クモマグサ(雲間草)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- クモマグサ(雲間草)
- 学名
Saxifraga rosacea
- 英名
- Irish saxifrage
- 和名
- 洋種雲間草(ようしゅくもまぐさ)
- 別名・流通名
- 西洋雲間草(せいようくもまぐさ)
- 科名
- ユキノシタ科
- 属名
- ユキノシタ属
- 原産地
- ヨーロッパ
クモマグサ(雲間草)の特徴
クモマグサ(雲間草)は高山の岩場などに自生しているヨーロッパ原産の多年草。春に花茎を伸ばしてピンクや白、赤などの小さな可愛い花(花径1.5㎝ほど)を次々と咲かせ、株がこんもりと茂ります。鉢植えやグランドカバー、ロックガーデンにも用いられます。ライムカラーの葉を持つタイプや、斑入りの品種も流通しています。
クモマグサ(雲間草)の名前で流通しているものは、ヨーロッパ原産の洋種(西洋)雲間草を指し、日本の高山で自生するクモマグサとは別種です。日本に自生するクモマグサは栽培が難しいためほとんど出回っていません。
クモマグサ(雲間草)は、雲に届きそうな高山に自生することや、雲のようなもこもこした葉の隙間から花を咲かせることが名前の由来とされています。
クモマグサ(雲間草)の学名のSaxifragaは、ラテン語の「サクスム」(石)と 「フランゴ」(割る)という意味が含まれていて、岩の割れ目に自生していることが多いことや、その姿が岩を割って生えているようにも見えることから付けられたと言われてます。
クモマグサ(雲間草)は寒さに強く暑さや蒸れに弱い性質があるので、寒冷地以外では寒い時期から春までの一年草扱いとされることが多いです。梅雨から夏を上手に越すことができれば周年楽しめる植物です。
クモマグサ(雲間草)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 10㎝~20㎝ |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | ピンク、白、赤 |
開花時期 | 2月~5月 |
クモマグサ(雲間草)を使った寄せ植え
クモマグサ(雲間草)は、和風洋風どちらの寄せ植えにも使うことができます。寄せ植えに使う際は、わき役の可愛い小花として主役の花を上手に引き立てる大切な役割をします。
洋風の寄せ植え
- クモマグサ(雲間草)
- プリムラ
- アネモネ
- ローダンセマム
- スイートアリッサム
- アイビー
和風の寄せ植え
- クモマグサ(雲間草)
- クリスマスローズ
- コデマリ
- エレモフィラ
- カレックス
- ラミウム
- ワイヤープランツ
- ツルニチニチソウ
クモマグサ(雲間草)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
株分け | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
肥料 |
クモマグサ(雲間草)の栽培環境
日当たり・置き場所
クモマグサ(雲間草)は、日なたと風通しが良い場所を好みます。夏の高温多湿に弱いので、夏は半日陰になる涼しい場所が適しています。鉢植えのクモマグサ(雲間草)は、暑くなる前に半日陰のなるべく涼しい場所に移動させましょう。
用土
クモマグサ(雲間草)は、排水性と保水性ともに良い土を好みます。市販の草花用の培養土でも育てられますが、山野草専用の培養土も販売されています。
クモマグサ(雲間草)の育て方のポイント
水やり
クモマグサ(雲間草)は、土が乾いたらたっぷり株元に水やりします。庭植えのクモマグサ(雲間草)は、根付いたらそれほど水やりしなくても育ちます。
肥料
クモマグサ(雲間草)は、春と秋に緩効性肥料を少な目に置き肥する程度で十分に育ちます。
病害虫
クモマグサ(雲間草)は、初夏から夏に軟腐病になることがあります。軟腐病になってしまったら、腐ってしまった根元の部分を取り除き、清潔な土に挿して新しく育て直します。なるべく水はけと風通しを良く育て、病気を防止しましょう。
クモマグサ(雲間草)は、春にアブラムシが発生することがあります。見つけたらすぐに対処しましょう。
クモマグサ(雲間草)の詳しい育て方
選び方
クモマグサ(雲間草)は、株元から葉がこんもりと茂り、茎がひょろひょろと徒長していない苗を選びましょう。
植え付け
クモマグサ(雲間草)の植え付け適期は2月~3月頃。地植えにする場合は、植える場所に腐葉土や砂などを混ぜて水はけを良くしてから植え付けましょう。
剪定・切り戻し
クモマグサ(雲間草)は、高温多湿に弱い性質があります。梅雨前に刈り込んでコンパクトな状態にして、軒下の半日陰などなるべく涼しい場所に移動させて夏越しさせましょう。
植え替え・鉢替え
クモマグサ(雲間草)の植え替え適期は、花が終わってから1カ月くらいの間です。傷んだ茎葉を取り除き、株分けして地上部と根をコンパクトに整理します。一回り大きい鉢に新しい土を使って植え替えましょう。植え替え後は軒下など雨の当たらない、半日陰の涼しい場所で管理します。地植えのクモマグサ(雲間草)は、3年に1回くらいのペースで株分けして植え替えると状態良く育ちます。
花
クモマグサ(雲間草)は、早春から春に小さな可愛い花を次々と咲かせます。
夏越し
クモマグサ(雲間草)は、高温多湿が苦手な植物です。梅雨の長雨にあたると蒸れて病気の発生を促します。鉢植えのクモマグサ(雲間草)は梅雨前に軒下など雨が当たらない涼しい場所に移動させましょう。土が乾いたら株元に水やりすることは続けます。
冬越し
クモマグサ(雲間草)は、寒さに強い植物です。特に冬越し対策の必要はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
クモマグサ(雲間草)は、株分けで増やすことができます。植え替えの際に株を小分けにして鉢を増やしましょう。