アマナとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
アマナ
学名

Amana edulis

和名
甘菜
別名・流通名
麦慈姑(ムギクワイ)
科名
ユリ科
属名
アマナ属
原産地
日本、中国、朝鮮

アマナの特徴

アマナは日当たりの良い里山、野原、林縁、土手などに生えるユリ科の多年草。早春に開花し、夏は地下で休眠するスプリングエフェメラルのひとつです。以前はチューリップ属でしたが、現在はアマナ属に分類が変更されています。日本、中国、朝鮮などに自生し、日本では東北南部から九州に分布しています。

早春に原種チューリップに似た白い花が開花し、白い花弁の裏側は暗紫色の筋が入っています。花弁は太陽に反応して開き、曇りや雨の日は閉じる性質があります。地際付近で咲く愛らしい姿は、晴れた日も雨や曇りの日もそれぞれ美しく、春の到来を知らせてくれる存在です。

甘菜の名は、若葉や鱗茎にほのかに甘味があり、食用になることにちなみます。学名edulisは「食用になる」を意味します。ただし、近年は数が減少し、自生地各地で絶滅危惧種とされていることが多い現状です。苗で購入したもの以外は掘り起こさないようにしましょう。

アマナの詳細情報

園芸分類 球根
草丈・樹高 10~20cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色
開花時期 3月~4月

アマナの種類

ヒロハノアマナ(広葉の甘菜)

Amana erythronioides

アマナより広葉なのが名前の由来。葉の中央に白い線が入るのが特徴。

環境省絶滅危惧種 絶滅危惧Ⅱ類(VU)

 

 

アマナの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花

アマナの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりの良い場所に自生する植物です。花は光に反応して開く性質があるため、暗すぎる場所では花が開花しません。次第に元の株から離れた場所でも広がるので、人が踏み入れる場所への植え付けは不向きです。

用土

水はけが良い土を好みます。適度な湿り気も必要なので保水性も良くしましょう。

鉢植えは、草花用や山野草用の培養土などで栽培可能です。

アマナの育て方のポイント

水やり

地植えは、苗の植え付け直後以外は自然にまかせて問題ありません。

鉢植えは、地上部に葉がある生育期間中、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水を与えます。

肥料

自然の循環ができていて、周囲の草花が問題なく開花している土なら与えなくても栽培可能です。

鉢植えは、苗の植え付け時に元肥を入れて植え付けます。

アマナの詳しい育て方

選び方

山野草専門ショップなどで、地上部に葉がある期間に苗として若干流通しています。

植え付け

日当たりが良く、雨が降ったあとにぬかるまないような場所に植え付けましょう。

早春に開花します。種を採る目的がなければ、終わった花茎は根元で切り取ります。

夏越し

夏は休眠期で、地上部分からは姿を消します。

鉢植えは、風通しの良い半日陰程度の場所に移動させましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

分球や種で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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