料理を彩る花あしらい・切り戻したタイムで作るテーブルリース

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金子三保子

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LOVEGREEN編集部のベランダでは、サボテン、多肉、野菜、ハーブ、草花など、たくさんの種類の植物を育てています。

春からは色々な野菜も育てていて、今は最初の収穫時期。その収穫したハーブや野菜を使って、編集部メンバーがランチタイムにお昼ご飯を作ってくれました。

今回は作ったお料理にあわせてベランダで摘んだ植物でアレンジをいくつか作ってみましたのでご紹介します。

 

今回の料理のひとつは・・・

エディブルフラワーのパンケーキとサラダ

ナスタチウム入りのパンケーキに、ミントはちみつやはちみつレモンをかけて。

 

タイムのテーブルリース

料理がハーブを使った料理だったので、それにあわせてハーブを使ったテーブルリースを作ってみました。

使った材料は、春にかわいい小さな花を咲かせるタイム(ハーブ)。這うように成長するほふく性なのですが、成長すると結構伸びます。

花後、そのままにしておくと、もうすぐやってくる梅雨の時期に、株が蒸れて傷みがちになってしまうので、花が終わったら、切り戻しを兼ねて剪定します。

その捨てる部分が材料です。

 

ばっさりと切り戻したタイムの枝をリース状に丸めて作ってあります。

タイムの茎が長いなら、茎を丸めるだけで簡単にリース状にできます。若い株で短い枝しかない時は、タイムを数本ずつを束にして、ところどころを細めのワイヤーで止めていくと作りやすいです。

今回はお皿に少量の水を張って、リースに差し込むように、ルッコラの花と黄色いくす玉ツメクサを入れて飾ってみました。

花を差し込んだ時に茎の切り口がお皿に触れるように生けるのが、花が水落ちしないポイントです。

ルッコラは、葉っぱを食べるためなら花を咲かせる前にどんどん摘んだ方が株が元気を保ちます。私は、花も素朴でかわいいのでついつい咲かせてしまいます。もちろん花も食べられます。

春から秋まで長期間種まきできるので、少しずつ種まきして育てていくのもおすすめです。苗も春先から秋まで長期間出回っています。1株を長い期間楽しみたい方は、どんどん摘むのが長寿のポイントです。

 

リムのあるお皿は水を薄く張るのに適しています。

お水を薄く入れられるので、折れてしまった花などを飾る時におすすめです。

たくさんのお水を張って浮かべる浮き花もよいのですが、花びらが薄くて水につけておくと花びらがとけてしまうような花は、薄く水を張ったお皿に置く感じで生けた方が長く楽しめます。

例えばラナンキュラスは浮き花より置き花の方が長持ちします。

今回はフレッシュを保つためにお皿に水を張りましたが、タイムのリースは水を切ればそのままドライリースにすることもできます。

ただ、乾燥すると花材はかなり縮むので、それを計算に入れて材料をたっぷり使って作るとドライフラワーになった時にきれいな状態になります。


*リム お皿の縁にあるヘリの部分

 

 

いわゆるお料理に使うコモンタイムや、レモンの香りがするものなど、色々な品種があります。

初夏はハーブがきれいな時期なのと、苗としても一番出回る時期です。気になった方は色々なハーブを探してみて下さい。

▼斑入りのタイムもかわいいです。

 

通常なら堆肥にするか、捨ててしまう切り戻した部分が材料なので、タイムを育てている方は作ってみてはいかがでしょうか。

 

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金子三保子

フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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