リナム(フラックス)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
リナム(フラックス)
学名

Linum

英名
Linum
和名
紅花亜麻
別名・流通名
フラックス、ペレニアルフラックス
科名
アマ科
属名
アマ属
原産地
北アメリカ

リナム(フラックス)の特徴

リナムは春から初夏にかけて澄んだブルーの花を咲かせるアマ科の草花です。フラックスと呼ばれることもあります。リナムは品種が数百品種と大変多く、種によって一年草と宿根草があります。

一年草のリナムの茎は布のリネンの原料、種は亜麻仁油の原料です。どちらもたくさんの材料を使うことから、とても高価な布とオイルです。リネンの産地であるフランス、リトアニアなどのヨーロッパ各地では畑一面のフラックスの畑を見ることができます。日本では北海道で栽培されています。

色の名前の亜麻色とは、このリナムからできる繊維の色に由来した呼び名です。リナムは人参やジャガイモのコンパニオンプランツや緑肥えとして土壌改良としても活用されています。

リナムは園芸種として一年草、宿根草などたくさんの種類が流通しています。乾き気味の気候を好むことから、どちらかというと寒冷地向きの草花です。寒冷地では大株に生長しますが、暖地では宿根草のリナムも寿命が短い宿根草と考えた方がよいでしょう。

リナム(フラックス)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 40~60cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 青、白
開花時期 4月~7月

リナム(フラックス)の栽培環境

日当たり・置き場所

リナム(フラックス)は日当たりがよく、風通しのよい場所が適しています。

用土

鉢植えのリナム(フラックス)は草花用の培養土で問題なく育ちます。乾燥気味の方が好きなので、水はけのよい土を好みます。

リナム(フラックス)の育て方のポイント

日常の管理

終わった花がらをこまめに摘み取ると、たくさんの花が楽しめます。

水やり

リナム(フラックス)は乾き気味の土を好みます。「乾いたらたっぷりと」を目安に水やりをします。

肥料

地植えのリナム(フラックス)は、さほど肥料は必要としません。鉢植えのリナムは開花期間中、草花用の肥料を追肥しますが、多肥すぎると徒長したりして逆効果です。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

リナム(フラックス)の詳しい育て方

選び方

葉が生き生きとした緑色で株元まで葉がついていて、つぼみがたくさんある苗を選びましょう。

種まき

リナム(フラックス)の種まきは暖地や平野部では秋まき、寒冷地では春にまきます。

種のまき方は直まきして間引くのが一番簡単です。苗の数が必要な場合は、箱にまいてからポット苗に移植します。

植え付け

リナム(フラックス)は移植を嫌うので株が若いうちに根をいじらないようにして植え付けましょう。

剪定・切り戻し

宿根リナムは寿命の短い宿根草です。毎年開花させたいのなら、花の後に種ができるので種を収穫して株を更新させましょう。

種をとらない株は、花が終わったら花の部分を剪定しておきます。その後、夏から秋にかけて新しく茎が出てくるので、茎が生長してきたら花が咲いた古い茎は切り戻します。

春から初夏にかけて無数の花が開花します。風にそよそよと揺れながら開花する姿は美しい光景です。リナム(フラックス)の花は期間中無数の花が開花しますが、ひとつひとつの花は一日花です。

夏越し

リナム(フラックス)は蒸れには弱い草花です。梅雨や長雨で弱ってしまうことが多いので、風通しよく育てることを心がけましょう。

冬越し

リナム(フラックス)は寒さには強いので特別な冬越しの必要はありません。宿根草のリナムは、冬前に株元でばっさりと切り戻しておきましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

リナム(フラックス)は種で増やすことができます。寒冷地ではこぼれ種でも増えるほど繁殖力はある草花です。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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