実は害虫だったの!?庭木を脅かすテントウムシに似た虫

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大曽根百代

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その虫、テントウムシじゃないかも?!

ナミテントウムシという名前の、黒い体に赤い星がふたつある模様のテントウムシを見たことありますか?

紛らわしいことに、そのテントウムシそっくりな害虫が存在するのです。

庭木の葉っぱを食べ尽くしてしまうハムシという虫の仲間で、テントウムシとは別物です。

ご自宅の庭木はこのようになっていませんか?

 

その名は"ヘリグロテントウノミハムシ"

縁の黒い、テントウムシのようであり、ノミのように跳ねる、ハムシ。長くて覚えづらい名前の虫ですが、この虫はどのような被害をもたらすのか?詳しく紹介いたします。

見分け方

なんとも紛らわしい姿の害虫ですが、よーく見てみると特徴がわかります。

まず大きさ。テントウムシは体調およそ6~7mmですが、ヘリグロテントウノミハムシは3mmほどと小さいです。

そして触角の長さも異なります。

写真で見比べてみましょう。

・ナミテントウムシ

赤い斑点も綺麗な丸模様だったり、M字型であったり、斑点が4つあったりと様々だそうですがどれも

短い触角をもちます。

 

・ヘリグロテントウノミハムシ

一方害虫のこちらの虫ですが、長い触角が特徴です。

そしてテントウムシは顔付近に白い斑点があります。

白い斑点がなく、触角が長くて、テントウムシよりも小さいなと感じたら、それはヘリグロテントウノミハムシかもしれません。

さらに詳しく説明すると、テントウムシは捕まえると黄色い液をだしたり、死んだふりをします。

が、ヘリグロテントウノミハムシは刺激をするとノミのように跳ねて逃げます。

 

ヘリグロテントウノミハムシの好きな樹木と発生時期

ヘリグロテントウノミハムシはおもに、ヒイラギモクセイなどモクセイ科の樹木やネズミモチ、ヒイラギなどの木の葉っぱを食べます。

葉っぱが白っぽくボロボロになっていたら葉裏を見てみてください。

これがあっという間に全体へ広がりこうなります。

 

幼虫も成虫も食べるのでひどい被害をもたらします。

 

発生時期

春~初夏ごろから越冬した成虫出てきて、新芽などに産卵します。1週間ほどで薄黄色の小さい芋虫のような幼虫が、たくさん孵化します。

幼虫は葉っぱの中にも入り込み葉っぱを食べます。

-予防・駆除しよう-

 

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大曽根百代

千葉大学園芸学部を卒業後、園芸店に勤め、販売だけなく植物をきちんと理解したいと思い、千葉大の苗生産部にて植物の生産業(花苗)に従事。その後、多肉植物の生産を経験。現在は多肉植物の販売サポートやバラの管理業務をしています。多肉だけでなく植物全般好きで、宿根草なども育てています。最近はマイクロ胡蝶蘭とバンダにも挑戦中。より植物の魅力を感じ、皆様にもその魅力と生産者情報を記事としてこれからも発信していきます。

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