オリエンタルポピーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- オリエンタルポピー
- 学名
Papaver orientale
- 英名
- Oriental poppy
- 和名
- 鬼芥子
- 科名
- ケシ科
- 属名
- ケシ属
- 原産地
- 西南アジア
オリエンタルポピーの特徴
オリエンタルポピーは宿根草のポピーです。一年草のポピーに比べて、オリエンタルポピーは大型で花丈は60cm~1m以上、花のサイズも大きいのが特徴です。花のサイズだけでなく、葉っぱや茎も大きく株全体として強い印象があります。また、一年草のポピーのつぼみは、うなだれるように下向きで開花直前に上を向き花が開きますが、オリエンタルポピーのつぼみは、最初から上を向いているのが特徴です。
宿根化すると大株で花も大輪のため、庭の中で目を引く存在になります。
オリエンタルポピーの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 60cm~1m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 赤、オレンジ、アプリコット、白、ピンク、複色 |
開花時期 | 5月~6月 |
オリエンタルポピーの栽培環境
日当たり・置き場所
風通しがよく、日当たりのよい所で育てます。ただし、オリエンタルポピーは蒸れや暑さには弱いので、真夏に地面に強い日差しが当たる場所だとうまく育たないことがあります。
オリエンタルポピーは東京のような、真夏の暑さが苦手な宿根草です。夏でも朝晩の気温が下がるような寒冷地の方が宿根化する可能性が高いでしょう。
用土
オリエンタルポピーは大型の宿根草なので、どちらかというと地植えでの栽培が適しています。オリエンタルポピーを鉢で育てる場合は、水はけのよい土に植えましょう。
オリエンタルポピーの育て方のポイント
水やり
オリエンタルポピーは乾燥気味を好む草花です。鉢植えのオリエンタルポピーは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりとを目安に水やりをします。地植えのオリエンタルポピーは、根付いてからの水やりは必要ありません。
肥料
オリエンタルポピーは肥料が多すぎると花付きが悪くなったりするので、元肥以外は少なめに施します。地植えのオリエンタルポピーはすでに草花が植わっている土なら特に肥料をやらなくても育ちます。鉢植えのオリエンタルポピーは、様子を見て追肥します。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
オリエンタルポピーの詳しい育て方
種まき
暖地では秋、寒冷地では春に種まきをします。好光性種子のため、覆土は薄くする程度にしましょう。発芽したら間引くかポット苗に移植し、本葉が4~5枚になったら定植します。オリエンタルポピーの種は、種まきから開花まで2年かかります。また、栄養系のオリエンタルポピーは、種をまいても同じ花が咲かない種のため、種まきはできません。
植え付け
春か秋がオリエンタルポピーの植え付けの適時です。ポピーは移植を嫌う性質のため、植え付けの時は根をいじらないようにして植え付けます。
東京のような夏の気温が高くなるエリアでは、秋に植え付けた方が、初夏にたくさんの花を楽しめる株に生長します。
剪定・切り戻し
終わった花は茎の根元からカットしましょう。
植え替え・鉢替え
地植えのオリエンタルポピーは数年間は植えっぱなしで育ちます。生育が悪くなった際には、土壌改良をして植え替えを行います。
花
オリエンタルポピーの花は、5月~6月に開花します。
一年草のポピーのつぼみは、うなだれるように下向きで開花直前に上を向き花が開きますが、オリエンタルポピーのつぼみは、最初から上を向いているのが特徴です。
収穫
オリエンタルポピーは切り花としても楽しめますが、ひとつの花の寿命は3~4日です。
花のあとのポピーシードは、切り花、ドライフラワーとして流通しています。このポピーシードの中に無数の種が入っています。種を採りたい方は、ポピーシードが自然にドライフラワーのようになるのを待ってから収穫しましょう。
夏越し
オリエンタルポピーは日当たりが好きですが暑さには弱いので、株元にグランドカバー的な下草を植栽、またはワラなどでマルチングをするなどして、強い日差しが土に直接当たらないように工夫をすることが大切です。
オリエンタルポピーは耐暑性がないため、暖地での夏越しは難しい場合が多く、夏前で終わってしまう場合もあります。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
オリエンタルポピーは、種まき、根伏せ、株分けで増やすことができます。