パイナップルリリー(ユーコミス)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- パイナップルリリー(ユーコミス)
- 学名
Eucomis
- 英名
- Pineapple lily, Pineapple flower
- 別名・流通名
- ユーコミス
- 科名
- キジカクシ科
- 属名
- ユーコミス属
- 原産地
- 南アフリカ
パイナップルリリー(ユーコミス)の特徴
パイナップルリリー(ユーコミス)は、南アフリカ原産の球根植物。品種は複数あり、背丈は80cmくらいのものから矮性種まであります。初夏に株元から花茎を立ち上げ、7月~8月に下から開花します。花の頂点の部分は「苞葉(ほうよう)」と呼ばれる葉です。下葉が大きく目立ち、庭のフォーカルポイントとしても使われています。
パイナップルリリーの名は、花の見た目がパイナップルのような形をしていることにちなみ、ユーコミスは学名です。
切り花としても多数流通し、夏の暑い時期でも日持ちする花材として人気があります。切り花で流通する時は、下葉がついていない花茎のみが一般的です。
パイナップルリリー(ユーコミス)の詳細情報
園芸分類 | 球根 |
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草丈・樹高 | 40~80cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白、ピンク |
開花時期 | 7月~8月 |
パイナップルリリー(ユーコミス)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花 |
パイナップルリリー(ユーコミス)の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所に植え付けましょう。
用土
パイナップルリリー(ユーコミス)は、有機質が多く排水の良い土を好みます。鉢植えは、 草花用の培養土で問題なく育ちます。
パイナップルリリー(ユーコミス)の育て方のポイント
水やり
地植えは、一度植え付けてしまえば水やりはほとんど必要ありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。完全に水切れを起こすと花が咲かなくなるので注意します。11月以降の休眠期に入ったら断水します。
肥料
球根の植え付け時に、元肥として株元に緩効性化成肥料を置いて植え付けます。その後は、元肥の効果の切れる5月頃と花が終わった後の9月にお礼肥を与えます。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
パイナップルリリー(ユーコミス)の詳しい育て方
選び方
背丈のある品種をはじめ、矮性種(丈の低い種類)もあります。葉色は緑葉のほか、銅葉品種もあります。「草丈」「花」「葉色」が好みのものを選ぶとよいでしょう。
植え付け
地植え
球根の植え付けは、小型種で深さ4~5cm程度、大型種で深さ8~10cm程度の位置に植え付けます。球根同士の間隔は、大型種で40~50cm、小型種で20~30cmはあけましょう。通常、球根販売時にそれぞれの品種に合わせた植え付けの深さや間隔が記載されているので、確認してから植え付けましょう。
鉢植え
パイナップルリリー(ユーコミス)の球根はよく根が張るため、大きな鉢が必要です。根が張るスペースが必要なため、地植えよりは浅植えで植え付けます。
植え替え・鉢替え
地植えは、数年間は植えっぱなしで育ちます。
鉢植えは、毎年春に新しい鉢に植え替えが必要です。
花
パイナップルリリー(ユーコミス)は、7月~8月が開花時期です。すべての花が咲き終わったら、株元で花茎をカットし球根を肥らせます。
収穫
切り花として楽しむことができます。
冬越し
パイナップルリリー(ユーコミス)はある程度の耐寒性があるため、寒冷地以外は植えっぱなしで越冬することができます。11月~3月は休眠期です。10月ごろから徐々に水やりを少なくし、11月以降、休眠期は完全に断水します。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種と分球で増やすことができます。ただし、種から育てると開花までには3年以上はかかります。