編集部のこぼれ種#63「ハマダイコンを食べてみた!野菜の大根との違い」
とまつあつこ
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植物と一緒に暮らしているLOVEGREEN編集部の、何気ない出来事や発見、雑談などなど……日々の一部をふらっとのぞいてみてください。今日は、河川敷に育つハマダイコンを食べてみたお話です。
先日、桜を見に多摩川の河川敷に行ってみると、桜並木の下にシートを敷いてお花見を楽しむ人や、桜を愛でながらゆっくり散歩している人たちでにぎわっていました。
そんな中ふと足元を見ると、あたり一面にハマダイコンが咲いていて、その景色にも魅了されました。ハマダイコンを見たことがありますか?
ハマダイコンの花
ハマダイコンは漢字で書くと「浜大根」で、野菜の大根と同じアブラナ科ダイコン属の植物です。花は大根の花にそっくりです。
野菜の大根の花
ちなみに、これは野菜の大根の花です。本当にそっくりですよね。(^^)
▼野菜の花についての記事はこちら
ハマダイコンの花
ハマダイコンの花色は、白や薄紫色があります。花の形は、アブラナ科アブラナ属の「菜の花」にも似ています。
ハマダイコンの根
小さな子たちがハマダイコンを引っこ抜いて遊んでいるところに遭遇したので、見せてもらいました!引っこ抜くのになかなかの力がいるし、根が切れないように上手に引っこ抜くのもコツがいりそう。とっても楽しそうでした。(^^)
ハマダイコンの根
数日後、私も根を引っこ抜いてみました(笑)
毎年、群生しているハマダイコンの花を愛でるだけで食べたことがなかったので、今年は意を決して味見してみることに。河川敷に自生しているハマダイコンの根、実、花芽を少しもらってきました。雨が降った次の日に土手に行き、スコップで根の周りを挿してから引っ張ったので抜きやすかったです。
根については、花が咲くと「す」が入って味が落ちるので、とう(花茎)が立つ前までに食べた方が良いとよく聞きます。美味しくないかもしれませんが、試してみました!(^^)
なんと、包丁でなかなか切れないほど硬くて切るのが大変でした!!!
根をおろし金ですってみましたが、水分がほとんどなくて繊維質ばかりです。恐る恐る味見をしてみましたが、辛味も無く、味が無い繊維質という感じでした。根は、花が咲く前に食するのが正解ですね。また次回チャレンジします。(^^)
ハマダイコンの実
次に、気を取り直してハマダイコンの実を調理してみました。
ハマダイコンの実
花後にできる実は、あまり大きくならないうちに収穫すると柔らかいと聞いていたので、小さめのものを選びました。よく洗って生で食べてみると、シャキシャキした食感で瑞々しく、野菜の大根と同じ辛味を感じました。
ハマダイコンの実
ニンニクと一緒にオリーブオイルで炒めてみました。炒めると辛味が和らぎ、スナップエンドウのような豆類を食べているようにも感じます。これはおつまみにいいですね。
ハマダイコンの花芽
花芽は、茎が柔らかそうな部分を選んで食べてみることにしました。
ハマダイコンの花芽
よく洗ってさっと塩で茹でます。
ハマダイコンの花芽
砂糖と醤油を少しかけて食べてみると、菜の花に似た味がしました。お浸しとして普通に食べられます。(^^)
実と花芽は美味しくてモリモリ食べてしまいそうですが、初めて食べる野草なので味見程度にしておきました。
それにしても、「す」が入った根は硬くて大変でした(笑) 美味しい季節のハマダイコンを食べてみたいです。(^^)
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