ダイモンジソウの育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ダイモンジソウ
- 学名
Saxifraga fortunei
- 英名
- Fortune saxifrage
- 和名
- 大文字草
- 科名
- ユキノシタ科
- 属名
- ユキノシタ属
- 原産地
- 日本、中国、朝鮮半島
ダイモンジソウの特徴
ダイモンジソウは、ユキノシタ属の多年草で、北海道から九州の、やや薄暗い山間の斜面や岩場を好んで自生しています。
葉は、切れ込みのある円形で、葉の切れ込みの入り方の差など、変種が多く確認されています。高さ10~30cm程度の花茎を分枝させて、数個ずつ花を咲かせます。花は直径1cm程度、上の3枚の花びらが小さく、下の2枚の花びらが長く垂れ下がっているような独特のフォルムが特徴で、ダイモンジソウ(大文字草)という名前の由来は、花のフォルムが大という字に似ていることによります。
日陰で育つことや楚々とした花姿が美しいこと、また花が少なくなる秋に開花することなどから、山野草としてもガーデニングの素材としても人気があり、赤やピンクの花色のものや八重咲きなど、多くの園芸品種が作出されています。
ダイモンジソウの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 5~30cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 普通 |
耐陰性 | やや強い |
花色 | 白、赤、ピンク |
開花時期 | 9月~11月 |
ダイモンジソウと似た花との見分け方
ユキノシタの花
ダイモンジソウとよく似た花にユキノシタとジンジソウがあります。見分け方は、ダイモンジソウは秋に開花しますが、ユキノシタは春に開花するというところ。また、ダイモンジソウの花びらに斑点はありませんが、ユキノシタは上の3枚の花びらに赤い斑点があります。
ジンジソウは、開花時期はダイモンジソウと同じ秋ですが、上の3枚の花びらに斑点があるので、見分けられます。
ダイモンジソウの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え |
ダイモンジソウの栽培環境
日当たり・置き場所
適度に湿り気のある明るい日陰を好みます。落葉樹の株元のような場所が向いています。
用土
保水性、排水性の良い、肥沃な土壌を好みます。
ダイモンジソウの育て方のポイント
水やり
適度な湿り気を好みます。乾燥させ過ぎないように注意しましょう。地植えでも、夏は様子をみて水やりしてください。
鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。
肥料
植え付け時に元肥を施し、その後は生育の様子を見て、花付きが悪くなってきたと感じたら施肥を行いましょう。
病害虫
アブラムシの被害にあうことがあります。見つけ次第駆除してください。
ダイモンジソウの詳しい育て方
選び方
葉の色つやが良く、根元から葉がたくさん出ているものを選びましょう。花芽が上がっていたら、購入後すぐに花を楽しめます。
植え付け
植え付け適期は、2月~3月です。まだ芽吹き前の休眠期なので、あまり根をいじらないように気をつけてください。植え付け後は根と土をなじませるように、たっぷりと水やりしましょう。
植え替え・鉢替え
植え替え適期は、2月~3月です。まだ芽吹き前の休眠期なので、あまり根をいじらないように、一回り大きな鉢に植え替えます。植え替え後は、たっぷりと水やりしましょう。
花
ダイモンジソウの花は、9月~11月に開花します。直径1cm程度の楚々とした花です。
冬越し
冬は、地上部が枯れたようになって越冬します。特に必要な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分けで増やすことができます。