ハワイ島にある植物園「Hawaii Tropical Botanical Garden」へ行ってきました!
小野寺葉月
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ハワイ島にあるHawaii Tropical Botanical Gardenへ行ってきました!主要都市ヒロの近くにある熱帯植物園です。
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■アクセス
ビックアイランド・ハワイ島
ワイキキビーチのあるオアフ島ではなく、ビックアイランドと呼ばれるハワイ島。アメリカ最南端の島です。日本からハワイ島までは直行便が出ており、約8時間のフライトで到着します。オアフ島からも国内便で50分ほどで到着します。ハワイに行くというとリゾートのイメージが強いので、海!ビーチ!ショッピング!と言われることが多いのですが、実際には自然を満喫できるアクティビティが多いのがハワイ島の特徴です。
ハワイ島は東京都の5個分の広さで、四国の半分、岐阜県よりひとまわり小さいぐらいの大きさだそう。岐阜県って大きいんですね。実際、島を一周するとほぼ一日かかります。
島の中心に4000m級の山が2つあります。マウナ・ケア(4205m)とマウナ・ロア(4169m)です。マウナロアの山頂には各国の天文台があり、日本もスバル天文台という天文台を設置しています。
ハワイ島の気候はこまかく分けると七つある、と昔ハワイ島に住んでいる人に教えてもらいました。島の中心にある山に貿易風があたり雲ができ、その雲が島の東側にあるヒロという都市の周辺でたくさん雨を降らせます。ヒロはいつも雲が覆っていて、気が付くとハラハラと雨が降ったりやんだりしています。
そんな風に雨が降っても地元の人たちは全く傘をさしていないので、雨が日常に組み込まれているのだと思います。山を越えて反対側のコナ空港があるエリアは乾燥しています。晴れが多く、全体的にからっとした陽気です。ヒロは対照的なイメージがあります。
その間にある山々の山頂付近には雪があります。マウナ・ケアの山頂に行って星空を観測するサンセット・サンライズのアクティビティイーツアーに参加すると、冬山仕様の防寒具を貸してくれて、暖かいココアを頂けたりします。そのココアを両手で持って飲んでもまだ顔が寒くて痛い、そんな寒さです。
気候がこれだけ異なるので、それぞれの場所で育っている植物も全く違ってきます。
今回行った植物園があるのは、雨の多いヒロの近くで、観葉植物が生い茂る環境です。ヒロの海岸沿いにあるPacific Tsunami Museum(太平洋津波博物館)の前にはヤシに着生した蘭がたくさんありました。
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島の東側にある小さな渓谷を植物園にした「Hawaii Tropical Botanical Garden」
ヒロから北のほうに車で10分、途中から山道に入っていきますが、車窓から見える景色はほぼジャングル。
道も2台すれ違うのがやっとかな、というぐらい。駐車場に着くまではほとんど車とすれ違わなかったので、空いているかなと思ったのですが、到着してみたら駐車場にはたくさん車が!
入口のビジターセンターで入園料を支払います。大人(16歳以上)は1人$20、6歳~16歳は$5、5歳以下は無料となっています。傘が置いてありました。雨が降っているときは貸出しているそうです。
トイレ・自動販売機はビジターセンターのところにあります。園内に入ってしまうと1周約2kmなので、最初に済ませておいたほうが安心です。
入口からはボードウォークで緩い下り坂が続きます。
長いコースなのですが、有料でゴルフカートに乗って移動しながら眺めることもできます。歩くのが大変な場合でも大丈夫です。カートは1人$10です。
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ジンジャーや蘭、観葉植物が豊富な園内
Hawaii Tropical Botanical Gardenは森を開拓して作られました。開園前から植わっていた植物たちがとても大きく生長しています。
実際、雨が降っていたはずなのですが、木々にさえぎられてほとんど感じることがありませんでした。大きな幹に蔦がからみついています。
観葉植物・ヤシ類はもちろん、竹籔が随所にあったのがすごく良かったです。川が河口に向かっていく横に竹がたくさんあります。
竹も湿気で苔むしており、さらに蘭も着生しているなど・・・なんとも言えない自然がつくりだした様子。
Orchid Garden
蘭のエリアもありました。園内で蘭はいたるところに着生しており、色の濃い観葉植物の葉の中にハッとするような鮮やかな花をたたえ、優雅に下がっていました。オーキッドガーデンではさまざまな蘭が集められ、ひときわ鮮やかなコーナーとなっていました。
花つきが素晴らしい蘭です。とても立派でした。
雨に濡れて花びらが半透明になっている蘭、非常にきれいです。
真っ赤な踊り子のような蘭です。他の種類も着生しています。
黄みがかった蘭が木に着生しています。
Bromeliad Hill(ブロメリアの丘)
ブロメリアの丘と名付けられた一角は、下にパイナップルがたくさん植わっていました。
様々な大きさの株が所狭しと植えられています。
斑入りの大きなブロメリア。
私は詳しくないのですが、ブロメリアフリーク編集部スタッフに見せてあげたい・・・そんなコーナーです。
花も咲いていました。
Torch Ginger Trail(トーチジンジャートレイル)
ジンジャーの種類が非常に豊富で、日本では見ることのできない品種ばかりでした。ここのコーナーはトーチジンジャートレイルです。
トーチジンジャートレイル、と名付けられたコーナーでは、名の通りトーチ(たいまつ)のように真っ赤なジンジャーがありました。
ジンジャーの葉の合間にハッとするほど鮮やかな花。
葉の付き方が非常に面白い植物。赤い花序と黄色い花が鳥のように見えます。
そのほかにも大きな葉の下に黄色のBeehive Gingerというハニカム構造のジンジャーがありました。
Hawaii Tropical Botanical Gardenの見どころ
日本ではなかなか見ることができないスケールの植物たち
キャノンボールツリー!!!すごく不思議な造形。
入口のわきのところに火スイカズラが下がっているのを見ました。日本では温室でしか見ることができませんが、ここでは高い位置ですが野外で咲いているのが見えました。最後の最後、園から出たところで発見!
樹木に着生しているサボテンは花がボンボンついています。
ボードウォーク沿いにある竹や大木の大きさを体感!
湾のほうへ行ってみましょう
湾のところへ出ると大きなタコノキやヤシがあります。
波が岩にぶつかる様子が見えます。波が高いと通路まで海水が来るのでしょう、子ども連れの方は手を離さないように、と注意書きがありました。
オーガスタの仲間でしょうか。
ヤシの葉のバリエーション。いろいろな色味の葉が工芸品のようで非常に美しいです。
アクセス
Hawaii Tropical Botanical Garden
住所 | 27-717 Old Mamalahoa Hwy, Papaikou, Island of Hawaii, HI 96781-7746 |
電話番号 | +1 808-964-5233 |
営業時間 | 9:00〜16:00
|
公式サイト | https://www.facebook.com/terrazasdefloresofficial/ |
現在も噴火が継続しているハワイ島。噴火のニュースで「もうハワイ島にいけないの?」などというお話も聞きますが、実際にはハワイ州観光局も発信されている通り、ハワイ島の全空港も通常通りの運航です。被害地域以外、通常に観光もできます。ハワイ島の主要産業が観光業なので、相次ぐ宿泊キャンセルなどにダメージもあるそう。滞在期間中も水蒸気爆発があったりしましたが、被害周辺地域に行かなければ全くストレスなく通りに過ごすことができます。旅の中でこの植物園へ行ったのが一番被害地域に近かったですが、実際硫黄のにおいもせず、訪れる方もたくさんいらっしゃいましたし、働いている方も全く普通に過ごされていました!
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