば、日本水仙のような房咲き種もあります。最近では八重咲種など、新品種の水仙(スイセン)が毎年のように登場します。水仙(スイセン)は、主に冬咲きと春咲きの品種が多いですが、中には秋に咲く品種もあります。 水仙(スイセン)は、数年間は植えっぱなしで管理でき、環境が合えば球根が年々増えていくのでガーデニング初心者にはおすすめの球根の花です。球根をまとめて植え付けておくと、年々分球し、とても見事な空間となります。日本全国には、たくさんの水仙(スイセン)の群生スポットが存在します。

 

ムスカリ

ムスカリ 春の花壇におすすめ

開花時期3~4月

ムスカリはコンパクトなサイズで大きくなっても草丈15cmほど。寒さに強くて花壇に植えると自然分球で増えます。植えっぱなしOKなのでガーデニング初心者さんにもおすすめの球根の花です。広い花壇にたくさんのムスカリを植え付けても見事な光景になります。

▼ムスカリの魅力をご紹介!

 

ハナニラ

宿根草 球根・ハナニラ

  • 多年草(球根)
  • 開花時期3~4月

ハナニラは桜の咲くころに無数の星型の花が咲く球根の花です。ハナニラは植えっぱなしでどんどん増える球根のひとつ。花壇に球根を一度植え付ければ、その後は植えっぱなしで管理の必要はありません。花が終わってもそのままにしておけば大丈夫。年々花数が増えます。

▼ハナニラについて詳しくご紹介!

 

原種チューリップ

原種のチューリップ 春の花壇におすすめの球根

  • 多年草(球根)
  • 開花時期4月

原種のチューリップは、数年間は植えっぱなしでも毎年開花するので春の花壇におすすめ。小さなチューリップが地面一面に咲く様子はとても素敵で人気のある球根の花です。

 

原種のチューリップ 春の花壇におすすめの球根

普通のチューリップに比べて小ぶりでかわいらしいサイズですが、品種によって茎が伸びないもの、茎が伸びるものなど花姿が違うので、好みの色や咲き方を選んで花壇に植えてみてはいかがでしょうか。

花壇の後ろ側向き:背丈が高い宿根草と一年草

ボリジ

春の花壇におすすめの宿根草と一年草 ボリジ

  • 一年草
  • 開花時期4月~6月

ボリジはハーブの一種で、春から初夏にかけて咲く一年草です。透明感のあるブルーの星形の花は、繊細そうでいて性質は強健。環境に合うと、主軸の茎はゴルフボールの直径くらいのサイズになり、たくさんの脇枝を伸ばし生長していきます。横に広がるので、花壇に植えるときは隣の植物との空間をあけましょう。

ボリジについて詳しくご紹介!

 

アグロステンマ

アグロステンマ

  • 一年草
  • 開花時期4月~6月

アグロステンマは、4月~6月ごろ開花する一年草です。地植えにすると1メートル近くになります。茎は繊細で風にゆらゆらと揺れながら咲くので、弱そうに見えますが性質は丈夫です。

▼アグロステンマの育て方

アグロステンマ

  • アグロステンマは、ヨーロッパや西アジア原産のナデシコ科の一年草。ヨーロッパでは麦畑の脇に咲くワイルドフラワー的存在です。 日本では4月~6月が開花時期です。春が近づくと株から花茎を立ち上げて、頂点に花が開花し、地植えにすると70~100cmほどになります。茎は繊細で弱そうに見えますが、性質は丈夫で育てやすい花です。草花の中では花が大きめで、群生させると見栄えがするため、花畑などでもよく見かけます。単植でも見栄えがしますが、同じ季節に開花するヤグルマギク、シャーレーポピーなどの草花と混色しても素敵です。市販のワイルドフラワーミックスの種にも使われています。

 

ポピー

春の花壇におすすめの宿根草と一年草

  • 一年草、宿根草(種類によって違う)
  • 開花時期 春~初夏

ポピーはいくつかの種類があって、種類によって早春から咲きだすもの、晩春から咲きだすものなどがあります。園芸店で一番手に入りやすいのは「アイスランドポピー」で、早春から咲き始めるポピーです。写真は「シャーレーポピー」。

ポピーは、つぼみの時はうなだれたようにしているのに、花の開花直前になると花首が起きて開花します。細い茎ながら性質は強く、花壇に植えるとナチュラルな雰囲気を演出してくれます。

ポピーの育て方

アイスランドポピー

  • アイスランドポピーは、細い茎の先に、薄紙のような花びらの花を咲かせます。切り花の「ポピー」という名で出回っているものは、このアイスランドポピーです。 アイスランドポピーはケシ科の多年草で、寒冷な気候の地域に分布し、山岳地帯の岩場、砂地の草原などに自生しています。日本には大正時代初期に渡来し、春の花壇を彩る花として親しまれています。本来は多年草ですが、日本の夏の高温多湿にとても弱く枯れてしまうため、秋まきの一年草として扱われています。 アイスランドポピーはシベリアで発見されたことにより、シベリア雛罌粟(シベリアヒナゲシ)と呼ばれていましたが、アイスランドポピーが発見されたシベリアの気候がアイスランドに似ていることから、アイスランドポピーと呼ばれるようになりました。 同じケシ属の近縁種には、ヒナゲシ(シャーレーポピー)やオリエンタルポピーがあります。アイスランドポピーは寒冷地に分布していることから、それらの近縁種より開花する時期が早いのが特徴です。ヒナゲシは茎を分枝させて花を咲かせるのに対して、アイスランドポピーの茎は分枝せず、一本の茎に一輪の花が咲きます。また、ヒナゲシには伸びた茎に葉が付きますが、アイスランドポピーは分枝せずに株元から茎を伸ばすため、茎に葉がありません。 国内にはアイスランドポピーの花畑が観光名所となっているところもあります。カラフルな色のアイスランドポピーが一面に咲いている姿はとても美しく見事な光景で人気です。

 

ジギタリス

ジキタリス 春の花壇におすすめの宿根草と一年草

  • 宿根草もしくは二年草
  • 開花時期 5月~6月

ジキタリスは、イングリッシュガーデンの定番として人気の花です。穂状の花茎でベル状の花が咲く姿は存在感があり、バラとの組み合わせによく使われる定番的存在です。花の色は、白、ピンク、イエロー、紫など。最近はアプリコット色などの中間色やブロッチのないタイプのものが出てきました。ジキタリスは本来は宿根草ですが、暑さに弱いため、春まきの二年草として扱われます。

 

バーバスカム

バーバスカム 春の花壇におすすめの宿根草と一年草

  • 宿根草
  • 開花時期5月~7月

バーバスカムは、ビロードモウズイカの仲間。たくさんの品種があり、品種によって花丈にかなり違いがあります。植物分類も一年草のものから宿根草まで様々です。開花前まではロゼット状の下葉で、そこから花茎が立ち上がり春に開花します。

 

春の花壇におすすめの宿根草と一年草

バーバスカムの花は穂状の形状で下から徐々に開花します。ひとつひとつの花の寿命は短いですが、上の花が咲き終わるまでには長い期間がかかるため、一輪を長く楽しむことができます。色幅も豊富にあるので、花壇の色合いにあわせて品種を選んでみては。

 

クレマチス

クレマチス 春の花壇におすすめの宿根草と一年草

  • 宿根草
  • 開花時期 系統による

クレマチスは、系統によって開花時期が違う植物です。大輪、中輪、小輪と花のサイズも色々とあります。花壇の後方の壁面に這わせると、立体感のある素敵な空間に仕上がります。

 

クスダメツメクサ

グランドカバー・クスダマツメクサ

  • 一年草
  • 開花時期4月~5月

クスダマツメクサは、黄色いクスダマのようなかわいい花を咲かせるマメ科の耐寒性一年草。地面一面に小さな黄色い花が開花している光景はとても見事です。元々は野草の部類に入る草花ですが、最近、苗としての流通量が増えて、「ラッキークローバー」という名前で春に流通しています。這うように生長するので、グラウンドカバーや花壇の縁取りとして使うことができる他、寄せ植えやハンギングの材料としても人気があります。マメ科の草花なので、肥料もさほど必要なく、水やりさえしていればよいので育て方はとても簡単です。

▼クスダマツメクサについて詳しくご紹介!

クスダマツメクサ

  • クスダマツメクサは、春から秋まで黄色いクスダマのような花を咲かせる耐寒性一年草です。地面一面に小さな黄色い花が開花している光景は見事です。花の終わりごろの形がビールの原材料のホップに似ていることから「ホップツメクサ」と呼ばれることもあります。 這うように生長するのでグラウンドカバーのように使うこともできる他、寄せ植えやハンギングの材料としても人気があります。地植えにして環境に合うと、こぼれ種で増えていきます。  

 

ヤグルマギク

ヤグルマギク

  • 一年草(品種によっては宿根草もあり)
  • 開花時期4月~7月

ヤグルマギクは、キク科の一年草。花びらの形は矢車に似ていて放射状に広がっています。ヤグルマギクの花色は白、青、ピンク、紫、ブラックなどがあります。ヤグルマギクの丈は1m位まで生長する高性から矮性種まで様々です。種類にあわせて、花壇の植え付け位置を決めましょう。

ヤグルマギクについて詳しくご紹介!

矢車菊(ヤグルマギク)

  • 矢車菊(ヤグルマギク)は、春から初夏に開花するキク科の一年草。花びらの形は矢車に似て放射状に広がっています。以前はヤグルマソウと呼ばれていましたが、別の植物で山間部などに自生しているユキノシタ科の「矢車草」が存在することから、最近は矢車菊(ヤグルマギク)と呼ばれるようになりました。 新品種が続々と登場し、青、白、ピンク、紫系濃淡、黒、ダークレッドなど、花色がとても豊富な草花です。草丈は1m位まで生長する高性種から矮性種まであり、ガーデニング素材としてポピュラーな草花の一つになっています。花は切り花になり、ドライフラワーにしても美しく色が残り、流通もしています。 矢車菊(ヤグルマギク)はハーブの一種で、ハーブ名(英名)では「コーンフラワー」と呼ばれ、古くから薬用、食用、染料用、観賞用として利用されています。コーンフラワーのcornは穀物を意味し、麦畑で見かける花ということから名づけられました。

 

カリフォルニアポピー

春の花壇におすすめの一年草 カリフォルニアポピー

  • 一年草
  • 開花時期4月~7月

カリフォルニアポピーは、春から初夏に咲く一年草です。オレンジがオリジナルの色ですが、最近は赤、オレンジ、アプリコット、クリーム色、ピンクなど色もとても豊富。咲き方も一重から八重咲種まであります。繊細そうに見えますが、性質はとても強く、ワイルドフラワーのミックスの種にもよく入っています。カリフォルニアポピーは、日が昇ると太陽に向かって開き日没とともに閉じる性質で、お日様に向かってキラキラと咲く姿はとても美しい光景です。

 

アプリコット色のカリフォルニアポピー  オレンジ系のバラとアプリコット色のカリフォルニアポピーを合わせると、フルーティーな色合いが楽しめます。  その年の気分にあわせてバラと宿根草の色にあわせてカラーコーディネートしてみては。

アプリコット色のカリフォルニアポピー

カリフォルニアポピーについて詳しくご紹介!

 

ニゲラ

ニゲラは開花時期が春から初夏にかけて咲く一年草の草花です。花も葉も独特なフォルムで小さめの花ながら、その雰囲気はとても存在感があります。

  • 一年草
  • 開花時期4月~7月

ニゲラは、春から初夏にかけて咲く一年草の草花です。花も葉も独特なフォルムで小さめの花ながら、その雰囲気はとても存在感があります。

ニゲラについて詳しくご紹介!

ニゲラ

  • ニゲラは原産国は地中海沿岸と西アジアの、秋蒔き一年草の草花です。春から初夏にかけて花が咲き、花も葉も独特なフォルムで小さめの花ながら、その雰囲気はとても存在感がある草花です。繊細そうな姿をしていますが、性質は強く、環境が合えば、こぼれ種でも増えます。花びらに見える部分はガク片で、本来の花びらは退化して目立たない形状です。 ニゲラという名はラテン語の「Niger ・黒い」からきています。 和名はクロタネソウと言います、花後にバルーン状の果実が膨らみ、中に黒い種が出来る事からこの名前がつきました。 ニゲラの品種はたくさんあり、年々新品種が作り出されています。園芸店では苗ものとして、生花店では切り花としても流通が増え花以外にも種が入った実の状態でも出回っています。

 

ギリア

春の花壇におすすめの宿根草と一年草

  • 一年草
  • 開花時期4月~6月

ギリアは、春から初夏に咲く一年草の草花。風にそよそよと揺れるように咲く姿が野草のような装いです。ギリアは、品種によって花の形がまったく違います。写真はギリア・トリコロール。

 

ギリア・カピタータ

ギリア・カピタータ

▼ギリアの育て方

ギリア

  • ギリアは、秋に種をまいて春に花が咲くハナシノブ科の一年草。品種がいくつかあり、品種によって花の雰囲気が違います。 主に流通しているギリアの品種は、カピターター、レプタンサ、トリコロールで、それぞれの品種によって花丈が違います。繊細そうな草花に見えますが、環境に合えば、こぼれ種でも増えるほど性質は丈夫な草花です。3種の中では一番草丈が高く、茎がしっかりしているレプタンサは、切り花としての流通もあります。

 

オルレア

春の花壇におすすめの宿根草と一年草   オルレア

  • 一年草
  • 開花時期4月~7月

清楚でナチュラルな感じが魅力で人気の植物、オルレア(オルラヤ)。夏の蒸れに弱いので、夏に枯れてしまうことが多く一年草として扱われることが多いです。開花期が長く、花付きも良いのでたくさんの花を楽しめます。環境に合えばこぼれ種で増えていきます。

白いレースのような繊細な花は、固いバラの茎を中和して柔らかい雰囲気を演出してくれます。パステルカラーからビビッドカラーまで、どんな色合いの草花とも調和するので庭や花壇の中で活躍します。

 

ビスカリア

春の花壇におすすめの宿根草と一年草

  • 一年草
  • 開花時期4月~6月

ビスカリアは、ナデシコ科の一年草。茎が細くて風にそよそよと揺れるように咲く、か弱そうな花ですが性質は丈夫。

ビスカリアは、切り花としても楽しめる草花です。色はピンク系濃淡、紫、白など。宿根草の間に植栽しておくと、ナチュラルな雰囲気になります。

▼ビスカリアの育て方

ビスカリア

  • ビスカリアは春から初夏にかけて咲く一年草。細い茎で弱そうに見えますが、性質は丈夫な草花です。ビスカリアは1株でたくさんの花が咲くので、たくさんの株を植栽すると見事な光景になります。

 

ラナンキュラス・ラックス

ラナンキュラスのラックスシリーズ 春の花壇におすすめの宿根草と一年草

  • 多年草(球根)
  • 開花時期3~5月

ラナンキュラスのラックスシリーズは、花びらがキラキラと光っているのが特徴です。咲き方がスプレー咲きなので、一輪でたくさんの花を楽しめます。

通常のラナンキュラスの球根は、花の咲いた後に堀りあげるのが一般的ですが、ラックス系のラナンキュラスは植えっぱなしでも咲くので花壇におすすめ。背丈も高いので庭で目を引く存在です。

夏のガーデニング|春から夏の花壇へ

それぞれの草花の花の見頃が終わるのは4月後半から6月半ば。

見頃を終えた草花はその都度、宿根草は剪定、一年草は抜き取って、6月くらいから開花が始まる草花にチェンジしていきましょう。そうすると、突如夏前に花壇がさみしくなったということが起きません。

春に咲く草花、初夏から晩秋まで咲く草花を花壇にうまく組み合わせると、春から晩秋まで次々と花が開花する素敵な花壇に仕上がります。冬から春のガーデニング、夏から秋のガーデニングの橋渡しを、自分の花壇に合った植物選びで上手にバトンタッチしましょう。

▼初夏から夏の花壇の草花選びはこちらをどうぞ

 

お気に入りの草花を組み合わせて素敵な春の花壇を楽しみましょう。

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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