シオン(紫苑)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
シオン(紫苑)
学名

Aster tataricus

英名
Tatarian aster
和名
紫苑
別名・流通名
十五夜草、鬼の醜草(オニノシコグサ)、思い草(オモイグサ)
科名
キク科
属名
シオン属
原産地
日本、中国、朝鮮、シベリア

シオン(紫苑)の特徴

シオン(紫苑)は、日本、中国、朝鮮、シベリアなどに分布するキク科の多年草。秋に咲く風情のある薄紫色の花は、中国から薬草として渡来し、観賞用としても平安時代から栽培され、愛されてきました。現在は自生しているものは激減し、環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に指定されています。

シオン(紫苑)は、宿根アスターの一種です。性質はとても強く、草丈は2m近くになります。放任で育ち地下茎で増えるため、好みの環境に植えれば次第に群生します。

シオン(紫苑)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 50~200cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 薄紫
開花時期 9月~10月

シオン(紫苑)の花言葉

 

シオン(紫苑)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花

シオン(紫苑)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所を好みます。

用土

水はけが良く、適度な湿り気のある土を好みます。

シオン(紫苑)の育て方のポイント

日常の管理

草丈が伸びてきたら、支柱を添えるか茎を数本ずつまとめておくと倒伏の予防になります。

水やり

地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。極端に乾燥が続く場合のみ与えましょう。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。

肥料

地植えは、植え付け時に元肥を入れればそれ以降は追肥の必要はありません。自然の循環ができていて、周囲の草花が問題なく開花している土なら与えなくても栽培可能です。

鉢植えは、元肥以降は春と花後に緩効性肥料を少量与える程度で十分です。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

シオン(紫苑)の詳しい育て方

選び方

株元まできれいな葉がついた苗を選びましょう。基本種の草丈は1~2mになりますが、矮性種もあります。

植え付け

春と秋が植え付け適時です。草丈が高くなることを想定した場所に植え付けましょう。横幅も出るので、隣の植物との間隔は余裕をもって取り、植え付け終わったらたっぷりと水を与えます。

摘芯(摘心)・摘果

必ずやらなければならない作業ではありませんが、6月頃に株を摘心しておくと、草丈をおさえることができます。

植え替え・鉢替え

鉢植えは、1年に一度、一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行いましょう。植えっぱなしだと根詰まりを起こし、花が咲かないことがあります。

9月~10月が開花時期です。終わった花茎は切り取りましょう。

収穫

切り花として楽しむことができ、日持ちのする花材です。

冬越し

花がひと通り終わったら、晩秋に株元で切り戻します。ある程度の耐寒性はありますが、霜が降りる地域は凍結の予防として腐葉土などでマルチングをしておくとよいでしょう。

冬は地上部分がなくなりますが、春になると再び株元から芽吹きます。鉢植えは、冬の間も土が乾いたら水やりを続けます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

株分け、挿し芽で増やすことができます。株分けは、地下茎を3節程度ついている状態にして分けます。

地下茎で増えるので、増やしたくない場合は春に株の周囲から出てきた新芽を整理するか、土中に囲いを入れるとよいでしょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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