ニラの保存方法4種。常温、冷蔵、冷凍、醤油漬け、長持ちさせるコツ
山田智美
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ニラの保存方法、常温、冷蔵、冷凍、醬油漬けの4種を紹介します。さらに保存したニラのレシピまで。上手に保存してたくさん楽しみましょう。
目次
ニラとは?基本情報
- 学名:Allium tuberosum
- 科名・属名:ヒガンバナ科ネギ属
- 分類:多年草
ニラってどんな野菜?
ニラは、青々とした葉の部分を食用にする野菜です。葉はすっと長く、平たく、濃いグリーンで、緑黄色野菜の一つに数えられます。カロテン、ビタミンB2、ビタミンC、カリウム、カルシウムなどを含み栄養豊富であるのも魅力。
丈夫で育てやすく、毎年収穫できることから、昔からわたしたちの食卓に上がる身近な存在でした。
また、ニラは香味野菜としても人気。ちょっとくせのある強い香りが特徴で、この香りが苦手という人も、食欲がそそられるという人もいます。
和洋中、さまざまな料理で活躍する野菜です。
花ニラ
つぼみを食用とする花ニラや、遮光して育てた黄ニラなどもあります。どちらもシャキシャキとした歯ごたえが魅力の野菜です。
ニラを長持ちさせるコツ
ニラは、水分が抜けやすく、すぐにしんなりしてしまうのが難点。また、葉が折れたり傷ついた箇所から傷んでしまいます。
ニラを長持ちさせるコツは、折ったり曲げたりせず、まっすぐな状態で保存すること。葉の鮮度を保つようにしましょう。
もう一つのコツは水揚げです。水分が抜けてしんなりしてしまったときには、応急処置として水揚げをしてみるのも有効です。ニラ全体を先端まで新聞紙などで包み、根元を1cmくらいカットします。30度くらいのぬるま湯に10~30分程度浸けておきましょう。水を吸い上げてシャキッとすることもあります。水分が抜けてから時間が経過していると戻らないこともありますが、試してみる価値はあります。
ニラの保存方法①|常温
ニラは常温保存には向きません。買ってきたその日のうちに食べてしまうのが一番です。
そうはいっても、どうしてもやむを得ない事情で常温保存する場合は、ニラ全体を先端まで新聞紙などで包み、根元を1cmくらいカットしてから、立てて水に浸けておくこと。水は根元1cm程度が浸かっていれば問題ありません。この方法で1~2日保存できます。
ニラの常温保存期間
通常は当日中、水に浸けて1~2日で食べきるようにしましょう。
※常温とは、室内の温度のこと。15℃~30℃くらいとされています。
ニラの保存方法②|冷蔵
ニラを冷蔵保存するなら、通気性の良い環境で、折り曲げずに保存しましょう。買ったときのビニール袋に入れたままの状態はNGです。袋から出して、根元のテープも取りましょう。
湿らせた新聞紙などで全体を包んでから、折り曲げないように野菜室で保存します。
長くて野菜室に入りきらないときは、入る長さにカットしてから保存します。ニラを洗って。しっかりと水気をふき取り、保水性のあるペーパータオルで包んでからポリ袋などに入れて野菜室で保存します。
ニラの冷蔵保存期間
冷蔵庫の野菜室で2~3日保存できます。
ニラの保存方法③|冷凍
ニラを冷凍保存するなら、すぐに調理できるようにカットしておくのがポイント。
ニラを洗ってしっかりと水気をふき取ってから、調理しやすいサイズにカットし、フリーザーバッグや密閉できる容器に平らに並べて冷凍します。
しっかりと水気を拭き取っておけば冷凍してもくっつきません。
調理するときは凍ったまま調理できます。使いやすいサイズにカットしておけば、必要な分だけ取り出してすぐに調理できます。ある程度の長さを残してカットしておけば、炒め物やスープの具としてそのまま使える他、餃子の具など、みじん切りにしたい時も凍った状態でハサミで細かくすることができます。
一度冷凍したニラは、生の時のようなシャキシャキの食感はなくなりますが、加熱して食べれば違いもわかりません。
ニラの冷凍保存期間
冷凍庫で3週間~1か月保存できます。
ニラの保存方法④|ニラの醤油漬けの作り方
ニラの醤油漬けを作って、フレッシュのニラを長く保存して楽しんでみませんか。ここではもっともシンプルで使いやすいニラの醤油漬けのレシピを紹介します。
材料はニラと鷹の爪と醤油だけ。ちょっと疑うくらいシンプルなのに、癖になるようなおいしさです。
そのままお豆腐にかければ、薬味いらずの冷奴が楽しめます。卵かけごはんにもおすすめです。ごま油やみりんを足して炒め物の隠し味に、ごま油と酢を足して水餃子のタレにしても。アレンジ次第でなんにでも使える万能調味料です。
材料
- ニラ1束 1cm程度に刻む
- 醤油 適量
- 鷹の爪1本 種を取って輪切り
作り方
- 煮沸消毒した容器に刻んだニラと鷹の爪を入れる
- 全体がひたひたになるところまで醤油を注ぐ
- 一晩寝かせて、全体がまろやかになったら出来上がり
ニラの醤油漬けの保存期間
冷蔵庫で1か月程度保存できます。
冷凍保存したニラのレシピ
冷凍ニラと冷凍きのこの炒め物
冷凍のニラと冷凍きのこを使って作る簡単な炒め物です。家から一歩も出たくない、買い物を忘れた、なんていうときに役立つレシピ。冷蔵庫のお掃除にもなります。
材料
- 冷凍ニラ 食べたいだけ
- 冷凍きのこ 食べたいだけ
- 冷蔵庫にある野菜(タマネギやキャベツ、ニンジンなど) 食べたいだけ
- すりおろしニンニク(チューブで問題ありません) 少々
- ヤングコーンの水煮(あれば) 食べたいだけ
- 鷹の爪 1本
- ごま油 フライパンに薄く引く程度
- 醤油もしくはニラの醤油漬 適宜
- 砂糖 適宜(一つまみ程度)
- 鶏がらスープの素など(お好みで)
作り方
- 野菜を食べやすいサイズにカットする
- フライパンにごま油、ニンニク、鷹の爪を入れ、弱火で香りが出るまで温める
- カットした野菜と冷凍きのこを入れて中火で炒める
- 野菜がしんなりしたら、砂糖と冷凍ニラを入れて全体を馴染ませる
- 仕上げに醤油を回しかけ、全体を馴染ませたら出来上がり
最初にごま油とニンニク、鷹の爪でしっかりと香りを出すことで、スープの素などを入れなくてもおいしく仕上がります。ニラ、ごま油、ニンニクの香りを楽しめる炒め物です。
▼きのこの冷凍保存についてはこちら
蒸し魚のニラ醬油がけ
ニラの醤油漬漬けを使って作る蒸し魚のレシピ。香味野菜をたっぷり乗せて、香りと食感を楽しんでください。
材料
- 白身魚 2切れ
- セロリ 1/3
- 豆苗 1束
- みょうが 1個
- 生姜 1片
- ニラの醬油漬け 大さじ1
- みりん 小さじ1
- オイスターソース 大さじ1
- ごま油 大さじ1
- 酒 大さじ2
- 水 大さじ1~2
作り方
- 白身魚は塩を振って5分程置き、水気をよく拭き取る
- 野菜は千切りにしておく
- ニラの醬油漬け、みりん、オイスターソースを混ぜてタレを作っておく
- フライパンに白身魚と酒、水を入れ、強火で温める
- 煮立ったら蓋をして中火から弱火で7~8分蒸す
- 魚を蒸している間に千切りにした野菜をポリ袋に入れ、600wのレンジで1分~1分半程加熱する
- 加熱が終わったら手でもみ込んで余熱でしんなりさせる
- 魚に火が通ったらお皿に移し、キッチンペーパーなどでフライパンをきれいに拭き取ったらごま油を入れてうっすら煙が出る程度まで温める
- お皿に盛った魚の上にこんもりと野菜を盛り付け、タレをかけ、温めたごま油をかけたら出来上がり
ニラ醤油と香味野菜の香りがたまらない中華風の蒸し魚です。野菜は香りと歯ごたえを楽しめる野菜ならなんでもかまいません。青ネギやタマネギ、パクチーもおすすめ。いろいろな野菜で試してみてください。
ニラは通年安定して流通している緑黄色野菜。香りと歯ごたえが魅力で、いろんな料理で活躍します。ニラが保存してあれば、ちょっと青物がほしいというときにも便利。上手に保存して、日々の食事をもっと簡単に楽しんでください。
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