カワラナデシコ(河原撫子)の花言葉|種類、特徴、色別の花言葉
LOVEGREEN編集部
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カワラナデシコ(河原撫子)の花言葉や種類、特徴をご紹介!カワラナデシコ(河原撫子)は日本に自生するナデシコ。秋の七草にも数えられる代表的な野の花です。古くから万葉集などで詠まれるなど人々に親しまれてきました。
カワラナデシコ(河原撫子)の花言葉
「カワラナデシコ(河原撫子)」の花言葉は「大胆」「可憐」。
カワラナデシコ(河原撫子)について
科・属 | ナデシコ科・ナデシコ属 |
和名 | 河原撫子 |
英名 | fringed pink |
学名 | Dianthus superbus |
原産地 | 日本 |
開花期 | 5月~10月 |
カワラナデシコ(河原撫子)の特徴
カワラナデシコ(河原撫子)は、日本原産の多年草。本州、四国、九州に分布しています。初夏から秋にピンクや白、薄紫、紫、赤などの色の花を咲かせます。花びらの先には細かい刻みがあります。茎の上部でいくつか枝分かれして、その先に花を付けます。カーネーションのように長めなガクが付いている特徴があります。葉は細くて長く、茎を巻き込むようについていて葉柄はありません。草丈は30cm~50cmくらいです。
そもそもナデシコという名前は、撫でるように可愛い花という意味から付けられています。カワラナデシコ(河原撫子)は、生息している場所が主に河原であるためその名が付けられました。同属で中国原産のカラナデシコ(唐撫子)と区別するために、ヤマトナデシコ(大和撫子)と呼ばれることもあります。
カワラナデシコ(河原撫子)は、古くから園芸植物として栽培されてきた「古典園芸植物」の一種です。江戸時代には品種改良されたものも出回っていたようです。カワラナデシコ(河原撫子)は万葉集に数多く詠まれたほか、枕草子や小林一茶などの俳句にも登場するなど古くから親しまれてきました。
カワラナデシコ(河原撫子)の漢方としての名前は「瞿麦(くばく)」といいます。「瞿麦」はカワラナデシコ(河原撫子)の開花中の全草を指します。生薬では開花中の地上部を乾燥させたものを使います。
ナデシコは、秋の七草のひとつにも数えられます。秋の七草は、万葉集に詠まれた「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」がもとになっていますが、「撫子の花」は、カワラナデシコ(河原撫子)のことだと言われています。
カワラナデシコ(河原撫子)の花言葉の一つは、野に咲く可憐な姿から「可憐」と付けられています。さらに真逆のような「大胆」という花言葉もあります。その由来は諸説あり、緑の草原の中で鮮やかな色の花が目立つことから付けられたという説があったり、カワラナデシコ(河原撫子)の別名ヤマトナデシコ(大和撫子)に由来するとも言われています。ヤマトナデシコ(大和撫子)は日本女性の美しさを表す言葉としても使われますが、可憐なだけでなく、いざというときの芯の強さを持つ(大胆)という意味を含めてヤマトナデシコ(大和撫子)と呼ばれる日本女性の美しさが表現できることにちなむのではないかと言われています。
カワラナデシコ(河原撫子)の種類
エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子)
北海道、本州(中部地方以北)に分布。ガクの長さが少し短い。
タカネナデシコ(高嶺撫子)
北海道、本州(中部地方以北)に分布。草丈が低い。
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