ホワイトレースフラワーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ホワイトレースフラワー
学名

Ammi majus

英名
Queen anne's Lace
和名
毒芹擬(ドクゼリモドキ)
別名・流通名
レースフラワー、アミ・マユス、アミ・ビスナガ
科名
セリ科
属名
ドクゼリモドキ属
原産地
地中海沿岸~アジア

ホワイトレースフラワーの特徴

ホワイトレースフラワーは、伸びた茎の頂部に小さな白い花がまとまって咲くセリ科の一年草。20個ほどの小さな花が集まって花序となり、その花序がさらに集まって直径10~15cmほどの傘状の繊細で美しい姿をしています。

繊細でフォルムの美しい花はナチュラルガーデンによく合い、初夏の庭で周囲の花を引き立てる役割をしてくれます。

切り花としてはレースフラワーの名で通年流通し、主役の花を引き立てたり、丈が長いため大型の装花にも使われています。

よく似た花として、ブルーレースフラワー(ウコギ科トラキメネ属)、オルレア(セリ科オルレア属)、ブラックレースフラワー(セリ科ニンジン属)があります。どれもホワイトレースフラワーとは属性が違うため、分類的には違う植物です。

和名「毒芹擬(ドクゼリモドキ)」は、猛毒を含むドクゼリに似ていることが名前の由来ですが、ホワイトレースフラワーには毒性はありません。

ホワイトレースフラワーの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 50~150cm
耐寒性 普通
耐暑性 普通
花色
開花時期 5月~6月

ホワイトレースフラワーの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
開花

ホワイトレースフラワーの栽培環境

日当たり・置き場所

ホワイトレースフラワーは、日当たりと風通しの良い場所での栽培が適しています。

用土

水はけが良い土を好みます。

鉢植えは、市販の花用の培養土で問題なく育ちます。

ホワイトレースフラワーの育て方のポイント

水やり

ホワイトレースフラワーは多湿を嫌うため、乾かし気味に管理することが大切です。

地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。

鉢植えは、鉢の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと水やりをしましょう。乾燥気味を好みますが、完全に乾ききってしまうと株が急に弱るので注意します。

肥料

地植えのホワイトレースフラワーは、周囲の草花が問題なく開花している場所なら与える必要はありません。過肥にすると大きく育ちすぎて倒れやすくなります。

種から育てて鉢に植え付けた場合は、生育期間中、使用している肥料の施肥のタイミングと量に従って与えます。苗を購入した場合は、元肥を入れて植え付け、元肥が切れる頃に追肥を行います。

病害虫

アブラムシが発生することがあります。早期発見を心がけましょう。

ホワイトレースフラワーの詳しい育て方

選び方

葉がきれいな緑色の苗を選びましょう。たくさんの花が咲いているものより、若い苗のうちに植え付け、育苗したほうが長くたくさんの花を楽しむことができます。

種まき

春と秋が種まきの時期です。半耐寒性なので、温暖地では秋まき、寒冷地では春まきが一般的です。秋にまいた方が草丈が高く大株になります。

直根性なので、直まきかポットにまいて良い芽を残して育苗するのが手軽です。

植え付け

直根性なので根はいじらず、ポットから抜いたらそのまま植え付けます。生長すると株が大きくなるので隣の草花との間隔は広めに取りましょう。

仕立て方

草丈が高くなってきたら、支柱などで株を保護すると風で倒れるのを防ぐことができます。

5月~6月が開花時期です。1本の茎が枝分かれし、複数の花が開花します。種を採る目的がない場合は、終わった花の部分をカットしましょう。

収穫

切り花として楽しむことができ、生花市場では通年、流通しています。ホワイトレースの名でオルレアが流通していることがありますが、花で見分けることができます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種で増やすことができ、こぼれ種でもよく増えます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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