プロが教える!吸水スポンジの使い方・生け方・管理方法。
金子三保子
このライターの記事一覧
吸水スポンジは一般のご家庭では、おうちにストックしている方は、ほとんどいらっしゃらないかもしれませんが、あると便利なお花を長く楽しむことのできるグッズです。
吸水スポンジの使い方をご紹介します。
吸水スポンジ
商品によって色の差はありますが、吸水する前の色は、褪せたグリーン色。重さも軽いです。ワンブロックを吸水するとかなりの量を保水することができます。
生花の吸水について
お花は根っこから切った時点で、吸水するのは茎の切り口からだけになります。
そのため、少しずつ茎を切って常に切り口を新鮮な状態にしておくと、水が花まで上がって、つぼみから開花まで長くお花を楽しむことができます。
吸水スポンジの使い方
大切なのは、使う分だけをカットすること!スポンジは、一度水を吸わせたものが乾燥してしまうと、水を吸わなくなります。使う分だけをカットします。
水を張ったボウルに入れます。
自然に吸水するのを待ちます。吸水してくると濃いめの緑になります。
これはNG! 無理やりな吸水
せっかちは禁物! 自然に水が吸水されるのを待ちます。小さなサイズなら1分もかかりません。
無理やり吸水すると?
左が手で押し込んだもの、右が自然に吸水したもの。無理やり吸水させると外側は吸水するのですが、内側は吸水されません。これでは花が水を吸い上げることができません。
器にセット
水がもれない器ならそのままでも大丈夫ですが、鉢底穴があるテラコッタや紙製の箱など、水漏れするものは、ビニールやセロファンで吸水スポンジをくるみます。
少しの材料で生けたい場合は、器からスポンジが見えないようにセットします。
花を生けましょう。
今回の材料は、クリスマスローズや小分けしたあじさい、葉っぱや実もの。
吸水スポンジに生けるうえで大切なこと
挿したり抜いたりを繰り返さない
一度空いた穴はふさぐことができません。挿したり抜いたりをすると、たちまち穴だらけになってしまうので注意しましょう。決めたらグサッと!思い切っていきましょう。
挿す位置を考える
穴と穴が近すぎると、大きな穴になって花がぐらぐらと不安定になってしまいます。すでに挿してある花の位置をチェックしながら挿します。挿す長さは小さなオアシスなら1cmくらいで大丈夫です。
アジサイが器に触れるくらいの角度で、オアシスの手前側にアジサイを挿します。
裏側。小さなオアシスなので、面を有効に使います。あじさいの周りにクリスマスローズ、実ものを挿して小さなグリーンアレンジの完成です!
今回は後ろ側に生けていないので、壁際に飾ります。
生けた後の管理
完全にスポンジが乾燥すると、追加での吸水ができません。1、2日ごとに少しずつ水をスポンジに追加してください。
吸水スポンジはどんな時に使うとよい?
・切り戻した花が短くなった時
・夏場の水が腐りやすい時期は、花瓶に生けるより吸水スポンジに生けた方が長持ちします。
・バラのような茎がしっかりとしている花材向きです。野草のような茎が細くて弱いものは向きません。
・花瓶に生けた時に水に浸かってしまう部分や、あじさいのような小分けできる花など、丈のない花材を生ける時は吸水スポンジを使うと便利です。
どこで手に入る?
花屋さんによっては、1ブロックごとに販売しているので聞いてみてください。最近は100均でも売っているようです。
いかがでしたか?とても便利なので、機会があったら使ってみてくださいね!
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「プロが教える!吸水スポンジの使い方・生け方・管理方法。」の記事をみんなにも教えてあげよう♪