狭い庭におすすめ! 大きくならない庭木一覧
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狭い庭におすすめの大きくならない庭木を、花が楽しめるものや実がなる種類、常緑、落葉に分けて紹介します。
目次
大きくならずに花が楽しめる庭木
ロウバイ
ロウバイは、1月~2月に淡い黄色の香りの良い花を咲かせます。樹高2~4mの落葉低木で、枝もあまり暴れないので、狭い庭で楽しめます。花びらの表面が、ロウをコーティングしたような質感をしているのが名前の由来。まだ寒い春先に花と香りで庭に明るさを呼び込んでくれるような庭木です。
ミツマタ
ミツマタは、2月~3月に砂糖菓子のようなかわいらしい花を咲かせます。樹高1~1.5m程度の落葉低木で、枝が3つに分かれるのが名前の由来です。花色は、淡いクリーム色や濃いオレンジ色などがあり、早春の庭を明るくしてくれます。
ジンチョウゲ
ジンチョウゲは、3月~4月の早春に香りの良い花を咲かせる常緑低木。樹高1~1.5m程度と小ぶりで、こんもりと繁るような樹形なので場所を取らないのが魅力です。斑入り種や白花種など品種もいろいろあるので、庭の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
カラタネオガタマ
カラタネオガタマは、4月~5月に香りの良い花を咲かせる常緑低木。樹高3~5m程度ですが、ポートワインやパープルクイーンなど、2m程度までしか大きくならない品種もあります。果物のような甘い香りが魅力の庭木です。
ユキヤナギ
ユキヤナギは、3月~4月に枝垂れるような枝いっぱいに白い小花を咲かせる落葉低木。樹高1~2mで、刈り込んでも花を咲かせるので、狭い庭でも場所を取らずに楽しむことができます。
ハナモモ
ハナモモは、花の観賞を目的として栽培される落葉低木。3月~4月に花を咲かせます。花色はピンクや白、複色など、咲き方は一重咲きや八重咲きなどがあり、品種が豊富です。樹高3~5m程度で、あまり横に枝を広げないので、狭い庭で楽しめる庭木です。
ライラック
ライラックは、4月~6月に花を咲かせる、樹高2~5mの落葉低木。華奢な樹形で枝をあまり広げないので、狭い庭でも場所を取らずに楽しめます。花が終わった後のハート型の葉も魅力です。
ハナズオウ
ハナズオウは、4月に濃いピンクや白の花を枝に密集させるように咲かせる落葉低木。樹高2~5mで、枝が横に広がらない樹形なので、狭い庭でも育てやすいのが特徴です。マメ科なので、花の後に枝に小さな豆がたくさんぶら下がる様子もおもしろい庭木です。
オオデマリ
オオデマリは、5月~6月にアジサイに似た花を咲かせる落葉低木。樹高3~4m樹高で、横に枝を広げ、花を咲かせる姿が美しい庭木です。ある程度枝が横に張るので、シンボルツリーとしてフォーカルポイントや玄関ポーチに配置して、下草にたくさんの花を植えて楽しむような植え方がおすすめです。
クロバナロウバイ
クロバナロウバイは、5月~6月に深みのあるチョコレート色の花を咲かせる落葉低木。樹高1~1.5mと小ぶりで、横に伸ばした枝の上にちょこんと花を咲かせる姿が印象的です。春に咲くロウバイとは別種です。
アジサイ
アジサイは、5月~7月に花を咲かせる、梅雨を代表する花です。樹高30cm~3mの落葉低木ですが、剪定をして50cm程度に抑えることもできます。枝が暴れないので、狭い庭やスモールスペースでも育てやすい庭木です。株で大きくなるので、剪定をして整えるようにしましょう。
アナベル
アナベルは、6月~7月に大きな毬のような花を咲かせるアメリカアジサイです。花色は、グリーンの小さなボールから咲き進むにしたがって白へと変化し、最終的にまたグリーンのドライフラワーになっていきます。樹高1~2mと小ぶりなので、狭い庭で育てやすいのが魅力です。株で大きくなっていくので、不要な枝を間引いたり、剪定するなどして管理しましょう。
クチナシ
クチナシは、6月~7月に真白で香りの良い花をさかせる常緑低木。樹高は1~2m、コクチナシのような矮性種は30~50cm程度です。花は一重咲きや八重咲きがあります。枝が暴れず、こんもりと繁るような樹形なので、狭い庭で育てやすい庭木です。
セイヨウニンジンボク
セイヨウニンジンボクは、7月~9月に淡い紫色の花を咲かせます。樹高2~3m樹高の落葉低木で、横に枝を伸ばしますが、枝数が少なく、樹形が華奢なことから、あまり圧迫感がありません。花色は淡く涼しげで、葉の形もかわいらしい、狭い庭のフォーカルポイントにおすすめの印象的な庭木です。
ムクゲ
ムクゲは、7月~9月の暑い盛りにたくさんの花を咲かせる落葉低木。樹高1~2m樹高で、枝を上に伸ばす樹形なので、狭い庭で場所を取りません。花色は白、紫、ピンク、複色などがあり、咲き方は一重咲きから八重咲きまでと品種が豊富です。花は一日花ですが、毎日のように開花するので、夏の間中楽しむことができます。
シモツケ
シモツケは、5月~6月に赤やピンク、紫、白などの花を咲かせます。樹高50~100cm程度と小ぶりで、低木ですが草花のような佇まいです。枝が暴れない樹形なので狭い庭に向いていますが、株で大きくなっていくので、適宜剪定をして整えるようにしましょう。
実の収穫を楽しめる小さな果樹
ユスラウメ
ユスラウメは、4月~5月にウメに似た花を咲かせ、6月~7月にサクランボのような実を付けます。真赤に熟した実はほんのりと甘く、みずみずしいのが特徴です。市販されている果物のような甘さを期待しているとがっかりするかもしれませんが、自然な甘みを楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。
ブラックベリー
ブラックベリーは、5月~6月に黒い実を付ける落葉低木。樹高1.5~5mですが、つる性なので、アーチやトレリスに誘引して好きな形に整えることができます。狭い庭でも壁面に沿って誘引していけば、場所を取らずにたくさんの収穫を楽しむことができます。
ラズベリー
ラズベリーは、5月頃に赤く香りの良い実を付ける落葉低木。樹高1~2mで、つる性なので周囲のものに誘引して育てます。高温多湿が苦手なので、風通しの良い場所に植え付けるようにしましょう。また、枝に細かいトゲがあるので、誘引の際は手袋を着用してください。
フサスグリ
フサスグリは、6月~7月に赤い宝石のような実を付ける落葉低木。樹高1~1.5mと小ぶりで、枝が暴れない樹形なので、狭い庭に向いています。高温多湿が苦手なので、風通しと水はけの良い場所で管理しましょう。
キンカン
キンカンは、2月~5月に黄金色の実を付ける常緑低木。樹高1~2m樹高と小ぶりで、枝も暴れないので、狭い庭で育てやすい庭木です。少しの苦味と甘味のある果皮を生でかじって、酸味の強い果肉はジャムやコンポートにして楽しむことができます。
狭い庭でも場所を取らない常緑の庭木
アベリア
アベリアは、樹高0.5~2mの常緑低木。寒冷地では冬に葉を減らすこともあります。ブッシュ状に繁る樹形ですが、強い刈り込みに耐えるので、狭い庭で育てやすいサイズに整えることが可能です。
シャリンバイ
シャリンバイは、樹高1~5mの常緑低木。5月~6月にウメに似た花を咲かせ、11月~1月に黒い実を付けます。葉の密度が高く、生垣や目隠しとしても人気があります。強い刈り込みに耐える性質なので、庭のサイズに合わせて整えることができます。
ドドナエア
ドドナエアは、樹高1~3mの常緑低木。オリーブを思わせるような樹形が特徴のオージープランツです。葉色がボルドーカラーの品種もあります。あまり横に枝を広げないので、狭い庭で育てやすい庭木です。
マートル
マートルは、樹高1~3mの常緑低木。5月~6月に咲く真白な花と、芳香のある枝葉が魅力の庭木です。あまり横に枝を伸ばさず、かつ強い刈り込みに耐えるので、狭い庭で育てやすく、目隠しにもなります。女神アフロディーテの神木とされている縁起の良い木でもあります。
ウエストリンギア
ウエストリンギアは、樹高1~1.5mの常緑低木。ローズマリーによく似ているため、オーストラリアンローズマリーという別名があります。枝を斜めに伸ばしてブッシュ状に繁る樹形ですが、適宜剪定をして、コンパクトに管理することができます。
ローズマリー
ローズマリーは、樹高0.5~2mの常緑低木。枝葉に芳香があるハーブとして有名です。木立性をほふく性、その間の半ほふく性があり、庭の雰囲気に合わせて選ぶことができます。特に木立性のローズマリーは上に枝を伸ばしていくので、横に広がる心配が少なく、狭い庭で育てやすい庭木です。
狭い庭におすすめの落葉の庭木
ナツハゼ
ナツハゼは、樹高1.5~3m程度の落葉低木。枝を横に伸ばす自然な雰囲気の樹形が魅力です。暴れた枝を剪定して整えれば、狭い庭でも育てられます。シンボルツリーとして配置して、下草に球根植物や半日陰を好むような草花を植えれば、コテージガーデンのような雰囲気を演出できます。
ムラサキシキブ
ムラサキシキブは、秋に紫色の小さな実を付ける落葉低木。樹高2~3m樹高で、幹や枝が細く、華奢な印象の木です。枝を横に広げる樹形ですが、場所を取らないので、狭い庭で育てやすい庭木です。
ツリバナ
ツリバナは、樹高2~6mの落葉低木。秋に枝からぶら下がるように付く実がかわいらしく印象的です。あまり横に枝を広げないので、場所を取らずに管理できる、育てやすい庭木です。
大きくならない庭木は、こんなにたくさんあります。狭いからとあきらめないで、雰囲気のある庭作りを楽しみましょう。
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