ヒマワリの種類とおすすめの組み合わせをチェック!
清水ヨシミ
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夏の花と言えばやっぱりヒマワリ!と言う方も多いのではないでしょうか?今回は実際にお花屋さんを回り、いろいろな品種のヒマワリを集めました。生け方や管理方法、組み合わせにおすすめの花もご紹介します!
目次
ヒマワリとは?
学名…Helianthus annuus
別名…サンフラワー
科、属名…キク科、ヒマワリ属
分類…草花/一年草
原産地…北アメリカ
開花期…7月~9月頃
花色…黄、オレンジ、赤、白など
花言葉…「憧れ」「あなただけを見つめる」
学名のHelianthusはギリシャ語の「helios=太陽」と「anthos=花」が合わさった名前です。日本名の「向日葵」、英名の「sun flower」、フランス名の「soleil」など、どれも「太陽(日)」がもとになっていますね。他の多くの言語でも太陽をもとにした名前がつけられており、世界中でヒマワリは「太陽の花」と例えられていることがわかります。
6月頃からお花屋さんにヒマワリが並び始めると、もうすぐ夏がくるなぁと思いますよね。明るく存在感があるヒマワリは老若男女から人気があります。季節感があるので夏場の贈り物にもおすすめですよ。
ヒマワリの様々な品種
6月下旬に実際にお花屋さんを回っていろいろな品種のヒマワリを集めました。
画家シリーズ
画家シリーズとして、ゴッホ、モネ、ゴーギャン、マティスのヒマワリがあります。
モネのヒマワリ
淡い色と柔らかい花弁が、印象派を代表する画家のモネらしい雰囲気ですね。モネが描いた花と言えばスイレンが有名ですが、ひまわりや他の花の絵もたくさん描いています。
ビンセントシリーズ
ビンセントシリーズは、ヒマワリに魅せられた画家、ビンセント・ヴァン・ゴッホの名前にちなんで名付けられました。花弁に丸みがあり、花が上を向いて咲きます。
ビンセントネーブル
濃いオレンジの花弁に黒い芯の、ヒマワリらしいヒマワリです。花も切花にしてはやや大きめの10~12センチ程あります。ヒマワリを主役にして、存在感、ボリュームを出したい時におすすめの品種です。
ビンセントクリアオレンジ
ビンセントシリーズで「クリア」とついているものは芯の部分が黄緑です。芯が黄緑だと明るく爽やかな印象になりますね。芯が黒いものより花弁とのコントラストが小さいので、本数を多く使っても優しい印象になります。
ビンセントクリアレモン
名前のイメージ通り、花弁がオレンジではなくレモンイエローです。クリアとつくので芯が黒ではなく黄緑ですね。オレンジの花弁よりさらに芯とのコントラストが小さく、柔らかい印象になります。
サンリッチシリーズ
ヒマワリらしい形で花が小さいので、アレンジやブーケによく使われます。濃いものから順に、「バレンシア」「オレンジ」「マンゴー」「レモン」「パイン」「バナナ」と果物の名前がつき、芯が緑のものは「フレッシュオレンジ」「フレッシュレモン」と「フレッシュ」がつきます。最新のサンリッチシリーズにはサンリッチライムという、花弁の中心が赤く、周りが黄色い複色のものがあります。
サンリッチバレンシア
サンリッチバレンシアはサンリッチシリーズの中で一番濃いオレンジです。7~8センチの小さめの花ですが、真っ赤など強い色の花と組み合わせても負けない存在感があります。
サンリッチオレンジ
サンリッチシリーズの中で一番ヒマワリらしい色合いのヒマワリです。明るいオレンジの花弁を持ち、芯も真っ黒ではなく茶色なので重い印象にならず、ブーケやアレンジメントなどにもよく使われます。他の種類のヒマワリとも合わせやすく花持ちもいい、扱いやすい種類です。
サンリッチレモン
レモン色の花弁は爽やかさがあり、オレンジ系の花と合わせるのはもちろん、青系の花と合わせるのもおすすめです。
黄色やオレンジ以外のヒマワリ
プロカットレッド
プロカットシリーズは他のシリーズと同じく、オレンジやレモン色もあります。
赤系は、2018年は6月下旬~7月上旬に出回っていました。プロカットレッドのシックな色合いは、明るくなりがちな夏の花のアレンジとは違うイメージのアレンジを楽しめますね。個性的な花と組み合わせてもまとまりやすいです。
プロカットプラム
レッドよりも薄めの赤です。花弁のグラデーションが美しいですね。赤や茶系の花材と組み合わせるのがおすすめです。赤、茶色系のヒマワリは、ヒマワリだけのアレンジにしても落ち着いていてオシャレなイメージになります。
他にもクリーム色や白に近いヒマワリもあります。お花屋さんでもなかなか見かけることがないので、もし見つけたらぜひ飾ってみて下さいね。
八重咲きのヒマワリ
東北八重
東北地方のヒマワリではなく、社名からつけられた名前です。八重咲きの細くモコモコとした明るいオレンジの花弁で、明るい色の花材と組み合わせるとフレッシュなイメージになります。
レモネード
名前のとおり爽やかなレモン色なので、白や水色、黄緑の花材とよく合います。繊細な花弁なので、同じく薄く繊細な花弁の花とふんわりまとめたアレンジにするのがおすすめです。
姫ヒマワリ
旭
ヒメヒマワリ属というものもありますが、通常姫ヒマワリの名で切花で出回っている旭などは、実はキクイモモドキ属(ヘリオプシス属)という属性です。
旭は花の直径が3センチ程なので、小さめのアレンジメントやブーケのポイントにも使われます。ドライにしても綺麗に色が残りやすいですよ。ドライにするときは風通しが良く、直射日光が当たらない所に逆さに吊るしましょう。
ヒマワリの生け方のポイント
ヒマワリの選び方
頭がグラグラしていないものを選びましょう。葉が黄色くなっておらず先の方まで張りがあるものが新鮮です。
花瓶の選び方と水の量
ヒマワリは頭が重く大きな花瓶に長さを出して生ける時は倒れやすいため、重さ、安定感のある花瓶に生けましょう。
茎はどこを切っても大丈夫です。花瓶の長さに合わせて花バサミでカットしましょう。茎の長さを10センチ程に切れば、一輪挿しなどの小さな花瓶にも生けられますね。
水の深さは浅めにしましょう。30センチ以下の短いものであれば数センチ、売られているような7~80センチの長いものでも10センチ程水に浸かっていれば大丈夫です。 夏場は水が汚れやすく、雑菌が繁殖すると茎が腐る原因になってしまうため、水換えはできれば毎日しましょう。毎日換えるのが難しい場合は切花延命剤も効果的です。その場合は水が濁ってきたら換えましょう。水換え時に茎を数センチ切り戻すと水の吸い上げがよくなります。水についていた部分の茎の色が変わってしまっていたらその部分は全てカットしましょう。
傷んできたら?
傷んだ葉は取り除きましょう。
花弁が傷んでしまったら取り除いてみましょう。
花弁を取り除きました。アレンジに使うと個性的なイメージになります。風通しの良い所に逆さに吊るしておくとドライにもなりますよ。
組み合わせにおすすめの花材
濃いオレンジや黒い芯の花はビビッドカラーの花と合う!
明るいオレンジの花弁や、芯が黒くはっきりとしたヒマワリらしいヒマワリは、そのイメージを活かして夏らしい花と組み合わせるのがおすすめです。
トロピカルフラワーと組み合わせました。
使用した花材
モカラ
ランの一種です。色の種類が豊富で、夏場でも長持ちする南国の花です。
クルクマ
ショウガの仲間です。色はピンク~白、グリーンが夏場に出回っています。花弁のように見える部分は苞(ほう)で、その奥に花が咲きます。他にはない個性的な花材ですね。
モンステラ
熱帯アメリカが原産のサトイモの仲間です。大きく入ったスリットが印象的な葉は、洋服や家具などのデザインにもよく使われているので、名前は知らなくても見たことはあるという人も多いのではないでしょうか?
安定感のある花瓶を選び、浅めの水に生けましょう。
レモンイエローや芯が緑の花は合わせる花によって表情が変わる
レモンイエローの花弁や、黄緑の芯をもつ柔らかいイメージのヒマワリは、オレンジや明るい色の花と組み合わせても、水色や白と組み合わせてもまとまります。合わせる花材によってイメージが変わるので、幅の広いアレンジが楽しめますね。
白や青系の花と組み合わせると爽やかで涼し気な印象になります。男性へのプレゼントにもおすすめですよ。
赤いヒマワリは個性的な花と組み合わせてもまとまる
赤や茶系のヒマワリは、個性的な花や実ものと合わせるのがおすすめです。赤みがある葉ものも混ぜるとまとまりやすいですよ。
赤系でまとめたアレンジにしました。
使用した花材
カラー
カラーは様々な色があります。深い赤が美しいこちらはキャプテンシドニーという種類です。
ヤマイチゴ
蕾のヤマイチゴを使用しました。ヤマイチゴがなければブラックベリーなどと組み合わせるのもおすすめです。
ディアボロ
表は赤みの入った深い緑、裏はスモーキーな緑とコントラストのある美しい葉です。
ヒマワリ同士を組み合わせても華やか
色とりどりのヒマワリを組み合わせても素敵ですね。
ヒマワリは夏中出回っていますが、実は様々な種類があるんですね。
今年の夏は花弁や芯の色合いにも注目して、お気に入りのヒマワリを見つけてみませんか?
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