ドクダミ仕事の季節!実は暮らしに役立つ「ドクダミチンキ」の作り方や使い方
持永久美子
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ドクダミは臭いも独特、抜いても抜いても生えてくる生育旺盛で厄介者扱いされる事の多い植物。春から夏にむけてのこの時期、道ばたに目をむけるとドクダミが勢いよく群生している姿をたくさん見かけるようになりました。「厄介な雑草」として、あまりいいイメージが出てこないドクダミ。でも本当のドクダミの魅力はもっと別のところにあります。
今回は沢山の嬉しい効果が期待でき暮らしに役立つ万能薬草「ドクダミチンキ」の作り方と使い方をご紹介します。
目次
ドクダミとは?
名前の響きも「ドク」と「ダミ」。ドクダミはニオイも独特なので毒がありそうと思う方もいるかもしれませんが、じつはその逆でドクダミの名前は「毒矯(どくだ)み」毒を抑えるという意味に由来するといわれています。十種類の薬効があることから「十薬」とも呼ばれ、古くから民間治療薬として重宝されてきました。他にもドクダメ(毒溜め)、ギョセイソウ(魚腥草)、ジゴクソバ(地獄蕎麦)とも呼ばれているようです。
身近な所にたくさん自生するドクダミは、その驚異的な生命力と解毒作用を持つといわれ、昔から薬草として使われ沢山の嬉しい効果が期待できる暮らしに役立つ万能薬草なんです。
ドクダミ
*ドクダミ科 ドクダミ属
*学名 Houttuynia cordata
ドクダミは野山や空き地、住宅周辺や道ばたなどいたる所に自生し、半日陰の場所を好みます。
ドクダミの開花期は5~7月頃。白い花びらに見える部分は総苞(そうほう)で中心の黄色い部分に小花が密生しています。
ドクダミの葉はハートの形です。(学名のcordata は「心臓形の」という意味)
ドクダミの注意事項
お茶や入浴剤など万能薬草として使用されるドクダミは、まれに体質的に合わない人がいます。高成分のカリウムを含んでいるので腎機能に問題のある方はご利用を避けた方がいいようです。過剰に摂取するのではなく適量を様子見ながらご自身に合った使用量で利用するようにしましょう。
5月は「ドクダミ仕事」の時期到来!
ドクダミの花が咲きだす頃が一番薬草としての効果が高まる時期らしいので利用するなら5月から!
「梅仕事」などと同じく毎年の季節の仕事として生活に取り入れてみませんか?今回はドクダミチンキを作ってみたのでその作り方をご紹介したいと思います。
ちなみに、チンキとは?
ハーブを高い度数のアルコールで抽出し保存する為に作る浸剤の事です。
チンキはアルコール度数の高いお酒を使うので一度作ってしまえば1年間保存が出来、スキンケアやボディケア、飲み薬など様々な使い方が出来る優れものなのです。ドクダミが手に入らない時期にも使うことが出来、長期間保存出来るようになるので便利ですね。
▼詳しいチンキの作り方はこちら!
ドクダミチンキの作り方
友人の家の庭先にドクダミの花が咲き始めましたのでおすそ分けしていただいて「ドクダミ仕事」を始めたいと思います!
ドクダミチンキの材料
・ドクダミ適量
・ガラスの保存瓶
・アルコール(今回は40度のウォッカ使用)
ドクダミを採取
ドクダミを採取してきます。出来れば排気ガスが多くかかる場所や犬の散歩コースなどのものは避けた方がいいでしょう。今回、私は友人の庭のものを採らせてもらいました。ドクダミは庭のある方にとっては厄介な雑草扱いされる事が多いので、ドクダミ採らせてとお願いすると逆に喜ばれたりします(笑)。
ドクダミを洗って乾燥
ドクダミの汚れや土を落とすため水でよく洗って少量ずつ干し、水気を取り乾燥させます。
下準備
ドクダミの花部分と葉部分、今回は2つのチンキを作るので切り分けておきます。使用するガラスの保存瓶を煮沸消毒してしっかり乾燥させておきます。
ドクダミの花と葉を保存瓶に投入
準備しておいた保存瓶にドクダミの花と葉をそれぞれ8分目位まで入れます。
アルコール(果実酒用のホワイトリカーやウォッカなど)を花と葉がひたひたに浸かる9分目位まで入れます。アルコールはエキス抽出だけでなく防腐も兼ねています。35度以上の焼酎や、40度のウォッカがお勧めです。1日に1回、ドクダミが空気に触れないよう瓶を軽く振りましょう。
ドクダミを漬け込んでから4日後の様子
透明だった液が少し色づいてきました。しっかり蓋をしてそのまま1ヶ月~3か月程冷暗所で保管し、最後に葉と花を取り出したらドクダミチンキの完成です!
\次はドクダミチンキの利用方法についてをご紹介!/
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