シャガとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- シャガ
- 学名
Iris japonica
- 英名
- Fringed iris
- 和名
- 射干、著莪
- 科名
- アヤメ科
- 属名
- アヤメ属
- 原産地
- 中国
シャガの特徴
シャガは、アヤメ科アヤメ属の常緑多年草です。日本の北海道南部から本州、四国、九州の山林に自生します。葉はつやがあり、長さ30~60cmで、株元から扇形に広がります。茎は高さ30~70cmほどで分枝し、楚々とした雰囲気の美しい花を咲かせます。花は直径5cmほどで、外側の3枚の花びらは白や淡い青紫色、中央にオレンジに近い黄色の斑紋のあるトサカ状の突起と、その周囲に紫色の斑点があります。
シャガは学名が Iris japonica というので、日本原産のようですが、実際の原産地は中国です。日本には古くに中国から渡来したとされていて、シャガという名前は、ヒオウギの中国名である「射干」に由来するといわれています。日本に自生するシャガは、種を作らず地下茎で増えていきますが、中国では種を作ります。木漏れ日が入るような山林の明るい日陰を好み、地下茎を伸ばして増えるので、群生しているこもしばしば。森の中で予期せず出会うシャガの群生は、息を飲むような美しさです。
シャガの花は一日花ですが、1枝に20輪以上をつけることもあり、次々と花を咲かせるので、たくさんの花を楽しむことができます。半日陰を好み、花付きが良く、丈夫で育てやすいのが特徴です。日陰でもたくさんの花を咲かせるので、昔からシェードガーデンの強い味方として愛されてきた花です。
シャガの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 30~70cm程度 |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 強い |
花色 | 白、淡い青紫 |
開花時期 | 4月~5月 |
シャガの種類
ヒメシャガ
- 学名:Iris gracilipes
ヒメシャガは、シャガより小さな花を咲かせます。北海道南部から九州に自生しています。花色は淡い紫色、外側の花びらの中央は白に紫の筋と、黄色の斑紋があります。
シャガの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え |
シャガの栽培環境
日当たり・置き場所
やや乾燥した明るい半日陰を好みます。冬から春は日が当たり、夏は日陰になるような、落葉樹の株元のような場所が適しています。鉢植えは、風通し良く、強い直射日光を避けられるような場所で管理しましょう。
用土
やや乾燥した環境を好むので、水はけの良い土壌に植え付けましょう。
鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
シャガの育て方のポイント
水やり
根付いてからは降雨にまかせます。極端に乾燥が続くようなときは、様子を見て水やりしましょう。
鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。
肥料
植え付け時に元肥、植え付けから2週間ほどで根が動き出したら、緩効性肥料を控えめに施しましょう。その後数年は必要ありません。
鉢植えは、生育が悪くなってきたように感じたら、様子を見て緩効性肥料を施します。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
シャガの詳しい育て方
選び方
葉の色つやが良く変色していないもの、株元からしっかりと葉が出ている株を選びましょう。
植え付け
植え付け適期は、花が咲き終わった直後の6月または9月です。半日陰のやや乾燥した場所に、元肥をしっかり混ぜて植え付けます。植え付け後は、たっぷりと水やりします。
剪定・切り戻し
花が終わったら、花茎を根元から切り取ります。種を作らないので、放っておいても問題はありませんが、切った方が見た目は良くなります。
植え替え・鉢替え
植え替え適期は、花が咲き終わった直後の6月または9月です。庭植えは、株が大きくなったら掘り上げ、株分けをして植え替えましょう。
鉢植えは、根が回って鉢底の穴から見えてきたら、一回り大きな鉢に植え替えます。
花
シャガは、4月~5月に風情のある美しい花を咲かせます。
夏越し
鉢植えは、強い直射日光を避け、風通しの良い、明るい半日陰に移動させましょう。
冬越し
寒冷地では、霜よけを施すか、鉢を霜が当たらない場所に移動させましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
シャガは、株分けで増やすことができます。
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