ヘレニウムとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ヘレニウム
- 学名
Helenium
- 英名
- Helenium
- 和名
- 団子菊(ダンゴギク)
- 科名
- キク科
- 属名
- ヘレニウム属
- 原産地
- 北アメリカ
ヘレニウムの特徴
ヘレニウムは、初夏から秋に色鮮やかな花が咲く北アメリカ原産のキク科の多年草。さまざまな種類があり、品種によって初夏から咲き始めるものと晩夏から咲き始めるものがあります。
咲き始めは平べったい花芯部分が、咲き進むにしたがって半球状に盛り上がってくることが和名の「団子菊(ダンゴギク)」の由来です。
耐寒性、耐暑性ともに強く、やせ地でも育つほど丈夫な草花です。種類によって多年草と一年草がありますが、多年草は一度植え付ければほぼ放任で育ちます。多花性で色鮮やかな花色は、夏から秋の庭で華やかな存在になります。草丈が高くなるものは横にも張るので、庭や花壇、ボーダーガーデンなどの地植えが向いています。
ヘレニウムの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 40~120cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 黄色、オレンジ、赤、複色 |
開花時期 | 6月~10月 |
ヘレニウムの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 |
ヘレニウムの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所で管理します。鉢植えでも地植えでも栽培することができます。
用土
ヘレニウムはやせ地でも育つので特に土質を選ばず、乾燥気味の土を好みます。水はけが良く、一般的な草花が育っている場所なら植え付け可能です。
鉢植えは、草花用の培養土で問題なく育ちます。
ヘレニウムの育て方のポイント
日常の管理
高性タイプのヘレニウムは支柱を立てて、風で倒れるのを防止します。
水やり
地植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。乾燥が続いた場合は、たっぷりと与えるようにしましょう。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷりと水やりを行います。
肥料
多肥を好みません。肥料が多すぎると葉ばかり茂り、倒伏しやすくなるので注意しましょう。
地植え
自然の循環ができている肥えた土ならば、特に与えなくても毎年開花します。
花付きが悪いようならば、春か秋に緩効性肥料もしくは有機質肥料(園芸用として市販されている固形の油粕など)を与えましょう。
鉢植え
元肥を入れて植え付け、その後は少なめに緩効性肥料を施しましょう。元肥入りの培養土の場合は、元肥を新たに入れる必要はありません。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
ヘレニウムの詳しい育て方
選び方
園芸品種が多く、花色や咲き方などのバリエーション豊富です。株元まで葉がつき、葉色がきれいな苗を選びましょう。
多くは多年草ですが、一年草タイプ(Helenium amarum)もあります。品種によって草丈や開花期間も違うので、確認して植える場所に合ったものを選びましょう。
種まき
直まきか育苗箱などにまいて、本葉が2~3枚程度になったら移植します。または、ポットに直接まいて、良い芽を残して育苗すると移植の手間が省けます。
植え付け
草丈が高いヘレニウムは、どちらかというと地植え向きです。品種に適した場所に植え付けましょう。横にも広がるので、隣の植物との間隔は広めに取り、風通しの良い状態で管理します。
剪定・切り戻し
株の姿が乱れてきたら、全体の半分くらいに切り戻して仕立て直します。大幅な切り戻しは夏ごろまでに済ませ、秋になってからは花がらを摘む程度にします。切り戻すのが遅くなると、秋の返り咲く時期に花を楽しめません。
植え替え・鉢替え
鉢植えは、1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行いましょう。
花
初夏から晩秋が開花時期です。(品種によって開花時期が若干違います)
花の終わりの目安
ヘレニウムは咲き進むにしたがって、花芯部分がまぁるく膨らみ、花弁が下に反り返り傷んできます。花びらが落ちたあとの花芯だけの姿も観賞価値がありますが、たくさんの花を咲かせるためには花がらはこまめに摘み取りましょう。茎のいたるところから花芽が上がるので、つぼみまで切り取らないように注意します。
収穫
切り花として楽しむことができ、流通量も多い花です。
夏越し
暑さには強いですが、過湿にしすぎると弱るため、夏に株が蒸れないように注意しましょう。
冬越し
一年草のヘレニウムは冬前までが寿命です。多年草は、晩秋に地際で刈り込みます。冬は地上部分がなくなるか、若干株が確認できる程度で生長は止まります。春になると株元から新芽が動き始めます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
株分け、挿し木、種まきで増やすことができます。
ヘレニウムの生け方
ヘレニウムは、切り花の流通量も多い花で、夏から秋にかけて花屋さんに並びます。1本に多くの花がつき、少しずつ開きます。終わった花はこまめに取り去ると最後まできれいに見えます。
花より葉の方が日持ちがしないことが多いので、生ける前にある程度葉を取り去ってから生けましょう。