シャーレーポピーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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  • 春の花壇におすすめの宿根草と一年草
植物名
シャーレーポピー
学名

Papaver rhoeas 

英名
Shirley poppy(英名)、Coquelicot(コクリコ・フランス語)
和名
雛罌粟、虞美人草
科名
ケシ科
属名
ケシ属
原産地
北アメリカ

シャーレーポピーの特徴

シャーレーポピーはヒナゲシ、コクリコ、虞美人草(ぐびじんそう)の名でも知られる一年草。細い茎の先に、まるで薄紙のような繊細で色鮮やかな花を咲かせます。昭和記念公園や秩父高原はシャーレーポピーの一大群生地として知られています。フランスでは赤いシャーレーポピーとブルーのヤグルマギクが田園に植えられていることが多く、花畑の写真集によく登場する花です。

同じ一年草のアイスランドポピーの開花は早春の3月~4月ですが、シャーレーポピーの見頃は5月以降です。

アイスランドポピーは切り花として流通していますが、シャーレーポピーはひとつの花の開花期間が短く、切り花としての流通はほとんどしていません。花色が非常に豊富で、赤をはじめ、白、ピンク、複色のほか、グレイッシュポピーと呼ばれるアンティークカラーの色も人気です。

シャーレーポピー

シャーレーポピーは、つぼみの時は完全にうなだれたような見た目で、開花前日になると上を向く面白い特徴があります。

鉢植えでも育てられますが、草丈が70~80cmになるので、できれば大きなコンテナや花壇で楽しみたい草花です。一方向からしか日が射さないと茎が曲がりやすくなります。適した場所に植えれば育て方は簡単で、たくさんの花が楽しめます。

シャーレーポピーの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 70~80cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 赤、白、ピンク、複色、グレイッシュ
開花時期 5月~7月

シャーレーポピーの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
開花

シャーレーポピーの栽培環境

日当たり・置き場所

シャーレーポピーは、日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。

用土

すでにほかの草花が育っている場所なら植え付け可能です。過湿を嫌うので、水はけの良い土が適しています。

鉢植えは草花用の培養土で問題なく育ちます。

シャーレーポピーの育て方のポイント

水やり

乾燥気味を好む草花です。地植えは、植え付け時以外は雨にまかせて問題ありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、鉢底から流れ出てくるくらいたっぷりと水やりをしましょう。

肥料

肥料が多すぎると花付きが悪くなるので、元肥以外は少なめに施しましょう。

地植えは、すでに草花が植えられている土なら肥料をやらなくても育ちます。

病害虫

アブラムシ:新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。

灰色かび病:ボトリチス病とも呼ばれ、特に梅雨時期に多く発生します。花弁に褐色の小さなシミ状の斑点ができたり、茎や葉に灰色のカビが生えます。日当たりや風通しを良く管理することが大切です。

シャーレーポピーの詳しい育て方

選び方

下葉だけの状態の苗が早春~春に流通します。葉の色がきれいな苗を選びましょう。

種まき

シャーレーポピーの種まきは、夏の暑さが落ちついた9月中旬以降~10月が適時です。

ポピー類は直根性の根の性質を持つので、直まきかポット苗に種をまき、間引いて育苗するのが簡単です。

植え付け

ポピー類は植え替えを嫌います。ポットから出した苗は、根をほぐさずそのまま植え付けましょう。

5月~7月に開花します。種を採る目的以外は、終わった花茎を早めに摘み取った方がたくさんの花が楽しめます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

シャーレーポピーの種のさや2

種で増やすことができます。

 

シャーレーポピーの種のさや2

種を採りたい場合は茶色くなるまで管理し、写真のように上部が浮き上がってきたら、摘み取って種を取り出しましょう。種はとても細かいので飛ばされないよう、風のない場所で作業することをおすすめします。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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